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第3話 ずっとあなたとしたかった
#39 予告レイプ⑫
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椅子から解放され、杏里はよろめきながら立ち上がった。
縛られていた手首がじんじんする。
太腿とふくらはぎには、赤いロープの痕が残ってしまっていた。
股の間がぬるぬるして、あふれ出した淫汁が内腿を伝っている。
誰なの?
おそるおそる振り返った杏里は、そこでひっと息を呑み込んだ。
椅子ひとつはさんでそこに立っているのは、モスグリーンのローブのような衣装に身を包んだ人物である。
頭にはフードをかぶり、黒いマスクとサングラスで顔を開くしている。
それでも相手が男と分かったのは、ローブの前が割れ、裸の胸がのぞいているからだった。
洗濯板のように痩せた胸には、くっきりと鎖骨と肋骨の一部が浮き出ている。
そして、へこんだ下腹にくっつかんばかりに、おぞましいものが屹立していた。
亀頭を膨張させた、竿のような肉棒である。
剥けた亀頭は粘液でてらてら光り、まるで生まれたてのウミガメの頭部のようだ。
「ズットオマエトシタカッタ…」
上ずった声で、男が言った。
「夢ダッタンダヨ…オマエハ、ボクノ夢ダッタンダ…」
「いいですよ…」
杏里はしなをつくって、上目遣いに男を見た。
どんなしぐさをすれば、あるいはどんな目つきをすれば相手が興奮するのか、経験上よくわかっている。
「そんなに想ってもらえるなんて…杏里、うれしい」
「ウレシイ…?」
予想外の返事に、男は少し戸惑っているようだ。
それはそうだろう。
フィクションの世界ならまだしも、現実世界では、レイプ魔に媚を売る犠牲者など、まずありえないからだ。
「後ろから、突いてくれますか?」
杏里は部屋を横切ると、奥の壁に手を突き、男の方に尻を突き出した。
「見えるでしょう? 杏里のおま〇こが、どんなにぐちゅぐちゅになってるか…」
右隣が部屋の角で、そこにみいが背をもたせかかけて座っている。
うなじの一部が開き、コードの先がのぞいているのが見えた。
コンセントを抜かれた時、コードが十分巻き取られなかったに違いない。
あとどれくらい充電すれば、みいは目覚めるのだろう?
今はそれに賭けるしかなかった。
杏里は身体でみいを隠すと、コードの先のジャックを手に取り、柱のコンセントに差し込んだ。
「何ヲシテイル?」
男の声に、不審そうな響きが混ざった。
「このお人形、よくできてるでしょう? 『みい』っていって、私専用のラブドールなんです」
「らぶどーる?」
「そうです。だから、こうして触ってると、よけいに興奮して」
杏里はみいの身体を後ろからぎゅっと抱きしめてみせた。
「高校生ノクセニソンナモノ持ッテルナンテ…オマエハ呆レタびっちダナ」
喉の奥で男がくすくす笑った。
「いけませんか?」
「イヤ、素敵ダ」
男が舌なめずりするように言った。
「ヨシ、ソノ人形モ入レテ、3Pで行クコトニシヨウ」
縛られていた手首がじんじんする。
太腿とふくらはぎには、赤いロープの痕が残ってしまっていた。
股の間がぬるぬるして、あふれ出した淫汁が内腿を伝っている。
誰なの?
おそるおそる振り返った杏里は、そこでひっと息を呑み込んだ。
椅子ひとつはさんでそこに立っているのは、モスグリーンのローブのような衣装に身を包んだ人物である。
頭にはフードをかぶり、黒いマスクとサングラスで顔を開くしている。
それでも相手が男と分かったのは、ローブの前が割れ、裸の胸がのぞいているからだった。
洗濯板のように痩せた胸には、くっきりと鎖骨と肋骨の一部が浮き出ている。
そして、へこんだ下腹にくっつかんばかりに、おぞましいものが屹立していた。
亀頭を膨張させた、竿のような肉棒である。
剥けた亀頭は粘液でてらてら光り、まるで生まれたてのウミガメの頭部のようだ。
「ズットオマエトシタカッタ…」
上ずった声で、男が言った。
「夢ダッタンダヨ…オマエハ、ボクノ夢ダッタンダ…」
「いいですよ…」
杏里はしなをつくって、上目遣いに男を見た。
どんなしぐさをすれば、あるいはどんな目つきをすれば相手が興奮するのか、経験上よくわかっている。
「そんなに想ってもらえるなんて…杏里、うれしい」
「ウレシイ…?」
予想外の返事に、男は少し戸惑っているようだ。
それはそうだろう。
フィクションの世界ならまだしも、現実世界では、レイプ魔に媚を売る犠牲者など、まずありえないからだ。
「後ろから、突いてくれますか?」
杏里は部屋を横切ると、奥の壁に手を突き、男の方に尻を突き出した。
「見えるでしょう? 杏里のおま〇こが、どんなにぐちゅぐちゅになってるか…」
右隣が部屋の角で、そこにみいが背をもたせかかけて座っている。
うなじの一部が開き、コードの先がのぞいているのが見えた。
コンセントを抜かれた時、コードが十分巻き取られなかったに違いない。
あとどれくらい充電すれば、みいは目覚めるのだろう?
今はそれに賭けるしかなかった。
杏里は身体でみいを隠すと、コードの先のジャックを手に取り、柱のコンセントに差し込んだ。
「何ヲシテイル?」
男の声に、不審そうな響きが混ざった。
「このお人形、よくできてるでしょう? 『みい』っていって、私専用のラブドールなんです」
「らぶどーる?」
「そうです。だから、こうして触ってると、よけいに興奮して」
杏里はみいの身体を後ろからぎゅっと抱きしめてみせた。
「高校生ノクセニソンナモノ持ッテルナンテ…オマエハ呆レタびっちダナ」
喉の奥で男がくすくす笑った。
「いけませんか?」
「イヤ、素敵ダ」
男が舌なめずりするように言った。
「ヨシ、ソノ人形モ入レテ、3Pで行クコトニシヨウ」
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