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神の試練5
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「んんっ‥‥」
よく眠れた‥
そんな満たされた感覚で目が覚めた。
パチパチと瞬きをする。
右を向きカーテンの隙間から朝陽が差し込み部屋が明るくなっているのを確認する。
もう朝になっているのかしら‥どれくらい眠っていたのだろう‥
起き上がろうと体を動かすと腕が何かに当たる。
左を向くとベッドの脇にうつ伏せて眠っている人がいる。
「ん?ヨハンさん?」
私は体を少し右にずらして起き上がる。
栗色の美しい髪は間違いなくヨハンさんだ。
「ヨハンさん?ヨハンさん?ご心配をおかけしてすみませんでした」
優しいヨハンさんは、きっと長く眠ってしまった私を心配してくれたのだろう。
本当にいつも私を気にかけてくれる優しくて頼もしい人。
「ヨハンさん?」
軽くヨハンさんの肩に触る。
反応のないヨハンさんの肩をもう一度揺すると、ズルっとヨハンさんの体が動き力なく床に倒れる。
「えっ?えっ?ヨハンさん?」
慌ててベッドから下りてヨハンさんを抱き起こす。
何故か彼は冷たくて私はさらに慌てた。
「ヨハンさん?ヨハンさん?ねぇヨハンさん?」
顔を触ると冷たくて何度名前を呼んでも反応がない。
「誰か!誰か!ヨハンさんが!」
大声を出して部屋を見回すと奥に倒れている人が見える。
‥え?何?どういうこと?
心臓がドクンドクンと大きな音を立てる。
嫌な予感しかしない。
「まって‥誰か‥これは何が起きてるの‥」
心臓が痛い。
ヨハンさんの頬を叩き大きく揺する。
「ヨハンさん!目を開けて!どうしたの!
‥嘘でしょ」
脈がない、息がない、‥‥そんなことあり得ない‥
どうなってるの‥嘘でしょう?
ヨハンさんを床に寝かせて倒れてる人の方へ駆け寄る。
「ベルラード!ベルラード!」
倒れてるいるベルラードを抱え頬を叩く。
温かい‥息してる、生きてる。
ほっとして涙が溢れる。
けれどベルラードは目を瞑ったまま反応はない。
「マリー?マリー?目を開けて!」
マリーもヘイルズもスタンリーも温かくて息がある。
でも皆目を開けてはくれない。
「何があったのよ!!誰か!誰か来てちょうだい!」
寝起きで強い衝撃を受けたせいか私は腰が抜けて立ち上がれなくなっていた。
「誰かーー!!」
何度も大声で叫ぶが、エマもフィナもカリンもそしてナターシャも来てはくれない。
いつもならすぐに駆け付けてくれるはずなのに、どんなに大声を出しても喉が枯れるほど叫んでいるのに誰一人部屋に飛び込んでくる者がいない。
立ち上がることができずに這うようにして扉の前へ急ぐ。
自分の不甲斐なさにさらに涙は溢れた。
私が呑気に眠っている間に、一体何が起きたというのだろう。
私の愛する人が、大切な人が、こんな状況になっているだなんて一体何がどうなっているのよ‥
涙がポタポタと流れ落ち、喉は叫びすぎてヒリヒリする。
必死に扉を開け、掠れた声でもう一度叫ぶ。
「誰か来てちょうだい!お願いよ!!」
廊下に倒れ込みながら祈るように叫ぶが駆けてくる音すらしない。
それどころか廊下の奥にも倒れている護衛の姿が見える。
‥どうなってるの‥
この状況を全く理解できないでいる。
私はこんな大変な時に気付かずに一人眠っていたというの?
誰が何の目的でここを狙ったの?
帝国になったことを反対する者?
この座を奪おうとする者?
ヨハンさんの命を奪った犯人は誰?
ベルラードを襲った犯人は誰なの?
一体誰がこんな酷いことをするのよ!
