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第2話 レズふたり旅
#22 下ごしらえ
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バーベキューにブイヤベースのコンボで満腹になると、きっちり後片付けまで手伝わせてから、杏里は康夫を解放した。
「さ、よく働いたね。あんたはもう、帰っていいから」
「え? 泊まらせてくれるんじゃなかったのかよ?」
不満そうに太い眉を吊り上げる康夫。
しこたまビールを飲んだせいで、もともと赤銅色の顔が更に赤みを増している。
「なに勝手なこと言ってるのよ。残った缶ビール全部あげるから、さ、帰った帰った!」
もとより杏里は一滴もアルコールは口にしていない。
まだ未成年だし、ビールなんてどこがうまいかわからないからだ。
「こんな夜中にかよ。そりゃないぜ」
「家、すぐ近くじゃないの。さっきLINE交換してあげたでしょ。それでがまんしなさいよ」
それでも未練たらしくぶつぶつ言っている康夫を、力づくでコテージから追い出した。
杏里がここまでやっきになるのには、わけがある。
杏里にとって、夜はこれからが本番なのだ。
みいとふたりきりの夜を、むさくるしい男に邪魔なんてされたくない。
その伏線として、自分は飲まないものの、こっそりみいにはアルコールを与えてあった。
さすがにビールは飲まないだろうから、マンゴー味のトロピカルカクテルを、ジュースと称してそれとなく飲ませておいたのである。
案の定、シャワー室から出てくると、みいはとろんとした目をして杏里に訴えてきた。
「みい、とってもおねむです。バッテリー充電しながら、寝ちゃいます」
風呂上がりのみいは、薄いピンクのネグリジェを着ている。
裾が短いので、可愛いパンティが半分見えている。
しかも生地が薄いため、ノーブラの乳輪がくっきり透けてしまっているというサービスぶりだ。
「う、うん、そうだよね」
杏里は作り笑いで答えた。
みいの肢体に目が行ってはずせない。
わあ、いいじゃん、いいじゃん。
早く裸にして弄びたいよ。
などと不謹慎なことを考えているせいだ。
「きょうはいろんなことがあったから、みいも疲れちゃったよね」
「はあい。寝室はお2階でしたっけ」
「そうだよ。お昼間に荷物置いたでしょ。いいわ、連れてってあげる」
肩を貸して2階に上がり、手前の部屋にみいを寝かせた。
自分は奥の部屋に入り、ベッドの端に腰かける。
Tシャツとショートパンツを脱ぐと、ブラとパンティだけの姿になった。
クローゼットの扉を開ける。
扉の内側に貼られた鏡に、己の全身を映してみた。
我ながらほれぼれする。
少し食べ過ぎたせいで下腹がぽっこりしているが、そのほかは非の打ち所がない。
杏里はバイセクシャルだが、基本的にはナルシストである。
世界中の誰よりも、自分のことが好きでたまらない。
特に顔と体が好きすぎるほど好きなのだ。
だから、風呂上がりに裸になると、必ず自分のヌードに欲情する。
欲情したからには、鎮めるための儀式が必要だ。
ほてりを鎮めないと、頭に血がのぼって何も手につかなくなってしまうのだ。
つき出したGカップのロケットおっぱい。
後ろを映すと、パンティから半分顔を出した白桃のようなヒップが、格好よくつんと上を向いている。
ああ、なんて可愛いの。
ふふっ。
この身体で、みいと絡み合う。
わくわくしてきた。
みいも可愛いけど、わたしも脱ぐとすごいんだ。
「ちょっとだけなら、いいかな。そう、みいが寝るまでなら」
そう自分に言い聞かせると、杏里は鏡の中の分身を見つめながら、ゆっくりとブラのホックを外し始めた。
「さ、よく働いたね。あんたはもう、帰っていいから」
「え? 泊まらせてくれるんじゃなかったのかよ?」
不満そうに太い眉を吊り上げる康夫。
しこたまビールを飲んだせいで、もともと赤銅色の顔が更に赤みを増している。
「なに勝手なこと言ってるのよ。残った缶ビール全部あげるから、さ、帰った帰った!」
もとより杏里は一滴もアルコールは口にしていない。
まだ未成年だし、ビールなんてどこがうまいかわからないからだ。
「こんな夜中にかよ。そりゃないぜ」
「家、すぐ近くじゃないの。さっきLINE交換してあげたでしょ。それでがまんしなさいよ」
それでも未練たらしくぶつぶつ言っている康夫を、力づくでコテージから追い出した。
杏里がここまでやっきになるのには、わけがある。
杏里にとって、夜はこれからが本番なのだ。
みいとふたりきりの夜を、むさくるしい男に邪魔なんてされたくない。
その伏線として、自分は飲まないものの、こっそりみいにはアルコールを与えてあった。
さすがにビールは飲まないだろうから、マンゴー味のトロピカルカクテルを、ジュースと称してそれとなく飲ませておいたのである。
案の定、シャワー室から出てくると、みいはとろんとした目をして杏里に訴えてきた。
「みい、とってもおねむです。バッテリー充電しながら、寝ちゃいます」
風呂上がりのみいは、薄いピンクのネグリジェを着ている。
裾が短いので、可愛いパンティが半分見えている。
しかも生地が薄いため、ノーブラの乳輪がくっきり透けてしまっているというサービスぶりだ。
「う、うん、そうだよね」
杏里は作り笑いで答えた。
みいの肢体に目が行ってはずせない。
わあ、いいじゃん、いいじゃん。
早く裸にして弄びたいよ。
などと不謹慎なことを考えているせいだ。
「きょうはいろんなことがあったから、みいも疲れちゃったよね」
「はあい。寝室はお2階でしたっけ」
「そうだよ。お昼間に荷物置いたでしょ。いいわ、連れてってあげる」
肩を貸して2階に上がり、手前の部屋にみいを寝かせた。
自分は奥の部屋に入り、ベッドの端に腰かける。
Tシャツとショートパンツを脱ぐと、ブラとパンティだけの姿になった。
クローゼットの扉を開ける。
扉の内側に貼られた鏡に、己の全身を映してみた。
我ながらほれぼれする。
少し食べ過ぎたせいで下腹がぽっこりしているが、そのほかは非の打ち所がない。
杏里はバイセクシャルだが、基本的にはナルシストである。
世界中の誰よりも、自分のことが好きでたまらない。
特に顔と体が好きすぎるほど好きなのだ。
だから、風呂上がりに裸になると、必ず自分のヌードに欲情する。
欲情したからには、鎮めるための儀式が必要だ。
ほてりを鎮めないと、頭に血がのぼって何も手につかなくなってしまうのだ。
つき出したGカップのロケットおっぱい。
後ろを映すと、パンティから半分顔を出した白桃のようなヒップが、格好よくつんと上を向いている。
ああ、なんて可愛いの。
ふふっ。
この身体で、みいと絡み合う。
わくわくしてきた。
みいも可愛いけど、わたしも脱ぐとすごいんだ。
「ちょっとだけなら、いいかな。そう、みいが寝るまでなら」
そう自分に言い聞かせると、杏里は鏡の中の分身を見つめながら、ゆっくりとブラのホックを外し始めた。
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