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第2話 レズふたり旅

#20 杏里の女子力

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「縛ったら、そいつをこっちに向けて」

「はい。こうですか?」

「お、おい、なんだ、これは。いくらなんでも、恥ずかしすぎるぞ」

 腰のあたりで両手両足首を縛られた男は、杏里の側から見ると、実に奇妙な格好をしていた。

 反り返った体の中心から、勃起した男根だけが、国旗掲揚のポールよろしく突き出ているのである。

「いい眺め」

 舌なめずりすると、杏里は男の前に膝立ちになった。

 上半身を屹立した男根に密着させると、男根の下にぶら下がった陰嚢を手のひらでゆっくり揉み始めた。

「あう、な、何をする?」

 目の前で亀頭が透明な汁を分泌し始めたのを確認し、今度はやおら乳房の間に男根を挟み込んだ。

「ふふ、ものすごく固くなってるよ」

 杏里の口から淫猥な忍び笑いが漏れる。

 熱した鉄の棒もかくやと思われるほど熱い肉の棒を、柔らかな乳房で両側から押さえてやる。

 そうしてそのまま上半身を上下させにかかると、

「くうう、い、いい…」

 男が幼児のような声で喘いだ。

「先っちょから、何か出てるよ。舐めであげようか?」

 言いながら尿道の入り口を固く尖らせた舌の先で、ちょんちょんとつついてやった。

 とたんに白いミルクのようなものが、縦に切れ込んだ入口からじわりとあふれ出してきた。

「あーあ、まだ出しちゃだめだよ。なんにもしてないんだから」

「そ、そんなこといったって、ああ、き、気持ち、いい…」

「情けないなあ」

 ぱくりとくわえた。

 亀頭に舌をからめて、じゅるじゅると舐め回した。

「く、く、く、く」

 達磨と化した男の身体がぐらぐら揺れ始める。

 ちゅうちゅう音を立てて吸ってみた。

 汁の長が増えてくるのがわかる。

 青臭いような、苦い味が徐々に口の中に広がっていく。

「みい、来て」

 杏里は壁際で固まっているみいに声をかけた。

「ちょっと手伝ってくれない? 面白いもの、見せてあげるから」

「は、はい」

 みいが隣にひざまずく。

「みいは、何をすれば、いいですか?」

「ここにぶらさがってる袋みたいなの、わかるかな?」

「は、はい。なんだかイチジクの実に似てますね」

「これをゆっくり揉んであげてほしいの」

「こ、こうですか?」

「うん。うまいうまい。じゃ、次はね、空いたほうの手で、乳首をコリコリつまんであげてくれないかな」

「は、はい。届きました。指でコリコリすればいいんですね」

「OKOk。これでパイずりに専念できるよ」

「こうしてると、どうなるんですか? この人、顔真っ赤にして、はあはあ言ってるんですけど」

「だんだんね、ちんちんが腫れてくるの。ほら、見てあげてよ。私のおっぱいに挟まれて、フランクフルトみたいに膨らんでるでしょ」

「男の人のおちんちんって、みい、初めて見ます。ちょっと、その、グロテスクですね」

「まあ、可愛くはないよね」

「先っぽがぬるぬるしてますけど、病気でしょうか?」

「これ、射精の前兆なの。男の人って、精液の前に、なぜかわかんないけど、透明な汁を出すことになってるの」

「杏里さま、さっきこれ舐めてましたけど、おちんちんっておいしいんですか?」

「うーん、別に、おいしくはないけど。ま、いってみれば大人の味ってやつかな」

「大人の味、ですかあ」

「あ、あんまり顔、近づけないで。目に入ると沁みるよ」

「目に入るって、何がですか?」

「これをこうしてね」

 杏里はパイずりの速度を速めた。

「この人、ひいひい言ってますけど。白目剥いて、なんか苦しそう」

「喜んでるんだよ」

「ちんちんさわられると、男の人って、喜ぶんだ」

「そうだよ。女も同じだけどね」

「え? でも、みいにはおちんちん、ありませんよ」

「クリちゃんがあるじゃない」

「そ、そんなとこ、ふつう触ったりしません!」

「今度私が触ってあげるから」

「え?」

「それより、そろそろかな」

 杏里が秒読みを始めた。

「少し下がって。行くよ。5、4、3、2、1、0、どぴゅ!」

「きゃああっ!」

 悲鳴を上げたみいの頭上に、白い飛沫が降り注いだ。

「いやんっ! なんですかぁ、これえ! すっごく熱くてベタベタするんですけどお!」





  


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