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第3話 ずっとあなたとしたかった

#6 杏里と卒業式②

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 卒業式の会場である体育館は、整列する3年生の生徒たちの熱気で、むせ返らんばかりだった。
 例によって話の長い校長の訓話に続き、PTA会長、市会議員が壇上に立つ。
 開幕30分にして、生徒たちの集中力はすでに極限に達してしまっていた。
 杏里の名が呼ばれたのは、大半の生徒が立ったまま居眠りを始めた頃である。
「では、卒業生代表、笹原杏里さん、前へ」
 その名を耳にした生徒たちの間から、ちょっとしたざわめきが起こった。
 モーゼの十戒のワンシーンのように、割れた生徒たちの列の間を、杏里が歩いていく。
 セーラー服の上からでも、もろに形のわかる巨乳が、歩みに任せ、ぽよんぽよんと上下に跳ねる。
 タータンチェックのマイクロミニが、尻の筋肉が動くたびにめくれ上がり、白いショーツに包まれた尻が覗く。
 ステージへ上がるためには、数段の木製の階段を上らなければならない。
 杏里がそこへ足をかけると、生徒たちのどよめきが、更に大きくなった。
 杏里が一段、階段を上るたびに、どよめきはボルテージを上げていく。
 なぜなら、下着の見える面積がだんだん広くなっていくからだ。
 杏里は盛大にパンチラを披露しながら壇上に立つと、校長に向かって深々とお辞儀をした。
 むろん、手でスカートの裾を押さえるなどという姑息なマネはしない。
 見るならたっぷり見ろといわんばかりの大盤振る舞いだ。
「3年E組の、笹原杏里君です」
 隣に杏里を立たせると、校長が紹介した。
 その拍子に杏里の胸に手を伸ばし、セーラー服の上から乳房を持ち上げ、ぶるんと震わせた。
 言いつけ通りにブラをしてきていない杏里のGカップは、できたてのマシュマロのようなものである。
 遠目でもそれとわかるほど、乳房全体がぷるぷる震え、ついでに乳首もめきめき突っ立っている。
「思い返せば、彼女が転校してくるまでのわが校は、荒れに荒れていました」
 校長が、しんみりと語りだした。
「それをわずか一年で、この笹原君が変えてくれたのです。みんなのストレスを取り払い、現在のような明るい学園に」
 眼鏡をはずし、ハンカチを取り出して、涙をぬぐう。
 そのついでに、杏里の勃起乳首に触ることも忘れない。
「では、笹原君、君からもひと言を」
 杏里は自分をひたと見据える幾百の視線と向き合った。
 こんなに大勢の前に出るのは初めてだ。
 胸がドキドキする。
 今にも心臓が口から飛び出してしまいそう。
「えーと」
 深呼吸をひとつすると、照れながら、口を切った。
「東雲第一中学校の皆さん、短い間でしたが、全校一丸となり、私こと笹原杏里をいじめにいじめてくださって、本当にありがとうございました。転校早々の、先生を交えての修学旅行先での集団レイプ、夏の体育の授業での全裸指導、身体測定という名の性器触診、秋の文化祭のキャンプファイアーでの全裸十字架はりつけ、みんなみんな、楽しい思い出ばかりです」
 隣でうんうんとうなずく校長。
 生徒たちはその時のことを思い出したのか、男子は股間を、女子は胸を一様に押さえている。
「高校へ行っても、このご恩は忘れません。史上最強のビッチめざしてがんばりますから、どうかこれからも、応援、よろしくお願いします」
 杏里が一礼すると、校長が言った。
「では、感謝状を授与しよう。さあ、笹原君、これが最後のお務めだ。みんなにお尻を向けて、もう一度深々とお辞儀をするんだよ。君のスケベ極まりない、その桃のようなお尻をね」
「はい」
 しおらしく返事をして、言われた通り、全校生徒に尻を向ける杏里。
 校長がなかなか賞状を手渡してくれないので、ずっと尻を突き出し続けるしかない。
 ちなみに杏里の尻は、校長に指摘されるまでもなく、メガトン級にエロチックである。
 まず、凡百の尻に比べ、張りが違う。
 全体が、つんとかっこよく上を向いている。
 当然のことながら、形も完璧だし、大きさもほどほどだ。
 しかもショーツが超薄手だから、かがむと恥丘の谷間まで見えてしまう。
 更にショーツが小さすぎるため、視力のいい生徒なら、横からはみ出した性器の一部まで目視することができるのだ。
 体育館中に、はあはあという荒い息が渦巻き始めた。
 生徒、来賓含め、全員がオナニーを始めたのだ。
 おかずはもちろん、杏里のミニスカから覗く尻、そしてむちむちの太腿である。
「もう少し、我慢してくれたまえ」
 杏里と賞状を引っ張り合う不自然な格好のまま、校長がささやいた。
「みなが、そう、絶頂に達するまでの間だよ。いいかね?」


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