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第1話 美少女ペットみい

#14 ペットとマン拓

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 少女の筆が、素肌をなぞる。

 首筋から始まって、鎖骨のあたり、更には乳輪に沿って円を描く。

 初めのうちこそ、

「やだ、くすぐったい!」

 などと嬌声を上げていた杏里だったが、次第におかしな気分になってきた。

 口数が少なくなり、気のせいか息遣いが荒くなっている。

「あん」

 無意識に甘えた声が漏れたのは、いい加減じらしにじらした挙句、少女が筆先で乳首に触れた時だった。

「あふう」

 びくんと体が痙攣する。

「だめですよ。ご主人さま」

 筆を動かしながら、少女が杏里をにらんだ。

「私たちは芸術作品を創造しようとしているのです。なのに、何催してるんですか」

「だってえ」

 半べそをかく杏里。

「ち、乳首、気持ちよすぎるんだもの」

「エッチは夜までおあずけです。それより、手がお留守になってますよ。早くみいにも塗ってくださいな」

「う、うん」

 気を取り直して、作業に没頭する。

 ほどなくして、原色の絵の具を全身に塗りたくった、ふたつの泥人形が完成した。

「ねえ、そういえばさ、さっき言ってた”マン拓”って、なあに?」

 ふと思い出して、杏里はたずねた。

「魚拓なら聞いたことあるけど、マン拓なんて」

「マン拓は、言ってみれば”ハンコ”みたいなものです」

 生真面目な顔で少女が答えた。

「ハンコ?」

「ええ。おまんこで押すハンコです」

「え」

「やってみせますね」

 立ち上がると、少女は和紙の上に歩いていき、おもむろにしゃがむ体勢に入った。

「こうして、おまんこだけを紙に押しつけるのです。そうすると…ほら」

「どれ、見せて」

 傍に行くと、少女が脇に退いてそれを見せてくれた。

 和紙の上に、唇そっくりの模様が刻印されている。

「わあ、こんなになるんだ」

 杏里は感心した。

 これはすごい。

 襞の一本一本まで、克明に写っている。

「私もやってみる!」

 新たに真っ赤な絵の具を股間に塗りつけると、杏里は少女の横にしゃがみ込んだ。

 尻だけをゆっくり下ろし、盛り上がった恥丘が紙に触れたところで、きゅっと押しつけてすぐ離す。

「さすがご主人さま。とってもお上手です」

 尻を上げると、紙の上に赤い特大のキスマークができていた。

「なんか、私のほうが大きいね」

「立派なモノをお持ちの証拠です」

「ふーん、私のあそこって、こんなふうになってるんだ」

 唇の上のほうに丸いボッチがあるのは、クリちゃんだろうか。

「さあ、どんどん行きましょう」

 少女が言って、犬のように四つん這いになり、乳房の先で紙をなぞりながら移動し始めた。

「うん。やろうやろう!」

 はしゃぎ出す杏里。

 更にマン拓を10個ほどつくると、杏里は言った。

「パイ拓もいってみるね」

「名案です。では、みいはアナル拓を」

「アナル拓? 気持ちよさそう!」

 うつ伏せになり、たわわな乳房を慎重に紙に押しつけていく。

 バストが豊満なだけあり、杏里の”パイ拓”はちょっとした見ものだった。

 同心円状のまん丸な模様がふたつ。

 その中心で、乳首の周りだけ白いところが残って、目玉のようになっているのだ。

「うは、面白い!」
 
 楽しくなって、杏里は紙の上を這いまわり、あちこちにパイ拓を刻印して回った。

 調子に乗って尻拓やアナル宅にも挑戦すると、ふすま2枚分の和紙はたちどころにシュールな文様で埋め尽くされた。

「さ、ラストはご主人さまのサインです」

 白いところのなくなった”カンバス”を眺めながら、少女が言った。

「サイン?」

「画家は、必ず自分の作品にサインを残すものでしょう?」

「ANRI、でいいかな」

「いいですね。西洋の画家みたいで、素敵です」

「じゃあ」

 筆を手に取った時である。

「手で書くのではありません」

 少女が突然杏里を制止した。

「せっかくここまで体で描いたのですから…サインも体で書かなければ」

 杏里の手から取り上げた筆を、いきなり股間に挿入してきた。

「あうっ」

 つい、喘いでしまった。

 だって、感じるんだから、しょうがないじゃない。

 それにしても…・

「うそ。これで書けっていうの?」

 己の局部から生えた筆を凝視して、杏里は目を見開いた。

「そうです。マン拓には、おまんこ筆でサインするのが常識なのです」

「へーえ。そうなんだ」

 素直にうなずくと、杏里は筆を膣の奥までぐいぐい押し込んだ。

 とたんにしびれがやってきた。

 あう。

 書いてる途中でイッたらどうしよう。

「準備はいいですか? じゃ、スタート!」

 少女の号令で、杏里は書き始めた。

「くうう」

 Aを書き終えただけで、汁が筆を伝い始めるのがわかった。

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