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第3話 ずっとあなたとしたかった
#80 調教同盟⑧
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乳首をシャープペンシルでつつき合い、性器を足の指で愛撫しあってふたりが同時に果てるのを確かめると、
「では、討議に入る」
那智が再び場の主導権を握った。
「今の実演の良かった点に気づいた者、自由に挙手して発言しろ」
「はい」
真ん中の列から手が上がる。
おさげの少女が立ち上がり、もじもじしながらしゃべり出す。
「私は、なんと言っても、笹原さんの感度の良さに驚きました。足の指でつつかれただけであんなふうになるなんて、とても信じられません」
「僕も賛成です」
窓際の列から、秀才風のフチなし眼鏡をかけた少年が立ち上がる。
「ふつう、シャーペンで刺されたら痛みを感じるものですが、彼女はそれすらをも快感に変えているように見えました。これは身体へのいじめに対する強烈なアンチテーゼではないかと思います」
「私は葛城さんの、その、おちんちんに衝撃を受けました」
清楚なストレートヘアの女子が、すっとしなやかな手を挙げて、鈴の鳴るような声で言った。
「ふつう、性同一性障害の人は、たとえば女の子なのに少し男っぽいとか、そういう兆候が見受けられるものなのですが、葛城さんにはまんまとだまされた気がします。そぶりもしゃべり方も女の子そのものなのに、ちゃんと勃起するおちんちんを備えていて、しかも射精までできるなんて…。なんだか世界を見る目が変わっちゃいました」
十人十色って、このことなんだなあ。
いろいろな感想があるのね。
虚脱感のあまり机に突っ伏した杏里は、ぼんやりした頭でそんなことを考えた。
そこにトリを取るように挙手したのは、またあの不良イケメンである。
「おめーら、馬鹿じゃねーの? これだから童貞や処女は困るんだって。今ので一番よかったのは、葛城がちゃんと膣外射精したことだろ? コンドームも使わずに膣外射精できる。これが相互オナニーの優れたとこなんだよ」
「その通りだ」
カーン。
那智が鐘を鳴らした。
「とにかく、今回の実演で私が強調したいのは、セックスを楽しみたいなら、ちゃんとそれなりの工夫をしろということだ。常に避妊具を携帯するもよし、本番は我慢して、今みたいな相互オナニーで安全に性欲を満たすのもよし」
「あのう、先生、もう終わっちゃうんですかあ?」
その時、机の上に脚を投げ出し、不良イケメンが不服そうに口を挟んだ。
「おれっち、とっくの昔にそんなの知ってますから、もっと違うの見たいんですけど」
「そうだな」
那智が考え込むように、先がふたつに割れた顎を指で撫でた。
「確かに、今のは初心者向けで、中級者や上級者には言わずもがなのことだったかもしれないな。幸い、まだ時間はある。よし、特別にここからは、おまえたちのリクエストを受け付けることにしよう」
「じゃあ、おいらから」
イケメンが、杏里を見てニタリと笑う。
「笹原の、ティルドオナニー、よろしく。机の上にバイブ立ててさ、その上にしゃがむやつ」
「じゃ、お、おれは、さ、笹原と葛城の、し、シックスナイン」
スポーツ刈りの野獣部員が、興奮の面持ちで口を挟む。
「あ、あたしは騎乗位」
震える女子の声が言う。
「バックもいいかもね。黒板に両手ついてさ、尻オッ立てて、後ろから犬みたいにずぼずぼと」
「うちはSMプレイに1票!」
ギャル系女子グループが言いたいことを言って、ぎゃはぎゃは笑う。
ちょ、ちょっと、待ってよ。
杏里はむくりと身を起こした。
いったい何なのよ、これ?
これじゃ、私、完全にオモチャじゃない!
「では、討議に入る」
那智が再び場の主導権を握った。
「今の実演の良かった点に気づいた者、自由に挙手して発言しろ」
「はい」
真ん中の列から手が上がる。
おさげの少女が立ち上がり、もじもじしながらしゃべり出す。
「私は、なんと言っても、笹原さんの感度の良さに驚きました。足の指でつつかれただけであんなふうになるなんて、とても信じられません」
「僕も賛成です」
窓際の列から、秀才風のフチなし眼鏡をかけた少年が立ち上がる。
「ふつう、シャーペンで刺されたら痛みを感じるものですが、彼女はそれすらをも快感に変えているように見えました。これは身体へのいじめに対する強烈なアンチテーゼではないかと思います」
「私は葛城さんの、その、おちんちんに衝撃を受けました」
清楚なストレートヘアの女子が、すっとしなやかな手を挙げて、鈴の鳴るような声で言った。
「ふつう、性同一性障害の人は、たとえば女の子なのに少し男っぽいとか、そういう兆候が見受けられるものなのですが、葛城さんにはまんまとだまされた気がします。そぶりもしゃべり方も女の子そのものなのに、ちゃんと勃起するおちんちんを備えていて、しかも射精までできるなんて…。なんだか世界を見る目が変わっちゃいました」
十人十色って、このことなんだなあ。
いろいろな感想があるのね。
虚脱感のあまり机に突っ伏した杏里は、ぼんやりした頭でそんなことを考えた。
そこにトリを取るように挙手したのは、またあの不良イケメンである。
「おめーら、馬鹿じゃねーの? これだから童貞や処女は困るんだって。今ので一番よかったのは、葛城がちゃんと膣外射精したことだろ? コンドームも使わずに膣外射精できる。これが相互オナニーの優れたとこなんだよ」
「その通りだ」
カーン。
那智が鐘を鳴らした。
「とにかく、今回の実演で私が強調したいのは、セックスを楽しみたいなら、ちゃんとそれなりの工夫をしろということだ。常に避妊具を携帯するもよし、本番は我慢して、今みたいな相互オナニーで安全に性欲を満たすのもよし」
「あのう、先生、もう終わっちゃうんですかあ?」
その時、机の上に脚を投げ出し、不良イケメンが不服そうに口を挟んだ。
「おれっち、とっくの昔にそんなの知ってますから、もっと違うの見たいんですけど」
「そうだな」
那智が考え込むように、先がふたつに割れた顎を指で撫でた。
「確かに、今のは初心者向けで、中級者や上級者には言わずもがなのことだったかもしれないな。幸い、まだ時間はある。よし、特別にここからは、おまえたちのリクエストを受け付けることにしよう」
「じゃあ、おいらから」
イケメンが、杏里を見てニタリと笑う。
「笹原の、ティルドオナニー、よろしく。机の上にバイブ立ててさ、その上にしゃがむやつ」
「じゃ、お、おれは、さ、笹原と葛城の、し、シックスナイン」
スポーツ刈りの野獣部員が、興奮の面持ちで口を挟む。
「あ、あたしは騎乗位」
震える女子の声が言う。
「バックもいいかもね。黒板に両手ついてさ、尻オッ立てて、後ろから犬みたいにずぼずぼと」
「うちはSMプレイに1票!」
ギャル系女子グループが言いたいことを言って、ぎゃはぎゃは笑う。
ちょ、ちょっと、待ってよ。
杏里はむくりと身を起こした。
いったい何なのよ、これ?
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