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第3話 ずっとあなたとしたかった
#53 忍び寄る魔手⑪
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前足で杏里の首にしがみついた竜馬の様子は、明らかに普通ではなかった。
杏里の顔から顎の下をしきりに舐め回したかと思うと、今度は黒い鼻づらをブラウスの襟元に突っ込んできた。
その間も股間から屹立した一物を狂ったように杏里の太腿にこすりつけてくるのだ。
「や、やめて!」
押しのけようとたくましい肩に手をかけて押し返してみたが、竜馬は土佐犬の成犬である。
当然、杏里よりも力が強く、びくともしない。
舌を垂らしてはあはあ喘ぎながら、杏里の胸の谷間に鼻づらをつっこみ、匂いを嗅いでいる。
竜馬の重みで、杏里はあずまやの中央に置かれた木のベンチに、たまらず尻もちをついた。
双丘の間から立ち上る杏里の体臭を胸いっぱいに吸い込んで興奮の極みに達したのか、尻尾を盛んに振りながらその上に竜馬がのしかかってきた。
そして喉の奥で不気味に唸って杏里を威嚇すると、やにわにブラウスに噛みついた。
竜馬が乱暴に首を左右に振るたびに、薄い布地が破れていく。
杏里のブラウスは見る間にすだれと化し、その下からむっちりした裸が現れる。
「こ、こら、ダメだったら!」
土佐犬は体毛が短いので、つるつる滑る。
だからいくら首根っこをつかんで引き剥がそうにも、杏里の手は空を切るばかりだった。
ブラウスが紙吹雪のごとく四散すると、竜馬は間髪を入れず、スカートの攻略にかかった。
「ああ、何するの! だめ、ダメだったらあ!」
叫びも空しく、杏里がブラとパンティだけの下着姿にされるのに、長くはかからなかった。
のしかかった竜馬のよだれが、杏里の鎖骨の上にぽたぽた落ちる。
上からのぞき込むその眼は、熱病にかかったように潤んでいる。
杏里は真剣に恐怖を覚えた。
狂暴、というのとは少し違う。
この犬の眼は、これまでさまざまな場所で杏里に襲いかかってきた痴漢たちのそれにそっくりなのだ。
バレーボールほどもある重くて硬い頭が、胸元に迫ってきた。
竜馬が口を開け、杏里の最後の砦、ブラジャーに牙をかけた。
フロントホックの部分に噛みつくと、思いきり首をひねってピンクのブラを引きちぎる。
窮屈な戒めから解放され、飛び出してきたのは豊満すぎるほどに育った真っ白な乳房である。
特大のマシュマロのような艶やかな肉の丘の頂で、濃い桜色の蕾が震えている。
噛まれる!
杏里は眼を閉じた。
ふいに乳首を噛みちぎられ、血に染まる自分の裸身が脳裏を去来した。
恐怖で膀胱が収縮し、今にも尿が漏れそうだった。
が、いくら待っても、痛みはやってこなかった。
代わりに杏里が感じたのは、これまで感じたことのない、一種異様な感触である。
やすりのようにざらざらした熱いものが、いきなり乳首を舐め上げたのだ。
「うっ」
無意識のうちに、のけぞっていた。
不思議と痛くはなかった。
気持ち悪い、というのとも微妙に違う。
それどころか、むしろ…。
薄目を開けると、竜馬がはあはあ言いながら、夢中で杏里の裸の乳房を舐めまわしていた。
「あんっ」
またしても反応する杏里。
全身の皮膚に、鳥肌が立つのが分かった。
恐怖に怯える心とは別に、身体が感じ始めている。
男は愛などなくとも性的快感を得られるが、女性は、愛がないと感じない。
そんな話を聞いたことがある。
だが、その俗説は、少なくとも杏里に限っては嘘だった。
よほどのことがない限り、性感帯を弄られると感じてしまう。
たとえ相手が見ず知らずの中年女でも、どう猛な雄犬でも。
それが杏里なのだ。
職員室での那智との時もそうだったし、犬の竜馬に襲われている今もそうだ。
杏里の悦びを敏感に感じ取ったのか、竜馬は乳房だけでなく、杏里の全身に舌を這わせ始めている。
腋の下を、くぼんだへそを、くびれた腰を舐められて、震え出す杏里。
下腹の奥のほうがカッと熱くなり、愛液がぬるりとにじみ出してきた。
パンティにまた染みができ始め、その匂いに気づいたのか、竜馬の鼻先が杏里の股間に向いた。
