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第2話 レズふたり旅

#117 ビッチ探偵杏里⑮

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 暴漢は、あろうことか、3人とも全裸だった。

 男ふたりは、腹にくっつかんほどペニスを勃起させ、女は太腿の間から早くもおつゆを垂れ流している。

 3人とも、ふすまの隙間から、杏里とみいの痴態を覗き見していたに違いない。

 そして、興奮を抑えきれなくなり、乱入してきたというわけなのだ。

 ひょろっとしたもやし男は篠田だろう。

 その篠田は、物干しざおのように長く細いペニスをふりたてて、身動きの取れないみいに抱きついている。

 杏里を羽交い絞めして後ろから貫こうとしている、猪みたいな体格の男は清に間違いない。

 そして今、杏里の乳首をつかみ、上下に大きく振っているのは、真っ裸の麗奈である。

 みんな覆面をしているけど、そんなの全く意味をなしていない。

「ちょっと、だめえ! おっぱい、そんなことされたら、杏里、またいっちゃう!」

 たぷんたぷんと波打つ乳房が気持ちよすぎて、ついそう叫んだ杏里だったが、

 そんな場合じゃない!

 と、かろうじて気を取り直した。

「覆面なんてしてもだめだよ! みんな正体、わかってるんだから! それより聞いて! 源太さん殺した犯人、私、わかったんだよ!」

 喉も枯れよと絶叫したら、まず、後ろの清が杏里を解放した。

「え? なんだって?」

「ちょっと、清ったら、途中でやめないでよ。声出したら、バレちゃうでしょ」

 しぶしぶといった感じで、麗奈が杏里の乳首から手を放した。

「もう、バレてるって。それより、杏里ちゃん、それ、本当なの?」

「本当です! 早く下ろしてくださいよ! なんでこんなことするんですか!」

「いや、君らが帰るまでに、一度乱交パーティーを、と思って」

「中学生と乱交パーティーなんて、犯罪ですよ! 犯罪」

 ロープを解かれ、床に足がつくと、杏里は未だにみいにペニスをすりつけている篠田を肩で突き飛ばした。

「さ、みんな、適当に座ってください。今から私の推理、披露しますから」

 全裸のまま、一同を見まわして、杏里は宣言した。

 裸で謎解きする探偵というのは前代未聞だが、ある意味ビッチ探偵にはこれがお似合いかもしれない。

「まずはダイイングメッセージの謎です」

 深呼吸をひとつして、おもむろに杏里は言った。

「源太さんのあの姿、あれは、犯人のある性向を表していたのです」






 

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