「うっうぅ‥‥うっ‥」
廊下に倒れ込み何もできない自分と何もできなかった自分が情けなくて腹が立って憎らしかった。
皆に助けられ支えられ守られて今の私が存在できているというのに、私は皆を守れなかった。
皆の為に何もできなかった。
一人何も知らずに眠っていただけなんてあまりにも情けない話だもの。
「ごめんなさい‥ごめんなさい」
涙を拭き拭きやっとの思いで部屋に戻ると皆の息があるかもう一度確かめる。
ベルラードを揺すると少し眉が歪む。
「良かった!ベルラード?ベルラード?目を開けてお願いよ!!」
喉がヒリヒリとし声が掠れる。
少し反応はあるものの、まだベルラードの目が開くことはなく、私は再びヨハンさんのもとへ行くと抱き起こしヨハンさんの頬に自分の頬をぴたりと付けた。
涙が溢れ、ヨハンさんの頬にも涙が伝う。
冷たくてピクリとも動かないその体をギュッと抱きしめた。
きっと私を守ってくれたのだと思う。
出会った時からヨハンさんはいつも私を守ろうとしてくれていた。
どんな時も味方でいてくれて親切だった。
何の恩返しもできないまま、私のせいでヨハンさんの大切な命を犠牲にしてしまった。
きっと私のせいだ。
犯人が誰であろうとも、彼は私を庇ってくれたのだ。
「ごめん‥なさ‥ヨハンさん」
私は謝り続けた。
許してはもらえないだろう。
許すとは言ってもらえないのだから‥。
ベルラードもマリーもヘイルズもスタンリーも息はあるがいつ目を覚ましてくれるかも分からない。
きっと皆私を守ってくれたのだろう。
自分の存在が憎い。
この状況を知らずにいた自分が許せない。
どうして目を覚まさなかったのだろう‥
これだけの人が倒れるほどの出来事があったというのに、何故私は眠り続けていたのだろう‥
悔しい‥‥
バタバタバタバタ
⁈足音?
「ルリアさまー!!ルリアさまー!!」
‥エマ?
遠くから聞こえてきたのは間違いなくエマの声だ。
「エマ!!エマ!!」
開いた扉に飛び込んできたエマはすぐに立ち止まった。
「え?どうしたんですか⁈」
倒れる皆を見て手を口に当て震える。
その姿を見た私も再び大きな衝撃を受ける。
「エマ、あなた‥頭‥‥」
エマの額からは真っ赤な血が流れている。
「私厨房の入り口に倒れてしまって!
頭をどこかに打ってしまったみたいですが私は大丈夫です!
それよりこれはどういうことなんですか!!」
「私が聞きたいくらいよ!エマ助けて‥‥」
エマの姿が見れたことで少し心が救われた。
「ルリア様、声が」
ガラガラで掠れた声にエマはすぐに駆け寄り、抱きかかえたヨハンさんを見て青ざめた。
「ヨハン様⁈
ヨハンさ‥まは‥どう‥された‥‥です‥か」
エマの声が途切れ途切れに小さくなる。
「うぅっ‥エマ、どうしよう」
⁈
「ルリア様!!床に!!血」
「え?」
その後、大勢が部屋に駆け付けてくれ、ベルラードやマリー、ヘイルズ、スタンリーを医師のところへ連れて行ってくれた。
私もまた急いで医師のもとへ運ばれた。
私はその後、子を失った。
神は私に何度試練をお与えになるのだろう‥‥。
よく眠れた‥
そんな満たされた感覚で目が覚めた。
パチパチと瞬きをする。
右を向きカーテンの隙間から朝陽が差し込み部屋が明るくなっているのを確認する。
もう朝になっているのかしら‥どれくらい眠っていたのだろう‥
起き上がろうと体を動かすと腕が何かに当たる。
左を向くとベッドの脇にうつ伏せて眠っている人がいる。
「ん?ヨハンさん?」
私は体を少し右にずらして起き上がる。
栗色の美しい髪は間違いなくヨハンさんだ。
「ヨハンさん?ヨハンさん?ご心配をおかけしてすみませんでした」
優しいヨハンさんは、きっと長く眠ってしまった私を心配してくれたのだろう。
本当にいつも私を気にかけてくれる優しくて頼もしい人。
「ヨハンさん?」
軽くヨハンさんの肩に触る。
反応のないヨハンさんの肩をもう一度揺すると、ズルっとヨハンさんの体が動き力なく床に倒れる。
「えっ?えっ?ヨハンさん?」
慌ててベッドから下りてヨハンさんを抱き起こす。
何故か彼は冷たくて私はさらに慌てた。
「ヨハンさん?ヨハンさん?ねぇヨハンさん?」
顔を触ると冷たくて何度名前を呼んでも反応がない。
「誰か!誰か!ヨハンさんが!」
大声を出して部屋を見回すと奥に倒れている人が見える。
‥え?何?どういうこと?
心臓がドクンドクンと大きな音を立てる。
嫌な予感しかしない。
「まって‥誰か‥これは何が起きてるの‥」
心臓が痛い。
ヨハンさんの頬を叩き大きく揺する。
「ヨハンさん!目を開けて!どうしたの!
‥嘘でしょ」
脈がない、息がない、‥‥そんなことあり得ない‥
どうなってるの‥嘘でしょう?
