そんなお口で舐められたら💛

戸影絵麻

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第2話 レズふたり旅

#42 ばあさんず

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「きゃうんっ!」

 甘えるようにひと声叫び、足の指をつんと突っ張った拍子に、がくんと衝撃が来た。

 興奮のあまり、シートのレバーを押してしまったらしい。

 杏里を乗せたシートが、思いきり後ろに倒れてしまったのだ。

「ぎゃ」

「うぐ」

 蛙がつぶれるような声。

 目を開けると、逆さまにふたりの老婆が杏里をのぞき込んでいた。

 杏里の眼には、老人はみな同じに見える。

 今乳を責めている小山田佳代が、さらにふたり増えたような気がした。

「なんじゃろ、この子」

「無礼にもほどがあるぞえ」

 怒っている。

 無理もない。

 いきなり前の座席が倒れてきたら、誰だって文句のひとつも言いたくなるというものだ。

 ご、ごめんなさい。

 そう口に出そうとした時、老婆たちの声のトーンが変わった。

「じゃが、おタネさん、ちょっと面白そうじゃないかい?」

「おおう、この娘、わしらみたいなばあさんに犯されてあへあへ言っとるだなもし」

「新幹線の中じゃというにのう」

「テレビのどっきりかのう」

「テレビカメラの人、いねえから、そうではなかろうよ」

「しっかし、またえらくスケベな娘じゃな」

「そうじゃのう、乳はぷりぷりだし、顔もアイドルみたいに可愛いし」

「いかん、50年ぶりに、催してきよった」

「おや、おツヤさんもかね。わしも実は、あそこがうずいてきたところじゃて」

「ちょっくら、仲間に入れてもらおうかのう」

「おお。それがええ」

「入れ歯をはずすといいみたいじゃな」

「そうじゃ、そうしよう」

 老婆たちがいそいそと移動し始める気配がした。

 ひとりが杏里の顔に吸いついてきた。

 梅干しのようにすぼんだ口が、突然、唇に貼りついてきたのだ。

「うぷ」

 呼吸困難に陥りかける杏里。

 もうひとりは、どうやら前に回り、佳代の下に潜り込んだようだ。

 広げた股の間。

 いちばん触ってほしくてたまらないところに、吸盤のような物体が吸いついた。

 ああああああああ!

 杏里は心の中で絶叫した。

 口。

 ふたつの乳首。

 そしてお〇んこ。

 その4点への同時攻撃。

 しかも、武器は歯のない口と歯のない歯茎と入れ歯である。

 まるで異次元の快感だった。

 倒れたシートに仰向けになり、服とスカートをはだけて肌という肌をさらす美少女。

 そこに地獄絵図の餓鬼のように、3人の老婆がとりついている。

「杏里さま…がんばって」

 みいが手を握ってきた。

 みい、もう、だめ。

 杏里はうっとりと思った。

 私、イッっちゃう。

 杏里、もう、がまん、できないの…。

 杏里の目じりから涙が一筋伝った。

 それは押し寄せる快感からくる、うれし涙だった。



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