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第2話 レズふたり旅

#97 卑劣な罠④

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 が、男は杏里に冷たかった。

「だめだね。おまえは後だ」

 それだけ言い捨てると、ハアハア喘いでいるみいに向かって、命令した。
 
「ベッドから下りて、床に四つん這いになれ。そして、尻を高く上げるんだ」

「は、はい…」

 信じられないことに、みいは従順だった。

 のろのろと身を起こすと、ベッドからカーペットの上に下り、おもむろに両手と両ひざをつく。

「こ、こうですか?」

 みいが細い脚をふんばって、尻を持ち上げていく。

 白桃のように艶やかな尻の双球の合間で、ふたつに割れた肉の丘が透明なしずくで濡れ光っている。

 そこに男がバイブを押し当てた。

「あああんっ!」

 頭をのけぞらせ、しなやかな裸身を反らしてみいが叫んだ。

「おっぱいにもほしいよな。待ってろ」

 男はみいの体の向こう側に胡坐をかき、もう一方のバイブを下からくぐらせて、垂れ下がった乳房に当てた。

「だめっ、あ、あ、あ、あ」

 後ろからアナルと膣を、下から乳房と乳首をバイブで同時責めされて、みいが激しく痙攣した。

 真っ白だった全身の肌ががみるみるうちに桜色に染まり、その太腿の内側を透明な汁が伝った。

 その嗜虐的な光景に、杏里はすさまじく欲情した。

 とても自分の番など待ってはいられなかった。

 しびれが収まり、ようやく動くようになった両手を使って、己の肉を弄り始める。

 もとよりオナニーが寝る前の日課になっている杏里である。

 その気になると、指の動きが過激さを増した。

 ベッドの上にみいと同じように四つん這いになり、片手で乳房を揉みしだき、片手は尻の側から陰部を弄る。

「あんあんあん、いい、いいよ、みい」

 むせび泣くような声を出す。

「あ、杏里さま、み、みいも、です…」

 ふたりの喘ぎがハーモニーとなり、部屋の中に渦巻いた。

「ようし、ふたりとも、ご褒美だ」

 男が立ち上がるのが見えた。

 だが、オナニーで頭がいっぱいの杏里の目に映るのは、そのむき出しの下半身から屹立する逞しい肉棒だけだ。

「杏里、降りて来い。みいの隣に来て、同じ姿勢を取れ」

 男が命じた。

「ふたりともよく頑張った。ご褒美に、ふたり交互にこいつを突っ込んでやる」

「お願いします…」

「杏里にも、ください…」

「ふふん、何が欲しいんだ? ちゃんと口に出して、言ってみろ」

「おちんちん…」

 ねだるような甘い口調で、杏里は答えた。

「熱くて、硬いのを…杏里のとろとろお〇んこに…奥までずっぽり、入れてほしいんです」





 

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