所感日記

ジュネーブ

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所感

都会という殺人犯

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街を歩けばふと、違和感を覚える
何かがいない
一体何なのだ?

その違和感はしばらく分からなかった
間違い探しの最後の1個を探すように難しい

しばらくする時にしなくもなる
そろそろ時間になる
「おーい、ジュネーブ」
「おー、イボジ~」

今日は彼と共に都会を歩く
しかしなんだ…彼の格好は?
結構有名な服のブランドと見ればわかる
アウトレットに行ったお店にもあったからな
少なくともウニクレよりは高いのは違いない
だが、彼が着るとなんかなぁ…空回りをしているというか
真夏なのに長袖を着ている人くらい違和感がある

「どこ行こうか?」
「んじゃ、まずはTATSUYAのRこ…」
「行かねぇよ!?」
彼の美しく放たれたなんでやねんのフォーム

「予定としては映画行くんでしょ?」
「そうそう、君の膵臓を食べたい(作:住野よる)がすごく面白そうでさ~」
「どんな映画なの?」
「すい臓に病気を抱えたサクラという女の子がね~簡単に言うと男の子を連れ回すの」
「男の子に名前はないの?」
「どんな映画なの?」
「あるよ~でも、これ教えてたら面白くなくなっちゃうよ」

と、そんな話をしながらエオンの中を歩く
彼は買いたい服があるらしくウニクレやグーを往復に回された
結局買ったのはひとつの靴下だった

そのあと私の好きなゲームセンターに行く
2週に1度くらい心の透析をしてくれるのがこのレーシングゲーム
お金を払って行うからこそしっかりと効果があるのでだろう
100円で体の水分2リットル分は透析できる

6リットル透析したあと映画を見に行く
「こーゆーのいいよね~」
スっとカードを1枚出す
JAFのカードを出す
本来の200円も得をする
他にも様々なところで割引やレッカーを無償でしてくれるのでありがたい

「いーなー」
「1円でも浮かすならどんな努力も惜しまないだろうね」
「そりゃもちろん」
「でも、ATMの引き出し手数料108円はなんの躊躇もないんだ」
「あ、る、に、き、ま、っ、て、い、る、だ、ろ、?!」
事実泣けてくるのだ

映画が始まる
定番の映画の盗撮禁止マンが現れる
しかし、世間は今更かと思う時にブームは来る
ノーモア映画泥棒

最近1部の映画館では唇マンが出ているがあれはどうも好きにはなれない

美しい映画作品ほど、その後に違和感がなく繋がる
これは美しいな…

ある日僕は盲腸の事後診察に向かう
ふと、隣にひとつの日記が置いて…いや落ちていた
気になって読んだ
ー私はここに自分の闘病と日々をここに記そう

1ページ目
私は今日医者から治ることの無い膵臓の病気と言われた
余命は……

最初からカミングアウトをするものなのか…
中盤になると元カレと主人公がぶつかる
クライマックスで彼女は病気の苦しみをぶつける
そして主人公は小説家みたいな名前と知る

そして刺殺された彼女がガラファゴス式携帯電話で送ろうとしたメール内容は…

映画を見たものしか意味はわからない言葉だった

とても、面白く充実とした内容だった
最後の彼女あの死に方は病気で苦しむよりもそっちの方が良かったのか?
いささか考えさせられる映画だった

イボジーもとても満足したみたいで…
「あー、面白かったね!」
「だろ?そう言えば、このあと本屋に寄っていきたんいんだけど…」
「行ってこりん」
「ありがとう!」

りん?そう言えば…あと二つあったな
「でもこの映画めっちゃ面白かっただら?」

だら…?んじゃ最後はじゃん…
そうか!ふと気づく都会に殺された被害者とは自分が知らず知らずに使っていた方言

共通語で埋められており彼らはいつの間にかに埋葬されていたのだろう
これでモヤモヤが解消された

あぁ殺人犯は俺たちだった
でも、地元に戻れば自然となおるからいいや

そう考えた後、本屋でさっきの映画の漫画上下と間違って小説を買ってしまった
漫画の方だけでよく想像力が乏しい私には字から考えるなど出来なかったからだ
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