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#16 拷問②
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下着姿ではだしのまま、石造りの廊下を歩かされ、別室に放り込まれた。
牢屋よりひと回りほど広い部屋の中央には、なぜか見上げるほどある十字架が立てられている。
「ここの担当は、ハンマーヘッドだ。じゃ、生きてたらまた後でな」
にやにや笑いながらフランが出ていくと、十字架の後ろから異様な人物が姿を現した。
これが、ハンマーヘッド…?
私は息を呑んだ。
恐怖で足がすくんで動けない。
「始めるか」
わなわな震えている私を見下ろして、異形の人物が腹の底に響くような声で言った。
牢屋よりひと回りほど広い部屋の中央には、なぜか見上げるほどある十字架が立てられている。
「ここの担当は、ハンマーヘッドだ。じゃ、生きてたらまた後でな」
にやにや笑いながらフランが出ていくと、十字架の後ろから異様な人物が姿を現した。
これが、ハンマーヘッド…?
私は息を呑んだ。
恐怖で足がすくんで動けない。
「始めるか」
わなわな震えている私を見下ろして、異形の人物が腹の底に響くような声で言った。
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