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第2話 レズふたり旅

#65 ゴースト・ホテル⑨

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 杏里の乳房はみいの乳房の倍はある。

 しかも丸くて柔らかくてスポンジみたいに芯がない。
 
 その乳房をスライムみたいに押しつけて、尖った乳首同士をすり合わせる。

 杏里の乳房に埋もれたみいの乳房の頂で、小さな突起は今や痛いほど尖り切っていた。

 もちろん杏里のそれも、もうコチコチだ。

 しばらくすりすりしていると、みいがぐったりと杏里にしなだれかかってきた。

 その細っこい身体をぎゅっと抱きしめて、更に激しく胸をグラインドさせてやる。

「はあ、はあ、はあ」

 切なげにみいが喘ぐ。

「だ、だめです…杏里さま」

「何がダメなの?」

 杏里は膝でみいの太腿を割った。

 強引に股間に膝を割り込ませると、ぬるりとしたものが太腿の表面に吸いついてきた。

 みいのあそこがぐっしょり濡れてきているのだ。

「だって、だって、みい、変な気分ですう」

「思い出させてあげてるの。みいは、こうするのが、大好きだったってこと」

 夏の午後の行水。

 ビニールプールの中で、初対面にもかかわらず、杏里はみいにイかせられてしまったのだ。

 今度は私の番でしょ?

 というわけだ。

「そ、そんなこと…」

「いやなの? それにしては、みいのここ、ぐちょぐちょだよ」

 みいの小ぶりの尻をつかみ、ぐいと引き寄せる。

 下半身をずらして角度を変え、更に身体を差し入れると、あそことあそこが音を立てて密着した。

 軟体動物同士が粘液にまみれた外套膜を広げ合い、お互い絡みついた音だった。

「はうあっ」

 みいが白い喉を見せてエビぞった。

 その可憐な首筋に舌を這わせ、キスの雨を降らせる杏里。

「だ、だめ! これ以上は!」

 ふいにみいが杏里を押しのけた。

「杏里さまの、いじわるっ!」

 涙の滲んだ目で杏里を睨みつけると、次の瞬間、ひらりと身を翻して駆け出した。

 そのまま、可愛い裸のお尻を振り振り、浴槽のほうへと駆けていく。

「あ、みい、待って!」

 杏里はあわてて後を追った。

 みいがお湯の中に飛び込んだ。

「だめだよ! ちゃんと身体洗わなきゃ!」

 だだっ広い楕円形のプールみたいな浴槽の中。

 若いイルカのようなみいのつやつやした裸体が逃げていく。

 杏里は手にボディソープを持ったまま、その後を追いかける。

「いやです! 杏里さま、いじわるだから!」

「何がいじわるなの? みいだって、感じてたくせに!」

「おかしくなったみいを見て笑おうなんて、杏里さま、ひどいです!」

「誰も笑ってないでしょ。私はただ、みいにも気持ちよくなってほしいだけ」

 湯船の真ん中あたりまで来た時である。

 異変に気づいて、杏里はふと立ち止まった。

 お湯の表面が、なぜだかぶくぶく泡立っている。

 それに、今さっきまですぐ前を逃げていたみいの姿が見えなくなっていた。

「あれ? みい、どこ行ったの?」

 その瞬間だった。

「きゃあああっ!」

 みいの甲高い悲鳴が、はるか頭上から杏里の耳に届いてきた。



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