ヨハンさんを床に寝かせて倒れてる人の方へ駆け寄る。
「ベルラード!ベルラード!」
倒れてるいるベルラードを抱え頬を叩く。
温かい‥息してる、生きてる。
ほっとして涙が溢れる。
けれどベルラードは目を瞑ったまま反応はない。
「マリー?マリー?目を開けて!」
マリーもヘイルズもスタンリーも温かくて息がある。
でも皆目を開けてはくれない。
「何があったのよ!!誰か!誰か来てちょうだい!」
寝起きで強い衝撃を受けたせいか私は腰が抜けて立ち上がれなくなっていた。
「誰かーー!!」
何度も大声で叫ぶが、エマもフィナもカリンもそしてナターシャも来てはくれない。
いつもならすぐに駆け付けてくれるはずなのに、どんなに大声を出しても喉が枯れるほど叫んでいるのに誰一人部屋に飛び込んでくる者がいない。
立ち上がることができずに這うようにして扉の前へ急ぐ。
自分の不甲斐なさにさらに涙は溢れた。
私が呑気に眠っている間に、一体何が起きたというのだろう。
私の愛する人が、大切な人が、こんな状況になっているだなんて一体何がどうなっているのよ‥
涙がポタポタと流れ落ち、喉は叫びすぎてヒリヒリする。
必死に扉を開け、掠れた声でもう一度叫ぶ。
「誰か来てちょうだい!お願いよ!!」
廊下に倒れ込みながら祈るように叫ぶが駆けてくる音すらしない。
それどころか廊下の奥にも倒れている護衛の姿が見える。
‥どうなってるの‥
この状況を全く理解できないでいる。
私はこんな大変な時に気付かずに一人眠っていたというの?
誰が何の目的でここを狙ったの?
帝国になったことを反対する者?
この座を奪おうとする者?
ヨハンさんの命を奪った犯人は誰?
ベルラードを襲った犯人は誰なの?
一体誰がこんな酷いことをするのよ!
「うっうぅ‥‥うっ‥」
廊下に倒れ込み何もできない自分と何もできなかった自分が情けなくて腹が立って憎らしかった。
皆に助けられ支えられ守られて今の私が存在できているというのに、私は皆を守れなかった。
皆の為に何もできなかった。
一人何も知らずに眠っていただけなんてあまりにも情けない話だもの。
「ごめんなさい‥ごめんなさい」
涙を拭き拭きやっとの思いで部屋に戻ると皆の息があるかもう一度確かめる。
ベルラードを揺すると少し眉が歪む。
「良かった!ベルラード?ベルラード?目を開けてお願いよ!!」
喉がヒリヒリとし声が掠れる。
少し反応はあるものの、まだベルラードの目が開くことはなく、私は再びヨハンさんのもとへ行くと抱き起こしヨハンさんの頬に自分の頬をぴたりと付けた。
涙が溢れ、ヨハンさんの頬にも涙が伝う。
冷たくてピクリとも動かないその体をギュッと抱きしめた。
きっと私を守ってくれたのだと思う。
出会った時からヨハンさんはいつも私を守ろうとしてくれていた。
どんな時も味方でいてくれて親切だった。
何の恩返しもできないまま、私のせいでヨハンさんの大切な命を犠牲にしてしまった。
きっと私のせいだ。
犯人が誰であろうとも、彼は私を庇ってくれたのだ。
「ごめん‥なさ‥ヨハンさん」
私は謝り続けた。
許してはもらえないだろう。
許すとは言ってもらえないのだから‥。
ベルラードもマリーもヘイルズもスタンリーも息はあるがいつ目を覚ましてくれるかも分からない。
きっと皆私を守ってくれたのだろう。
自分の存在が憎い。
この状況を知らずにいた自分が許せない。
どうして目を覚まさなかったのだろう‥
これだけの人が倒れるほどの出来事があったというのに、何故私は眠り続けていたのだろう‥
悔しい‥‥
バタバタバタバタ
⁈足音?
「ルリアさまー!!ルリアさまー!!」
‥エマ?
遠くから聞こえてきたのは間違いなくエマの声だ。
「エマ!!エマ!!」
開いた扉に飛び込んできたエマはすぐに立ち止まった。
「え?どうしたんですか⁈」
倒れる皆を見て手を口に当て震える。
その姿を見た私も再び大きな衝撃を受ける。
「エマ、あなた‥頭‥‥」
エマの額からは真っ赤な血が流れている。
「私厨房の入り口に倒れてしまって!
頭をどこかに打ってしまったみたいですが私は大丈夫です!
それよりこれはどういうことなんですか!!」
「私が聞きたいくらいよ!エマ助けて‥‥」
エマの姿が見れたことで少し心が救われた。
「ルリア様、声が」
ガラガラで掠れた声にエマはすぐに駆け寄り、抱きかかえたヨハンさんを見て青ざめた。
「ヨハン様⁈
ヨハンさ‥まは‥どう‥された‥‥です‥か」
エマの声が途切れ途切れに小さくなる。
「うぅっ‥エマ、どうしよう」
⁈
「ルリア様!!床に!!血」
「え?」
その後、大勢が部屋に駆け付けてくれ、ベルラードやマリー、ヘイルズ、スタンリーを医師のところへ連れて行ってくれた。
私もまた急いで医師のもとへ運ばれた。
私はその後、子を失った。
神は私に何度試練をお与えになるのだろう‥‥。
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