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第3話 ずっとあなたとしたかった

#17 JKへの道①

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 その夜、宇津木から電話がかかってきて、念のためにドアのカギを取り替えて、窓には防犯ブザーをつけてくれるというので、それが済むまで実家で過ごすことにした。
 そうして2日が経ち、登校日がやってきた。
 といっても入学式はまだ先で、教材の購入と制服の採寸というのが主な目的である。
 『私立清流院高等学校』と書かれた、赤レンガづくりの正門をくぐると、校内はさまざまな制服を着た生徒たちでいっぱいだった。
 みんな自分の中学校の制服のまま来ているので、まるで藤一感がない。
 体育館で教科書や副教材を一式買いそろえ、リュックに詰めるとかなりの重さだった。
「高校って、こんなに勉強するのかなあ」
 その重さで、すでに不安になる杏里。
 勉強なんて、中学3年間分でも手一杯だったのに。
 たくさん宿題が出たら、どうしよう。
 ま、いざとなったら、みいに頼んで代わりにやってもらうことにしようっと。
 なんたって、あの子の頭は最新式のAI頭脳なんだから…。
 などとやくたいもないことを考えながら、保健室へ向かう。
 女子はそこで制服の採寸をしてもらうことになっているのだ。
 中学の時は、近所に指定の洋服屋さんがあったものだが、私立となるとそうはいかない。
 特にこの清流院高校の制服は、グレーの生地のブレザーに、紺の襟のついた可愛らしいデザインである。
 そのへんの町の洋服屋さんでは、扱っていないのだ。
 自分の番が回ってきて、中へ入ると、係の女性は妙に脂の乗った年増美人だった。
 熟女を絵に描いたような艶めかしさである。
「さ、そこで上着を脱いで…って、あなた、なにその胸は? あたしより大きいじゃない!」
 ちっちゃなブラで押し上げられた釣り鐘型の杏里の巨乳を見るなり、つけまつげバリバリの目を丸くした。
「ほら、ブラジャーも外して、こっちを向いてごらん。もう、いやになっちゃうね、この子ったら…。こんなおっきなおっぱいして。ねえ、あなた、サイズはいくつ?」
「はあ…去年の秋の身体測定では、確か、92センチだったかと…」
 あれから半年以上経つから、もっと成長しているかもしれないと思う。
 クラスメートたちにも、何を食べたらそんなになるのかとしきりに訊かれたものだが、杏里自身、わからない。
「まあっ、あたしでさえ85しかないっていうのに…もう、あんたって子は、末恐ろしいわね」
 メジャーでアンダーバストを測りながらも、女はなぜか鼻息が荒い。
 次にトップバストを図る段になり、いきなり乳首に冷たいメジャーを当てられ、
「きゃうん」
 と杏里は条件反射で叫んでしまった。
「おや、感じてるのかい?」
 とたんに年増女の声音が変わった。
「午前の客は、あんたが最後だから、なんならちょいと遊んでいくかい?」
 採寸を終えると、奥のベッドを顎でしゃくってそんなことを言う。
「あの、制服は…?」
 杏里は戸惑った。
 遊んでいる暇などない。
 この後、校長室にも呼ばれているのである。
「あんたの体に合うサイズなんて、特注に決まってるだろ? できたら宅配便で送ってやるからさ、2、3日待ってなよ。それよりあたしも最近ご無沙汰でうずうずしてるんだ。ちょいとばかり相手してくれたっていいだろう?」
 上半身裸のまま、ベッドに押し倒された。
 杏里の上に馬乗りになり、そそくさと服を脱ぎ出す熟女。
 あーあ、こうならないようにと思って、きょうは大人しい格好、してきたんだけどなあ…。
 女に乳をいいように弄ばれながら、天井を見上げ、半ばあきらめの境地で、杏里はぼんやりとそんなことを思っていた…。



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