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夜会事件3 裏切り者
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「アロン‥‥」
暗闇からランプの明かりで顔が見える位置まで歩いて来る。
「ははは‥‥素晴らしいですね。ルリア様。信じられませんよ」
「アロン!!」
「どーして!!」
「何で!!」
「生きてたの!!」
部屋の隅からマリーとヨハンさんは大声で叫んでいる。
「何故私だと?」
「外套の首元の家紋が同じよ。それともうひとつの家紋はメアリー様の公爵家と同じ」
「まさか五人も倒されるとは信じられません。しかも無傷ですね」
「ねーさま!アロンはさっき斬りつけられたんじゃ‥‥」
マリーは訳の分からない様子だ。
「私とマリーはアロンに庇われて後ろにいたから、斬られたふりをするのは簡単よ」
私は剣先をアロンの顔に向けた。
「こんな腕をお持ちとは‥‥知りませんでした」
アロンは感心したように、いつものように微笑んだ。
慌てる様子もなく、むしろ落ち着いている。
こんな状況では不自然に感じるほど‥‥
「五人は早く治療した方がいいわ。放っておくと出血死するわよ」
「構いません。どちらにしても仕事の失敗は死です。フォルター様が生かしておきません」
「私一人に五人も用意するなんて随分と念入りね」
「十人用意すれば良かったですね」
はははっ
笑い声を上げる。
「十人集まろうと、こんな卑怯なやり方をする者に負けないわ」
「はははっ、あなたという人は、人を魅了しすぎる。その美しさも、その気の強さもそして予想を上回る腕前も‥‥誰をも魅了し狂わせる」
「ねーさまにそれ以上言うことは許さないわ、アロン」
「マリエット王女様まで巻き込んでしまって申し訳ありませんでした」
「何故こんな事をしたの?ずっと兄を支えてきたあなたが何故!
どうしてこんな事をしたのよ!アロン!!」
広い部屋にマリーの涙声が響く。
「一生支えていくつもりでおりました。
優秀な国王となるでしょう。
私はメアリー様をベルラード殿下の妃にする為に侍従にさせられた人間です。
フォルター公爵の後ろ盾でこの役職に選ばれましたから」
アロンは私を見つめて悲しそうに笑みを浮かべた。
バン!!!!
勢いよく戸が開く。
「ルリア!!ルリア!!」
ベルラードとヘイルズは勢いよく部屋に入って来る。
「これは‥‥⁈」
血を流し倒れている五人を見て二人は一瞬立ち止まった。
「どういうことですか⁈アロン!」
ヘイルズが大声を上げるのは珍しい‥‥
ひどく慌ててアロンに掴み掛かる。
「申し訳ありません。‥殿下‥ヘイルズ‥」
アロンは力なく笑った。
ベルラードは私の剣を取り上げ遠くに投げ捨てると強く抱きしめた。
‥ヨハンさんの家宝だけど‥‥
「何があった?この宮殿の中で‥まさかこんなことがあろうとは」
怒りに震えている。
「私より倒れている五人の治療をした方がいいわ。出血死します」
「⁈誰がやった!!」
「私です」
「⁈」
ベルラードとヘイルズは固まって私を見る。
二人の目は限界まで見開かれている。
「とにかくマリーとヨハンさんの縄を解いてあげて」
「‥‥」
太ももまで切り裂かれたドレスに飛び散る血を見て、それが真実だと悟ると二人はさらに固まった。
このことはすぐに陛下に報告され、夜会は中止。
その場に居たフォルター公爵とメアリー嬢は牢へ入れられた。
私達は縛られたアロンと別室に移り、事の真相を聞くことになった。
「一体何故こんなことをした?アロン」
「私はフォルター公爵様に家を救われた恩がありました」
「恩?」
聞き返すベルラードの表情はずっと険しいままだ。
今にも飛びかかりそうな怒りを全身から感じる。
「我が伯爵家は、父の無能さゆえに没落寸前でした。
そんな時、フォルター公爵様が多額の寄付を申し出てくれ、領民も救われました。
その代わりに私に殿下の侍従になるよう言われたのです。
断れるわけがありません。
それから私は厳しい教育を受け、殿下の側で仕事ができるように仕込まれました。
殿下の侍従になり、メアリー様を妃にするように命じられておりました。
万が一、メアリー様以外が妃に選ばれるような時は‥‥その者を殺すようにと」
アロンは顔を上げ私を見た。
「あなたが来なければ何の問題も無かったでしょう。
婚約者はメアリー様が選ばれ、私は変わらず殿下の為に働くことができた。
あなたが現れて全てが狂ったのです!」
ガン!!
