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第2話 レズふたり旅

#4 改造水着

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 そういうみいは、無地の紺色のワンピースタイプの水着を身に着けている。

 似合ってはいるが、スクール水着に毛が生えたような代物だ。

「うーん、いまいちだな」

 爆乳の下で腕組みして、杏里はうめいた。

「え? 似合いませんか?」

 みいの顔に不安の色が浮かんだ。

「何がいけませんか? 私としては、これ、けっこうお気に入りなんですけど…」

「ううん、いけなくなんてないよ。似合ってる。でもね、それだと二人並んで歩いた時、私だけが目立っちゃう」

「だってそれは、杏里さまの水着があまりにも…」

 あちこちから肉がはみ出た杏里から、みいが頬を赤らめて目を逸らす。

「何言ってるの。せっかく旅行に来たんだから、もっと弾けなきゃ。旅の恥はかき捨て、っていうでしょ?」

「別に、恥なんて、かきたくないです…」

「あ、そうだ」

 ふと思いついて、杏里は手を打った。

「ねえ、ちょっとその水着、一度脱いで私に貸してくれない? もっと素敵にしてあげるから」

「え?」

「改造するのよ、改造」

「改造、ですか…?」

 疑わしげに眉を寄せるみい。

「そのままの清楚さを失わず、そこに更にエロスをプラスする。そうだ、それがいいよ!」

「エロ、ス?」

「そう、エロス。エロスはいわば、女の必需品でしょう?」

「そ、そうなんですか?」

「そうだよ。紗彩さんもきっと同じ意見だよ!」

 それには確信があった。

 一度たわむれただけだが、紗彩のエロさは杏里のそれに匹敵する。

「わ、わかりました」

 ついにみいが折れた。

「ちょっと、お待ちくださいね」

 一度部屋に引っ込むと、しばらくして、身体にバスタオルを巻いた格好で廊下に出てきた。

 手には脱いだばかりの紺色の水着を持っている。

「ありがと。すぐ済むからね」

 杏里はそれを受け取ると、みいを廊下に残し、そそくさと自分の部屋に戻った。

 これ、みいが着てたんだ。

 衝動に駆られ、思わず水着を鼻の下に押し当てる。

 だが、当然のことながら、まだ新品の布の匂いしかしなかった。

「もっと体臭を沁み込ませないとね」

 えーっと、確か持ってきてたはず。

 バッグをあさって、探しているのは、はさみである。

「あ、あった、あった」

 指先に固い感触。

 にんまりほくそ笑み、はさみを取り出した。

「さあ、これでずっといやらしくなるぞお」

 ベッドの端に座ると、杏里は膝の上にみいの水着を広げ、瞳を輝かせた。

 早速作業に入る。

 興奮を抑えられない。

 これをみいが着たら…。

 うひゃあ、私なんて目じゃないくらい、エロくなるよ!

 腕につんつんしたものが当たった。

「あ」

 手を休めてみると、極小のビキニを押し上げて、乳首がまたしてもときんときんに尖ってしまっていた。



 

 

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