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第3話 ずっとあなたとしたかった
#7 杏里と卒業式③
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式が終わり、教室に戻ると、先に戻ってきたクラスメートたちが、円陣を組んでいた。
「あ、杏里、こっちこっち」
呼ばれて近寄ると、円陣の中に入れられた。
周りを囲んでいるのは、全員男子である。
しかも、下半身丸出しだ。
誰もが勃起したペニスを両手で捧げ持ち、杏里のほうに向けている。
「お別れに、握手してほしいんだ」
髪を七三に分けた生真面目そうなクラス委員長が、真顔で反り返ったペニスを突き出した。
「これで杏里ともお別れと思うと、何度放出しても足りなくてね」
「僕にもお願い」
「俺も」
「ワンタッチでもいいから」
「杏里を見ながらの授業中オナニー、最高だったぜ」
「同感」
「あれ、もうできないんだよな」
「つらいよ、つらすぎる」
「さっき撮った動画、一生の宝にするよ」
みんなが口々に言い始める。
大小さまざまのペニスが、もの欲し気に杏里を見つめている。
仮性包茎、完全包茎、ずるむけペニスと、形状もさまざまだ。
「いいよ!」
林立するペニスを眺め渡し、杏里はにかっと笑った。
こんなにも求められてるなんて。
それはそれで、ちょっとばかり誇らしい。
「握手なんて言わないで。みんな順番におフェラしてあげるから。不公平がないように出席番号順でいいかしら」
「おお」
男子たちが一斉にどよめいた。
「さすが、杏里」
「話が早い」
「まさに地上に降りた天使」
「大地をつかさどる地母神」
だが、この時、杏里は気づいていなかったのだ。
廊下側の窓。
その隙間から覗く、燃えるような嫉妬の視線に。
そしてその陰湿な視線の持ち主こそが、この後、杏里を恐怖の坩堝に陥れることになろうなど、まったく予想だにしていなかったのである…。
「あ、杏里、こっちこっち」
呼ばれて近寄ると、円陣の中に入れられた。
周りを囲んでいるのは、全員男子である。
しかも、下半身丸出しだ。
誰もが勃起したペニスを両手で捧げ持ち、杏里のほうに向けている。
「お別れに、握手してほしいんだ」
髪を七三に分けた生真面目そうなクラス委員長が、真顔で反り返ったペニスを突き出した。
「これで杏里ともお別れと思うと、何度放出しても足りなくてね」
「僕にもお願い」
「俺も」
「ワンタッチでもいいから」
「杏里を見ながらの授業中オナニー、最高だったぜ」
「同感」
「あれ、もうできないんだよな」
「つらいよ、つらすぎる」
「さっき撮った動画、一生の宝にするよ」
みんなが口々に言い始める。
大小さまざまのペニスが、もの欲し気に杏里を見つめている。
仮性包茎、完全包茎、ずるむけペニスと、形状もさまざまだ。
「いいよ!」
林立するペニスを眺め渡し、杏里はにかっと笑った。
こんなにも求められてるなんて。
それはそれで、ちょっとばかり誇らしい。
「握手なんて言わないで。みんな順番におフェラしてあげるから。不公平がないように出席番号順でいいかしら」
「おお」
男子たちが一斉にどよめいた。
「さすが、杏里」
「話が早い」
「まさに地上に降りた天使」
「大地をつかさどる地母神」
だが、この時、杏里は気づいていなかったのだ。
廊下側の窓。
その隙間から覗く、燃えるような嫉妬の視線に。
そしてその陰湿な視線の持ち主こそが、この後、杏里を恐怖の坩堝に陥れることになろうなど、まったく予想だにしていなかったのである…。
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