ガハッ‥
ベルラードは思い切りアロンを殴りつけた。
アロンは勢いよく床に叩きつけられる。
「これだけ俺の側にいながら、俺より公爵の命令に従ったのか?
何故俺に相談しなかった?
俺がお前の家や領地を守れないとでも思ったか?何故だ!!
俺が一番愛するルリアを殺そうとするなど‥‥俺がどれだけルリアを大切に想っているか、側にいたお前なら解っているはずだ!!」
「ええ、もちろん。知っております。
あなたがあまりにも変わっていくようで恐ろしかった。
父は愛人を作り、その女に溺れ金を貢ぎ、仕事をせずに没落寸前にまで傾かせた」
「同じになると言いたいのか?」
「なる姿を見たくなかったからです」
「アロン!!」
ベルラードがもう一度倒れてるアロンを殴ろうとする。
私はその手を掴んだ。
振り返るベルラードに私は首を横に振った。
「ねぇ、アロン。あなたの言う通りよ。
私がここへ来なければ、きっとこんな事にはならなかった。
皆を狂わせたのは、あなたの言う通り私だわ。
アロンが私を憎むのも殺さなければいけない状況になったのも理解できる。
けれど、あなたは長い間ベルラードに仕えてきた。
ベルラードがどれほど優秀であったかはあなたの方が知ってるはずよ。
ベルラードは必ずあなたを守ってくれたはずだわ。
そのベルラードがあなたの父親のように情けない男になると思ったのなら、その時点であなたは侍従失格よ」
「‥‥ははははっ‥やっぱりルリア様は人を魅了する力がおありだ。
あなたに仕えてみたかった‥‥」
「私を殺そうとした人が言うとはね」
「五人を一人で倒すとは驚きました」
「あの腕なら二十人集まっても私が勝つわ」
「ははははっ‥そうでしょうね」
アロンの表情はやはりとても穏やかに見える。
こんな状況であるのに先程から何故落ち着いているの‥
「女神を殺そうとした罰は受けます。
本当は女神には誰のものにもなってほしくない‥と‥そう思っていました」
アロンは笑うと何か硬い物を噛み砕いた。
それが毒だと気付いた時にはもう遅かった‥‥
暗闇からランプの明かりで顔が見える位置まで歩いて来る。
「ははは‥‥素晴らしいですね。ルリア様。信じられませんよ」
「アロン!!」
「どーして!!」
「何で!!」
「生きてたの!!」
部屋の隅からマリーとヨハンさんは大声で叫んでいる。
「何故私だと?」
「外套の首元の家紋が同じよ。それともうひとつの家紋はメアリー様の公爵家と同じ」
「まさか五人も倒されるとは信じられません。しかも無傷ですね」
「ねーさま!アロンはさっき斬りつけられたんじゃ‥‥」
マリーは訳の分からない様子だ。
「私とマリーはアロンに庇われて後ろにいたから、斬られたふりをするのは簡単よ」
私は剣先をアロンの顔に向けた。
「こんな腕をお持ちとは‥‥知りませんでした」
アロンは感心したように、いつものように微笑んだ。
慌てる様子もなく、むしろ落ち着いている。
こんな状況では不自然に感じるほど‥‥
「五人は早く治療した方がいいわ。放っておくと出血死するわよ」
「構いません。どちらにしても仕事の失敗は死です。フォルター様が生かしておきません」
「私一人に五人も用意するなんて随分と念入りね」
「十人用意すれば良かったですね」
はははっ
笑い声を上げる。
「十人集まろうと、こんな卑怯なやり方をする者に負けないわ」
「はははっ、あなたという人は、人を魅了しすぎる。その美しさも、その気の強さもそして予想を上回る腕前も‥‥誰をも魅了し狂わせる」
「ねーさまにそれ以上言うことは許さないわ、アロン」
「マリエット王女様まで巻き込んでしまって申し訳ありませんでした」
「何故こんな事をしたの?ずっと兄を支えてきたあなたが何故!
どうしてこんな事をしたのよ!アロン!!」
広い部屋にマリーの涙声が響く。
「一生支えていくつもりでおりました。
優秀な国王となるでしょう。
私はメアリー様をベルラード殿下の妃にする為に侍従にさせられた人間です。
フォルター公爵の後ろ盾でこの役職に選ばれましたから」
アロンは私を見つめて悲しそうに笑みを浮かべた。
バン!!!!