あああ…私ったら、また…。
仰向けになったまま、膝を立て、杏里はゆっくりと内股を開き始めた。
杏里の顔から顎の下をしきりに舐め回したかと思うと、今度は黒い鼻づらをブラウスの襟元に突っ込んできた。
その間も股間から屹立した一物を狂ったように杏里の太腿にこすりつけてくるのだ。
「や、やめて!」
押しのけようとたくましい肩に手をかけて押し返してみたが、竜馬は土佐犬の成犬である。
当然、杏里よりも力が強く、びくともしない。
舌を垂らしてはあはあ喘ぎながら、杏里の胸の谷間に鼻づらをつっこみ、匂いを嗅いでいる。
竜馬の重みで、杏里はあずまやの中央に置かれた木のベンチに、たまらず尻もちをついた。
双丘の間から立ち上る杏里の体臭を胸いっぱいに吸い込んで興奮の極みに達したのか、尻尾を盛んに振りながらその上に竜馬がのしかかってきた。
そして喉の奥で不気味に唸って杏里を威嚇すると、やにわにブラウスに噛みついた。
竜馬が乱暴に首を左右に振るたびに、薄い布地が破れていく。
杏里のブラウスは見る間にすだれと化し、その下からむっちりした裸が現れる。
「こ、こら、ダメだったら!」
土佐犬は体毛が短いので、つるつる滑る。
だからいくら首根っこをつかんで引き剥がそうにも、杏里の手は空を切るばかりだった。
ブラウスが紙吹雪のごとく四散すると、竜馬は間髪を入れず、スカートの攻略にかかった。
「ああ、何するの! だめ、ダメだったらあ!」
叫びも空しく、杏里がブラとパンティだけの下着姿にされるのに、長くはかからなかった。
のしかかった竜馬のよだれが、杏里の鎖骨の上にぽたぽた落ちる。
上からのぞき込むその眼は、熱病にかかったように潤んでいる。
杏里は真剣に恐怖を覚えた。
狂暴、というのとは少し違う。
この犬の眼は、これまでさまざまな場所で杏里に襲いかかってきた痴漢たちのそれにそっくりなのだ。
バレーボールほどもある重くて硬い頭が、胸元に迫ってきた。
竜馬が口を開け、杏里の最後の砦、ブラジャーに牙をかけた。
フロントホックの部分に噛みつくと、思いきり首をひねってピンクのブラを引きちぎる。
窮屈な戒めから解放され、飛び出してきたのは豊満すぎるほどに育った真っ白な乳房である。
特大のマシュマロのような艶やかな肉の丘の頂で、濃い桜色の蕾が震えている。
噛まれる!
杏里は眼を閉じた。
ふいに乳首を噛みちぎられ、血に染まる自分の裸身が脳裏を去来した。
恐怖で膀胱が収縮し、今にも尿が漏れそうだった。
が、いくら待っても、痛みはやってこなかった。
代わりに杏里が感じたのは、これまで感じたことのない、一種異様な感触である。
やすりのようにざらざらした熱いものが、いきなり乳首を舐め上げたのだ。
「うっ」
無意識のうちに、のけぞっていた。
不思議と痛くはなかった。
気持ち悪い、というのとも微妙に違う。
それどころか、むしろ…。
薄目を開けると、竜馬がはあはあ言いながら、夢中で杏里の裸の乳房を舐めまわしていた。
「あんっ」
またしても反応する杏里。
全身の皮膚に、鳥肌が立つのが分かった。
恐怖に怯える心とは別に、身体が感じ始めている。
男は愛などなくとも性的快感を得られるが、女性は、愛がないと感じない。
そんな話を聞いたことがある。
だが、その俗説は、少なくとも杏里に限っては嘘だった。
よほどのことがない限り、性感帯を弄られると感じてしまう。
たとえ相手が見ず知らずの中年女でも、どう猛な雄犬でも。
それが杏里なのだ。
職員室での那智との時もそうだったし、犬の竜馬に襲われている今もそうだ。
杏里の悦びを敏感に感じ取ったのか、竜馬は乳房だけでなく、杏里の全身に舌を這わせ始めている。
腋の下を、くぼんだへそを、くびれた腰を舐められて、震え出す杏里。
下腹の奥のほうがカッと熱くなり、愛液がぬるりとにじみ出してきた。
パンティにまた染みができ始め、その匂いに気づいたのか、竜馬の鼻先が杏里の股間に向いた。
あああ…私ったら、また…。
仰向けになったまま、膝を立て、杏里はゆっくりと内股を開き始めた。
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