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第3話 ずっとあなたとしたかった

#33 予告レイプ⑥

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 めいめい好きなピザを選んで宅配で届けてもらい、共通の趣味のアニメのDVDを観たりして過ごしていると、あっという間に時は経ち、ふたりだけの夜がやってきた。
 みいも杏里も、ちょうどお風呂から上がったところである。
 みいは杏里の貸した薄手のタンクトップにパンティ1枚。
 杏里はお気に入りのシースルーのキャミソールに、おそろいのスケスケTバックショーツという姿だった。
 もちろん、ふたりとも、ブラジャーなどという邪魔なものは、初めから身に着けていない。
「杏里さま…きれい」
 蛍光灯の光に浮き上がった杏里の裸身を眺め、うっとりとした表情で、みいが言う。
「みいだって、とってもかわいいよ」
 杏里は胸を隠したみいの手をそっとどけた。
 白いタンクトップを透かして、みいの可愛らしい乳輪が浮き出ている。
 小さな乳首がせいいっぱいその存在を主張するように布地を押上げているのは、みいが興奮している証拠だろう。
 処女モードではなく、標準モードのみいがかなりエロいことは、長いつき合いから杏里も知っている。
 だから、否が応にも期待は高まった。
「来て」
 みいの手を取り、ふたり並んでベッドの端に腰かけた。
「会いたかった」
 つぶやくと、
「みいも、です」
 みいが杏里の肩に頭を預け、か細いつぶやいた。
 愛情をこめて、やわらかい髪の毛をなぜてやる。
 そうしながら、杏里は、やっぱり私の友だちは、このみいだけなのだ、と確信した。
 みいは人間ではない。
 最新の科学力を駆使して作り出された、クローンの肉体に高性能AIを組み込んだアンドロイドである。
 正確に言えば、人間の主人のあらゆる欲望に応えるために開発された、ペットロイドということになる。
 でも、それが何だというのだろう。
 人間であることが、友としての第一要素だとは、杏里にはとても思えない。
 これまでの短い人生を振り返ってみても、正直、そう思わざるを得ないのだ。
 大半の人間は、杏里のことを性欲の対象としか見てくれない。
 それはそれで自業自得の面もあるからある程度仕方がないのだけれど、いくら性的遊戯の大好きな杏里でも、愛情のかけらもない仕打ちは辛いと思うことがある。
 その点、みいの愛撫にはいつも愛がこもっていた。
 だから、指先で肌を撫でられるだけで幸せな気持ちになり、正常な性欲が喚起されるのだ。
 そう…。
 杏里にとって、性欲は二種類ある。
 ひとつは、レイプされたり凌辱されたりする際に、ごくたまに感じる倒錯的なもの。
 滅多にないことだけれど、その外道になったような感覚に杏里は我を忘れて発情することがある。
 もうひとつが、みいと楽しむ愛に満ちた温かいセックス。
 身体も心も癒され、終わった後はなんでもな許せる気になるし、どんな嫌なことにでも立ち向かえる勇気が湧いてくる。
 これから始まる遊戯は明らかに後者だった。
「さわっても、いいですか」
 心持ち顔を上げ、上目遣いに杏里を見て、みいが言う。
 その指が指し示しているのは、シースルーのキャミソールを高く押し上げている杏里の真ん丸な乳房である。
「いいよ」
 やさしく微笑むと、杏里は肩ひもをはずし、右の乳房を露わにした。
「わあ、大きい」
 こぼれ出る真っ白な乳房を、みいの小さな手が下からすくうように包み込む。
 ゆっくりと愛情をこめて揉まれ、乳首を指先で刺激されているうちに、杏里は高まる興奮を抑えきれなくなってきた。
 そのわななきが伝わったのか、みいが悪戯っぽく微笑むと、次の瞬間、哀れなほど勃起した杏里の乳首をその愛らしい口に含み、乳頭をそっと舌先で舐めてきた。
「ああんっ」
 思わず杏里は嬌声を上げていた。
 本当に久しぶりの、みいの舌づかいだった。
「そんな可愛いお口で、舐められたら…」
 みいの顔に自ら乳房を押しつけ、甘い吐息とともに、杏里はそうあえいでいた。



 


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