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第2話 レズふたり旅

48 素肌のビーナス

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  パラシュートみたいにめくれあがって頭を隠しているワンピースを脱がせてやると、

「いや、恥ずかしい…」

 みいが胸を両腕で隠して床にうずくまった。

「さ、みい、立ってこっちを向いてごらん」

 努めて優しく声をかけてやると、

「こ、これ以上、まだ何かするんですか? 恥ずかしくて、みいはもう、耐えられません」

「大丈夫だったら! さっきから言ってるでしょ? これはフリなの。今度はキスするフリ」

「ほんとにですか? もう、変なとこ、触ったりしませんか?」

「しませんって。それよりうまく演技しないと、いつまで経ってもここを抜け出せないよ。早くあいつを出し抜かないと」

「わ、わかりました」

 みいが恥ずかしそうに身をくねらせながら、立ち上がる。

「じゃ、まず手を下ろして、お胸を見せて」

「だ、だめですよ。みいのは、杏里さまみたいに立派じゃないから」

 杏里の釣り鐘型の巨乳から視線を逸らし、みいが言う。

「あのね、おっぱいは大きければいいってもんじゃないの。大事なのは形と張り。みいのはその点、理想的だと思うよ」

「え? 杏里さま、いつ見たんですか? みいの、その、おっぱいを」

「やだなあ。一緒に行水したりお風呂に入ったりしたじゃない」

「うそです」

「ふたりで裸になって生け花ごっこもしたでしょう?」

「生け花ごっこ? 何ですか? それ」

 なんということ。

 杏里はため息をつかざるをえなかった。

 みいのAIは、どうやら初期化された挙句、一部の記憶を消去されてしまっているらしい。

 特にエロ体験に関する部分がすっかり抜け落ちているのだ。

 どうりで迫真の処女演技が可能なはずである。

 まあでも、と思い直す。

 そのほうが、面白いか。

「ううん、忘れちゃったなら、いいよ。とにかく私が言いたいのは、みいの裸はとっても素敵だってこと」

「そ、そうでしょうか…」

 杏里の説得が功を奏したのか、みいがちょっとずつ腕を下ろし始めた。

 そうして現れたのは、手のひらサイズのプリンのようなふたつのふくらみと、杏子の実そのものの乳首である。

「わあ、可愛い! 食べちゃいたい!」

 思わず杏里は歓声を上げた。

 みいの身体は、少女から大人の女になる過渡期の美しさを見事に体現していた。

 杏里のようにメリハリのあるボディラインではない。

 だが、まだ固さの残るその体の線が、妙にエロチックなのである。

 細い腰に腕を回し、そっとみいの身体を引き寄せる。

 瞬間、

「あっ」

 とみいが声を上げた。

 唇を触れ合わせるより先に、乳首と乳首が触れたのだ。

 杏里の乳房は大きく前に張り出している。

 その先端が、今や正確にみいの杏子の実を捉えていた。

 むろん、偶然ではない。

 杏里が狙ってやったことだった。

 乳首と乳首が触れ合った状態で、ゆっくりと上半身を動かしてやる。

 円を描くように動かすと、杏里の乳首がみいの乳首をグリグリと弾いた。

「あ…」

 みいは蛇に睨まれた蛙のごとく、動かない。

 乳首で乳首を愛撫されるという異次元の快感に、どう反応していいかわからないのだろう。

 乳首を押しつけたり、離したりしてやった。

 それを何回も繰り返していると、小さかったみいの乳首が硬く尖ってくるのがわかった。

 杏里の乳首に弾かれてもすぐに元に戻るだけの、弾性を備えてきているのだ。

「気持ち、いい?」

 じっと目を見つめて、訊いてやった。

「嫌な杏里さま…。変なこと、訊かないで」

 みいが顔を赤くする。

「でも、ここ、カチコチになってるよ」

 胸を張り、乳首で乳首を指し示して、杏里は言った。

「ほら、この乳首、ふたつとも。どうしちゃったのかな?」

 言いながら、自分の乳首を真正面から押しつけていく。

「いや…」

 みいが顔を逸らした。

 目を背けながらも、逃げようとはしない。

 感じている証拠だね。

 杏里は心の中でにやりと笑う。

「ねえ、ひょっとして、勃起しちゃった?」

「ち、違います」

「そうかなあ。知ってる? 男の子のあそこと同じでね、乳首って、気持ちよくなると、勃ってきちゃうんだよ」

「そ、そんなんじゃ、ありません」

「でも、みい、さっき、下のお口も濡れてたし、もしかしたら、エッチな気分になってるのかなーと思って」

「エッチな気分なんて、そんな…」

 力を込めて引き寄せてみた。

 みいはもう抵抗しようとしなかった。

 乳房同士を触れ合わせながら、指で髪を梳いてやっていると、みいの身体から力が抜けてきた。

 ぐったりと杏里の上半身に身をもたせかけてきたのだ。

「じゃ、キスしてあげる」

 甘い吐息を吐いて、無抵抗の少女の耳元に杏里はささやいた。

「とびっきりの、熱いキスをね」


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