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第2話 レズふたり旅
#16 パルス七変化
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「いやっ」
突き飛ばされ、杏里は地面に転がり落ちた。
「杏里さま、何してるんですか?」
胸を両腕で隠して、みいがにらんでいる。
「な、何って」
いったいなあ。
ぶった後頭部を撫でながら、杏里は身を起こした。
「みいが舐めろっていうから」
「え?」
「え? じゃないでしょ? 忘れちゃったの? べとべとするから、身体中舐めろってさっき命令したじゃない」
「みいが、杏里さまに、ですか?」
「そうだよ。他に誰がいるの?」
「そんな…うそです」
目をいっぱいに見開くみい。
「みいは、そんなこと、言いません」
「言ったんだって。いいから、続き行くよ。せっかくいいとこだったのに」
杏里としては不満である。
まだ肝心なところはどこも舐めていないのだ。
「だ、だめです」
みいが体を縮こまらせた。
「杏里さま、なんだか目つきが変です。いやらしい目、しています」
「あは、ばれた?」
てへっと笑って、ペロッと舌を出した時である。
突然洞窟の中に閃光が走り、岩盤のすぐ外でゴロゴロピシャーン!と落雷の音が響き渡った。
「きゃあっ!」
みいが飛び上がった。
転がるように、杏里の胸元に飛び込んできた。
耳を押さえてぶるぶる震えている。
よほどカミナリが苦手らしい。
洞窟とはいえ、あちこちに隙間があるので、稲光りも音もそのまま中に入り込んでくるのである。
「大丈夫?」
ラッキーとばかりに きゅっと冷えた体を抱きしめて、頭を優しく撫でてやる。
「ううううう」
子犬のように身を震わすみい。
「心配ないよ。私、ずっとこうしててあげるから。何ならカミナリがやむまで、キスしててあげようか?」
「無礼者」
と、だしぬけにみいが顔を上げた。
「なにをする?」
パシンッ。
頬が鳴った。
「いったあ」
みいに平手打ちされたのだとわかるまでに、しばらく時間がかかった。
「気軽に触るでない! この売女!」
ボンッ。
足で突き転がされた。
あおむけにひっくり返った杏里を、仁王立ちになったみいが、こわい眼で見下ろしてくる。
「しつけがなっちゃいないようだな。このビッチめが!」
またしてもあの、女王様の声音である。
しかもさっきより、更に性格がきつくなっているようだ。
杏里は途方に暮れた。
また変わった。
これって、ひょっとして、やっぱり、今のカミナリのせい?
「こうなったら、お仕置きじゃ」
意地の悪い口調で、みいが言った。
「尻を上げよ」
「え?」
「そのいやらしい尻を上げろと言っておるのだ!」
「こ、こうですか?」
気迫に押されて、杏里もついまた丁寧語に戻ってしまった。
反射的に犬のように四つん這いになると、みいに向かって高々と尻を上げてみせた。
「なんて卑猥なお尻なの!」
みいがぐいっと杏里の水着を押し下げる。
これ以上はないくらい、丸くて白いヒップがこぼれ出る。
「こうしてやる!」
ピシ。
平手で叩かれた。
「どうじゃ、痛いか!」
ピシッ!
もう一発、裸に剥かれた尻にみいの平手打ちが飛んできた。
情け容赦のない一撃だ。
「はあん」
杏里は喘ぎ始めた。
ピシッ!
「くっ」
ピシャッ!
「くうう」
ピシッ!
「はんっ」
痛いけど、これもなかなか…。
「ああん」
気持ちいいかも。
「あん」
ふとそう思ったのだ。
突き飛ばされ、杏里は地面に転がり落ちた。
「杏里さま、何してるんですか?」
胸を両腕で隠して、みいがにらんでいる。
「な、何って」
いったいなあ。
ぶった後頭部を撫でながら、杏里は身を起こした。
「みいが舐めろっていうから」
「え?」
「え? じゃないでしょ? 忘れちゃったの? べとべとするから、身体中舐めろってさっき命令したじゃない」
「みいが、杏里さまに、ですか?」
「そうだよ。他に誰がいるの?」
「そんな…うそです」
目をいっぱいに見開くみい。
「みいは、そんなこと、言いません」
「言ったんだって。いいから、続き行くよ。せっかくいいとこだったのに」
杏里としては不満である。
まだ肝心なところはどこも舐めていないのだ。
「だ、だめです」
みいが体を縮こまらせた。
「杏里さま、なんだか目つきが変です。いやらしい目、しています」
「あは、ばれた?」
てへっと笑って、ペロッと舌を出した時である。
突然洞窟の中に閃光が走り、岩盤のすぐ外でゴロゴロピシャーン!と落雷の音が響き渡った。
「きゃあっ!」
みいが飛び上がった。
転がるように、杏里の胸元に飛び込んできた。
耳を押さえてぶるぶる震えている。
よほどカミナリが苦手らしい。
洞窟とはいえ、あちこちに隙間があるので、稲光りも音もそのまま中に入り込んでくるのである。
「大丈夫?」
ラッキーとばかりに きゅっと冷えた体を抱きしめて、頭を優しく撫でてやる。
「ううううう」
子犬のように身を震わすみい。
「心配ないよ。私、ずっとこうしててあげるから。何ならカミナリがやむまで、キスしててあげようか?」
「無礼者」
と、だしぬけにみいが顔を上げた。
「なにをする?」
パシンッ。
頬が鳴った。
「いったあ」
みいに平手打ちされたのだとわかるまでに、しばらく時間がかかった。
「気軽に触るでない! この売女!」
ボンッ。
足で突き転がされた。
あおむけにひっくり返った杏里を、仁王立ちになったみいが、こわい眼で見下ろしてくる。
「しつけがなっちゃいないようだな。このビッチめが!」
またしてもあの、女王様の声音である。
しかもさっきより、更に性格がきつくなっているようだ。
杏里は途方に暮れた。
また変わった。
これって、ひょっとして、やっぱり、今のカミナリのせい?
「こうなったら、お仕置きじゃ」
意地の悪い口調で、みいが言った。
「尻を上げよ」
「え?」
「そのいやらしい尻を上げろと言っておるのだ!」
「こ、こうですか?」
気迫に押されて、杏里もついまた丁寧語に戻ってしまった。
反射的に犬のように四つん這いになると、みいに向かって高々と尻を上げてみせた。
「なんて卑猥なお尻なの!」
みいがぐいっと杏里の水着を押し下げる。
これ以上はないくらい、丸くて白いヒップがこぼれ出る。
「こうしてやる!」
ピシ。
平手で叩かれた。
「どうじゃ、痛いか!」
ピシッ!
もう一発、裸に剥かれた尻にみいの平手打ちが飛んできた。
情け容赦のない一撃だ。
「はあん」
杏里は喘ぎ始めた。
ピシッ!
「くっ」
ピシャッ!
「くうう」
ピシッ!
「はんっ」
痛いけど、これもなかなか…。
「ああん」
気持ちいいかも。
「あん」
ふとそう思ったのだ。
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