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第2話 レズふたり旅

#116 ビッチ探偵杏里⑭

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 バックからみいを責めていると、杏里自身も興奮を抑えきれなくなってきた。

「私にもして!」

 叫ぶなり、みいをベッドに引き倒し、シックスナインの体勢に持ち込んだ。

 濡れそぼったお互いの陰部を思う存分堪能してから、次にみいのその細い足首をつかんで、指を一本ずつ、丁寧に舐めていく。

「あ、杏里さまあっ」

 みいも同じように杏里の脚の指を舐め出すと、もう後は無我夢中だった。

 お互い、交尾する軟体動物のように絡み合い、股と股を密着させ、秘肉をこすり合わせた。

「ああん、みい、いいよ」

「はうう、杏里、さま、み、みいもですぅ」

「も、もう、どうにかなりそうっ」

「み、みいも、おかしくなっちゃいますぅ!」

「あふん、そこ、もっと!」

「やん、音が、いやらしい!」

「おっぱいも、おっぱいも、いじめてほしいの!」

「ああ、杏里さまのおっぱい、やわらかくて、気持ちいい…」

「みいこそ、可愛いよ…ああん、そんな可愛いお口で、舐められたら…」

「杏里さまの、そのお顔、最高です…。とってもセクシーで、いやらしくて…」

 粘液の音が、静かな部屋にこだました。

 杏里はみいの指で性感帯を逐一刺激され、頭の中はもうドロドロである。

 それはみいも同じだった。

 処女モードは今や完全に解除され、リミッターがはずれたように積極的に感じている。

 私は、この時を待っていたのだ。

 忘我の境地で、杏里は思った。

 もう、犯人なんて、どうでもいい。

 みいとこうして、一晩中、気持ちいいことしてられるのなら…。

「一緒に、イこう」

「は、はい」

 体を入れ替え、上下にぴったり重なって、再び互いの股間に顔をうずめた時である。

 ふいにふすまの開く音がした。

 はっと顔を上げる杏里。

 覆面をした人物が、なんと、3人も、すぐ目と鼻の先に立っている。

 え? 3人って、ちょっと、これ、どういうこと?

 ふたりが飛びかかってきて、すごい力でみいと杏里を引きはがした。

 床に転がされ、両手をロープみたいなもので縛られた。

 身体が吊り上げられていく。
 
「ま、待って」

 杏里はゆるゆるとかぶりを振った。

 想定外の出来事だった。

 こんな、こんなこと、あっていいはずがない。

 みいとふたり、天井から吊るされたところに、3人が飛びかかってきた。

「やめて!」

 何本もの手で身体中をもみくちゃにされ、杏里は声を限りに叫んだ。



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