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第3話 ずっとあなたとしたかった
#84 調教同盟⑫
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1時間後、杏里はみいと自分の部屋に戻っていた。
ローテーブルを挟んで、ふたり、座布団を敷いて向かい合わせに座っているところだ。
テーブルの上には、みいの入れたアールグレイの紅茶が、おそろいのカップで湯気を立てている。
「危なかったです」
熱々の紅茶をひと口すすり、みいが言う。
クローン技術でつくられたペットロイドは人間と変わらないから、みいは杏里と同様に飲み物も飲むし、食事も摂ることができる。
違うのは、人間をはるかに凌駕する筋力を備えていることぐらいである。
だからこそ、紗彩のようなセレブたちに、最高級のセックスフレンドとして重宝されるのだ。
「また、みいに助けてもらっちゃったね。本当にありがとう」
杏里はテーブルに頬杖を突き、ため息をもらした。
我ながら、情けないと思う。
衆人環視の場で、辱めを受けたこと。
それはいわゆる不可抗力だから、ある意味仕方がない。
問題は、そこで積極的に感じてしまったことだった。
みいが来なければ、あのまま教卓の上にしゃがみこみ、あの極太ティルドを子宮の奥までくわえ込んで、けだもののように果てていたに違いない。
でも、みいも一部始終を見てたわけじゃないだろうし、黙ってれば、ま、いいか。
そんなことを考えて、そ知らぬ顔でやり過ごそうとした杏里だったが、それは少しばかり虫がよすぎたようだ。
「でも、困りましたねえ、杏里さまにも」
ティーカップから顔を上げて、杏里の眼を正面から見つめると、みいが意味ありげな口調で言ったのだ。
「教室の中から変な声がするので、しばらくのぞいてたんですけど…杏里さま、なんだか気持ちよさそうでした」
「そ、そんなことないよ!」
テーブルをガタンと揺らして、杏里は腰を浮かしかけた。
「そうかなあ。例えば、こんなこと、されてましたよねえ」
テーブルの下でみいが足を伸ばし、座り直した杏里の膝を強引に割ってきた。
完全に意表を突かれ、杏里は太腿を閉じることもできなかった。
パンティのど真ん中を足の指で直撃され、
「あふう」
思わず息を荒くしてしまった。
「あふう、じゃないでしょ」
みいがため口になり、足指の攻勢を強めてくる。
「みいは毎日ガードできるわけじゃないんですよ。また襲われたらどうするんですか」
「きゅうん」
みいの脚の指が、下着の上から浮き出たスリットのはざまを上下する。
「はふう」
そのたびに、子猫のように鳴く杏里。
「これは重症ですね。お仕置きが必要なようです」
美和に制服を返したため、みいは下着の上下を身につけ、肩からポーチを提げているだけだ。
このマンションまでは、大胆にもその上から杏里のブレザーを羽織っただけでやってきたのだが、今、みいはその唯一の装身具であるポーチから何かを取り出そうとしている。
「は? なにそれ?」
みいがテーブルの上に置いた物体を見るなり、杏里の眼が点になった。
ピンクの丸い小型ローターが、3つである。
「杏里さまは、快感に弱すぎます。ちょっとやそっとの快感で音を上げないように、もっと心を強く鍛えなければなりません。だから、明日からはこれをつけて学校へ行くのです」
「そ、そんな、無茶な…」
呆れてものが言えないとは、まさにこのことだ。
が、みいは本気らしかった。
ローターを右手でひとつかみにすると、やにわに腰を上げ、冷徹な口調で言ったのである。
「さっそく今から練習です。さあ、そこにに立って、服の前をはだけて。みいの言う通りにするのですよ」
ローテーブルを挟んで、ふたり、座布団を敷いて向かい合わせに座っているところだ。
テーブルの上には、みいの入れたアールグレイの紅茶が、おそろいのカップで湯気を立てている。
「危なかったです」
熱々の紅茶をひと口すすり、みいが言う。
クローン技術でつくられたペットロイドは人間と変わらないから、みいは杏里と同様に飲み物も飲むし、食事も摂ることができる。
違うのは、人間をはるかに凌駕する筋力を備えていることぐらいである。
だからこそ、紗彩のようなセレブたちに、最高級のセックスフレンドとして重宝されるのだ。
「また、みいに助けてもらっちゃったね。本当にありがとう」
杏里はテーブルに頬杖を突き、ため息をもらした。
我ながら、情けないと思う。
衆人環視の場で、辱めを受けたこと。
それはいわゆる不可抗力だから、ある意味仕方がない。
問題は、そこで積極的に感じてしまったことだった。
みいが来なければ、あのまま教卓の上にしゃがみこみ、あの極太ティルドを子宮の奥までくわえ込んで、けだもののように果てていたに違いない。
でも、みいも一部始終を見てたわけじゃないだろうし、黙ってれば、ま、いいか。
そんなことを考えて、そ知らぬ顔でやり過ごそうとした杏里だったが、それは少しばかり虫がよすぎたようだ。
「でも、困りましたねえ、杏里さまにも」
ティーカップから顔を上げて、杏里の眼を正面から見つめると、みいが意味ありげな口調で言ったのだ。
「教室の中から変な声がするので、しばらくのぞいてたんですけど…杏里さま、なんだか気持ちよさそうでした」
「そ、そんなことないよ!」
テーブルをガタンと揺らして、杏里は腰を浮かしかけた。
「そうかなあ。例えば、こんなこと、されてましたよねえ」
テーブルの下でみいが足を伸ばし、座り直した杏里の膝を強引に割ってきた。
完全に意表を突かれ、杏里は太腿を閉じることもできなかった。
パンティのど真ん中を足の指で直撃され、
「あふう」
思わず息を荒くしてしまった。
「あふう、じゃないでしょ」
みいがため口になり、足指の攻勢を強めてくる。
「みいは毎日ガードできるわけじゃないんですよ。また襲われたらどうするんですか」
「きゅうん」
みいの脚の指が、下着の上から浮き出たスリットのはざまを上下する。
「はふう」
そのたびに、子猫のように鳴く杏里。
「これは重症ですね。お仕置きが必要なようです」
美和に制服を返したため、みいは下着の上下を身につけ、肩からポーチを提げているだけだ。
このマンションまでは、大胆にもその上から杏里のブレザーを羽織っただけでやってきたのだが、今、みいはその唯一の装身具であるポーチから何かを取り出そうとしている。
「は? なにそれ?」
みいがテーブルの上に置いた物体を見るなり、杏里の眼が点になった。
ピンクの丸い小型ローターが、3つである。
「杏里さまは、快感に弱すぎます。ちょっとやそっとの快感で音を上げないように、もっと心を強く鍛えなければなりません。だから、明日からはこれをつけて学校へ行くのです」
「そ、そんな、無茶な…」
呆れてものが言えないとは、まさにこのことだ。
が、みいは本気らしかった。
ローターを右手でひとつかみにすると、やにわに腰を上げ、冷徹な口調で言ったのである。
「さっそく今から練習です。さあ、そこにに立って、服の前をはだけて。みいの言う通りにするのですよ」
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