43 / 475
第2話 レズふたり旅
#7 デンジャラス・ビーチ②
しおりを挟む
こんなにエロくなるなんて…。
それが、海から上がってきたみいをひと目見た瞬間の、杏里の正直な感想だった。
砂を洗い落とすために海に入ることを進めたのはいいけれど…。
例の改造スクール水着が肌にぴたりと貼りついて、みいは大変なことになってしまっていた。
水着の生地が薄いため、身体のラインが細部までくっきり見えている。
下腹の筋肉さえ透けて見えるほどだから、裏地を取り払った胸と股間ときたら尚更だ。
すべてが白日の下にさらけ出されていた。
お椀型のふたつの乳房の形。
つんとつき出した乳頭の先のへこみ。
それを囲む乳輪の大きさと色。
なめらかな下腹の下方から始まる恥丘のふくらみ。
その中央を縦に走るスリットは、目を凝らせば両サイドの肉襞のしわの一本一本まで数えられそうだ。
「どうしたんですか? そんなにじっと見つめて。まだ私の身体、汚れてますか?」
波を蹴立てて杏里の傍まで近寄ってくると、小首をかしげてみいが訊いた。
「う、ううん」
努めて明るく答え、首を振る杏里。
あんまりセクシーだから、抱きしめたくなっただなんて、口が裂けても言えやしない。
今のみいは完ぺきな処女モードなのだ。
性的な話題は極力慎まなければならない。
ここは少しずつ心を開かせていくしかないのである。
「ねえ、気分転換に、スイカ割りなんてどうかな?」
砂浜に置いてきたスイカを指さして、杏里は言った。
「楽しそうですね」
みいの顔がほころんだ。
まずは体を動かさせて、さっきのトラウマを解消してやらなければ。
みいにだって人権はあるし、人生を楽しむ権利だってちゃんとあるってことを、身をもって教えてあげるのだ。
「タオルと棒もほら。紗彩さんが、スイカと一緒に用意してくれてたよ」
「紗彩さまが…?」
みいが少し遠い目をして、空を見上げた。
あの妖艶な女主人のことを思い起こしているのだろう。
杏里は胸がちくりと痛むのを覚えた。
嫉妬?
やだ、私ったら。
みいはもともと、紗彩さんのものなのに…。
でも、と思わずにはいられない。
せめてこの旅行の間くらいは、彼女のことを思い出さないで。
私のことだけ、見つめていてほしいのに…。
ぶるんと髪を振って、気持ちを切り替える。
「じゃあ、まずみいからね」
「ふふっ。うまくいかなくても、笑わないでくださいね」
「大丈夫、私がうまく誘導してあげるから。でも、尻もちをついたら交代だよ」
「はい。わかりました」
スイカの近くに行き、みいが腰をかがめた。
木の棒を拾い上げるつもりなのだ。
その尻に、杏里の眼は釘付けになった。
水着が濡れているせいで、桃みたいな尻の割れ目がくっきりと浮き出している。
小ぶりながらきゅっと肉がしまった、形のいい尻である。
抱きつきたくなるのをかろうじてこらえ、後ろからタオルで目隠ししてやった。
頬が触れそうなほど近づくと、みいは日向のいい匂いがした。
「さ、行くよ。私の声のするほうに来るんだよ」
「わあ、なんだかどきどきしちゃいます」
目隠しをしたまま、みいが両手でつかんだ棒切れを頭上に振り上げた。
と、つるりんとした腋の下があらわになった。
反った胸では乳房が布を限界まで押し上げ、乳首を固く突き立たせている。
腰は折れそうなほど細く、内股気味の立ち方からして可愛らしすぎる。
やばいなあ。
杏里はめまいを覚えた。
みいったら、ハンパなくセクシーじゃん。
ようし。
こうなったら、偶然を装って。
「準備はいい?」
邪な思いに胸を疼かせ、スイカを抱えて離れた位置まで移動する。
「OKです」
元気よく応えるみい。
「じゃあ、よおい、スタート!」
足元にスイカを置き、杏里は号令をかけた。
よちよちとみいが歩き始める。
「こっちこっち!」
その周りをまわりながら、杏里が手を叩く。
「あ、行き過ぎた。2歩戻って! そう、そのまま10歩前進!」
「どこですかあ? 杏里さまあ。みい、なんだかとっても怖いんですけど」
「そっちじゃないったら! ほうら、こっちこっち!」
慌てて方向を変えようとして、
「あ」
みいがよろめいた。
計画通り。
杏里の広げた腕の中にふわりとみいが倒れ込んでくる。
「つかまえた!」
その濡れた肢体をぎゅうっと抱きしめて、熱い吐息とともに杏里は言った。
「交代だよ。私の可愛い人魚姫」
#
それが、海から上がってきたみいをひと目見た瞬間の、杏里の正直な感想だった。
砂を洗い落とすために海に入ることを進めたのはいいけれど…。
例の改造スクール水着が肌にぴたりと貼りついて、みいは大変なことになってしまっていた。
水着の生地が薄いため、身体のラインが細部までくっきり見えている。
下腹の筋肉さえ透けて見えるほどだから、裏地を取り払った胸と股間ときたら尚更だ。
すべてが白日の下にさらけ出されていた。
お椀型のふたつの乳房の形。
つんとつき出した乳頭の先のへこみ。
それを囲む乳輪の大きさと色。
なめらかな下腹の下方から始まる恥丘のふくらみ。
その中央を縦に走るスリットは、目を凝らせば両サイドの肉襞のしわの一本一本まで数えられそうだ。
「どうしたんですか? そんなにじっと見つめて。まだ私の身体、汚れてますか?」
波を蹴立てて杏里の傍まで近寄ってくると、小首をかしげてみいが訊いた。
「う、ううん」
努めて明るく答え、首を振る杏里。
あんまりセクシーだから、抱きしめたくなっただなんて、口が裂けても言えやしない。
今のみいは完ぺきな処女モードなのだ。
性的な話題は極力慎まなければならない。
ここは少しずつ心を開かせていくしかないのである。
「ねえ、気分転換に、スイカ割りなんてどうかな?」
砂浜に置いてきたスイカを指さして、杏里は言った。
「楽しそうですね」
みいの顔がほころんだ。
まずは体を動かさせて、さっきのトラウマを解消してやらなければ。
みいにだって人権はあるし、人生を楽しむ権利だってちゃんとあるってことを、身をもって教えてあげるのだ。
「タオルと棒もほら。紗彩さんが、スイカと一緒に用意してくれてたよ」
「紗彩さまが…?」
みいが少し遠い目をして、空を見上げた。
あの妖艶な女主人のことを思い起こしているのだろう。
杏里は胸がちくりと痛むのを覚えた。
嫉妬?