勢いよく戸が開く。
「ルリア!!ルリア!!」
ベルラードとヘイルズは勢いよく部屋に入って来る。
「これは‥‥⁈」
血を流し倒れている五人を見て二人は一瞬立ち止まった。
「どういうことですか⁈アロン!」
ヘイルズが大声を上げるのは珍しい‥‥
ひどく慌ててアロンに掴み掛かる。
「申し訳ありません。‥殿下‥ヘイルズ‥」
アロンは力なく笑った。
ベルラードは私の剣を取り上げ遠くに投げ捨てると強く抱きしめた。
‥ヨハンさんの家宝だけど‥‥
「何があった?この宮殿の中で‥まさかこんなことがあろうとは」
怒りに震えている。
「私より倒れている五人の治療をした方がいいわ。出血死します」
「⁈誰がやった!!」
「私です」
「⁈」
ベルラードとヘイルズは固まって私を見る。
二人の目は限界まで見開かれている。
「とにかくマリーとヨハンさんの縄を解いてあげて」
「‥‥」
太ももまで切り裂かれたドレスに飛び散る血を見て、それが真実だと悟ると二人はさらに固まった。
このことはすぐに陛下に報告され、夜会は中止。
その場に居たフォルター公爵とメアリー嬢は牢へ入れられた。
私達は縛られたアロンと別室に移り、事の真相を聞くことになった。
「一体何故こんなことをした?アロン」
「私はフォルター公爵様に家を救われた恩がありました」
「恩?」
聞き返すベルラードの表情はずっと険しいままだ。
今にも飛びかかりそうな怒りを全身から感じる。
「我が伯爵家は、父の無能さゆえに没落寸前でした。
そんな時、フォルター公爵様が多額の寄付を申し出てくれ、領民も救われました。
その代わりに私に殿下の侍従になるよう言われたのです。
断れるわけがありません。
それから私は厳しい教育を受け、殿下の側で仕事ができるように仕込まれました。
殿下の侍従になり、メアリー様を妃にするように命じられておりました。
万が一、メアリー様以外が妃に選ばれるような時は‥‥その者を殺すようにと」
アロンは顔を上げ私を見た。
「あなたが来なければ何の問題も無かったでしょう。
婚約者はメアリー様が選ばれ、私は変わらず殿下の為に働くことができた。
あなたが現れて全てが狂ったのです!」
ガン!!
ガハッ‥
ベルラードは思い切りアロンを殴りつけた。
アロンは勢いよく床に叩きつけられる。
「これだけ俺の側にいながら、俺より公爵の命令に従ったのか?
何故俺に相談しなかった?
俺がお前の家や領地を守れないとでも思ったか?何故だ!!
俺が一番愛するルリアを殺そうとするなど‥‥俺がどれだけルリアを大切に想っているか、側にいたお前なら解っているはずだ!!」
「ええ、もちろん。知っております。
あなたがあまりにも変わっていくようで恐ろしかった。
父は愛人を作り、その女に溺れ金を貢ぎ、仕事をせずに没落寸前にまで傾かせた」
「同じになると言いたいのか?」
「なる姿を見たくなかったからです」
「アロン!!」
ベルラードがもう一度倒れてるアロンを殴ろうとする。
私はその手を掴んだ。
振り返るベルラードに私は首を横に振った。
「ねぇ、アロン。あなたの言う通りよ。
私がここへ来なければ、きっとこんな事にはならなかった。
皆を狂わせたのは、あなたの言う通り私だわ。
アロンが私を憎むのも殺さなければいけない状況になったのも理解できる。
けれど、あなたは長い間ベルラードに仕えてきた。
ベルラードがどれほど優秀であったかはあなたの方が知ってるはずよ。
ベルラードは必ずあなたを守ってくれたはずだわ。
そのベルラードがあなたの父親のように情けない男になると思ったのなら、その時点であなたは侍従失格よ」
「‥‥ははははっ‥やっぱりルリア様は人を魅了する力がおありだ。
あなたに仕えてみたかった‥‥」
「私を殺そうとした人が言うとはね」
「五人を一人で倒すとは驚きました」
「あの腕なら二十人集まっても私が勝つわ」
「ははははっ‥そうでしょうね」
アロンの表情はやはりとても穏やかに見える。
こんな状況であるのに先程から何故落ち着いているの‥
「女神を殺そうとした罰は受けます。
本当は女神には誰のものにもなってほしくない‥と‥そう思っていました」
アロンは笑うと何か硬い物を噛み砕いた。
それが毒だと気付いた時にはもう遅かった‥‥
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