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第3話 ずっとあなたとしたかった

#38 予告レイプ⑪

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 謎の人物は、杏里の背後に回り、椅子の背もたれ越しに手を伸ばして、乳房と股間を責めている。
 乳首を弄ぶのと並行して、濡れて肌に貼りついたパンティの上から、恥丘の狭間を丹念に指で撫でこする。
 それがあまりにじれったく、杏里は何度も熱い吐息を漏らし、もどかしげに尻を揺り動かした。
「ドウシテホシイノ?」
 あまりに正直な杏里の反応に、満足そうな笑い声を響かせながら、レイプ魔が訊いてきた。
「い、入れて…指を、入れて、ください」
 いけないと思いつつも、そう答えてしまう杏里。
 この人、上手すぎる。
 こんな、蛇の生殺しみたいなのは、もういやだ。
「コウカイ?」
 パンティの上から陰部を撫で回していた指先が、湿った布の端をめくり上げるのがわかった。
 ひやりとした空気が充血した秘肉に当たり、
 はう。
 と杏里は心の中で喘ぎを漏らす。
「モウびちょびちょダネエ。コンナ所ヲコンナフウニヨゴシチャッテ、杏里ッタラ、本当ニイケナイ子ダネ」
 レイプ魔の指使いは、杏里の予想した以上に巧みそのものだった。
 重なる襞をめくられ、中の敏感な部分をこすり上げられ、ひくつく穴の周辺をじわじわとなぞられているうちに、杏里の蜜壺の奥からどくどくとマグマのようなものが湧き出してきた。
「お、お願い…」
 全身を小刻みに震わせながら、杏里は哀願した。
「もっと…もっと…めちゃくちゃにして…杏里のそこが壊れるくらい、色々気持ちいいこと、してほしいの…」
 破滅願望というのだろうか。
 性的快感がある域に達すると、杏里は時折そんな衝動に駆られることがある。
 もっともみくちゃに、身体を裏返しにされるほど滅茶苦茶にしてほしい。
 理性という名のリミッターがはずれかけると、真剣にそう願ってしまうのだ。
「イイダロウ…。デモ、ソレニハ、ソノ恰好ジャ、色々ト不便ダトネ?」
 息を弾ませながら、レイプ魔が言った。
 あまりに杏里の反応が良すぎるので、レイプ魔自身、興奮を抑えきれないでいるようだ。
「は、はい、後ろからとか、アナル舐め舐めしたり…もっとたくさん、エッチなこと、してほしいから…」
「オオ、杏里、ソコマデ言ッテクレルノカイ? ナラバ、望ミ通リニシテアゲヨウ。イイ子ダ、君ハナンテイイ子ナンダ…」
 うわ言のようにそんなことをつぶやきながら、戒めを解き始めるレイプ魔。
 ふうう。
 かかった。
 杏里は薄目を開いた。
 そして、思った。
 あとは…。
 なんとか、あれをああして、これをこうすること、だよね。



 

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