やだ、私ったら。
みいはもともと、紗彩さんのものなのに…。
でも、と思わずにはいられない。
せめてこの旅行の間くらいは、彼女のことを思い出さないで。
私のことだけ、見つめていてほしいのに…。
ぶるんと髪を振って、気持ちを切り替える。
「じゃあ、まずみいからね」
「ふふっ。うまくいかなくても、笑わないでくださいね」
「大丈夫、私がうまく誘導してあげるから。でも、尻もちをついたら交代だよ」
「はい。わかりました」
スイカの近くに行き、みいが腰をかがめた。
木の棒を拾い上げるつもりなのだ。
その尻に、杏里の眼は釘付けになった。
水着が濡れているせいで、桃みたいな尻の割れ目がくっきりと浮き出している。
小ぶりながらきゅっと肉がしまった、形のいい尻である。
抱きつきたくなるのをかろうじてこらえ、後ろからタオルで目隠ししてやった。
頬が触れそうなほど近づくと、みいは日向のいい匂いがした。
「さ、行くよ。私の声のするほうに来るんだよ」
「わあ、なんだかどきどきしちゃいます」
目隠しをしたまま、みいが両手でつかんだ棒切れを頭上に振り上げた。
と、つるりんとした腋の下があらわになった。
反った胸では乳房が布を限界まで押し上げ、乳首を固く突き立たせている。
腰は折れそうなほど細く、内股気味の立ち方からして可愛らしすぎる。
やばいなあ。
杏里はめまいを覚えた。
みいったら、ハンパなくセクシーじゃん。
ようし。
こうなったら、偶然を装って。
「準備はいい?」
邪な思いに胸を疼かせ、スイカを抱えて離れた位置まで移動する。
「OKです」
元気よく応えるみい。
「じゃあ、よおい、スタート!」
足元にスイカを置き、杏里は号令をかけた。
よちよちとみいが歩き始める。
「こっちこっち!」
その周りをまわりながら、杏里が手を叩く。
「あ、行き過ぎた。2歩戻って! そう、そのまま10歩前進!」
「どこですかあ? 杏里さまあ。みい、なんだかとっても怖いんですけど」
「そっちじゃないったら! ほうら、こっちこっち!」
慌てて方向を変えようとして、
「あ」
みいがよろめいた。
計画通り。
杏里の広げた腕の中にふわりとみいが倒れ込んでくる。
「つかまえた!」
その濡れた肢体をぎゅうっと抱きしめて、熱い吐息とともに杏里は言った。
「交代だよ。私の可愛い人魚姫」
#
0
お気に入りに追加
75
あなたにおすすめの小説
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
〈社会人百合〉アキとハル
みなはらつかさ
恋愛
女の子拾いました――。
ある朝起きたら、隣にネイキッドな女の子が寝ていた!?
主人公・紅(くれない)アキは、どういったことかと問いただすと、酔っ払った勢いで、彼女・葵(あおい)ハルと一夜をともにしたらしい。
しかも、ハルは失踪中の大企業令嬢で……?
絵:Novel AI
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?
とある高校の淫らで背徳的な日常
神谷 愛
恋愛
とある高校に在籍する少女の話。
クラスメイトに手を出し、教師に手を出し、あちこちで好き放題している彼女の日常。
後輩も先輩も、教師も彼女の前では一匹の雌に過ぎなかった。
ノクターンとかにもある
お気に入りをしてくれると喜ぶ。
感想を貰ったら踊り狂って喜ぶ。
してくれたら次の投稿が早くなるかも、しれない。
双葉病院小児病棟
moa
キャラ文芸
ここは双葉病院小児病棟。
病気と闘う子供たち、その病気を治すお医者さんたちの物語。
この双葉病院小児病棟には重い病気から身近な病気、たくさんの幅広い病気の子供たちが入院してきます。
すぐに治って退院していく子もいればそうでない子もいる。
メンタル面のケアも大事になってくる。
当病院は親の付き添いありでの入院は禁止とされています。
親がいると子供たちは甘えてしまうため、あえて離して治療するという方針。
【集中して治療をして早く治す】
それがこの病院のモットーです。
※この物語はフィクションです。
実際の病院、治療とは異なることもあると思いますが暖かい目で見ていただけると幸いです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる