【完結】消された第二王女は隣国の王妃に熱望される

風子

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尋問1

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一方、その頃
ルドルフ達の方では、捕らえた女に話を聞く為、近くの部屋で尋問が始まっていた

ルドルフから連絡を受けたラリーも来ていた
スペンサーとフィリップ王は、両方からの報告を部屋で待つ事にしていた

縄で体を縛られた女は、相変わらず反省の色を見せない

いい気味だわと繰り返している
ルドルフは、その度に何度も掴みかかり、その手をリベールに止められていた

「名前は?何故こんな事を?」

冷静にリベールは女に対して質問する

「余所者の国の方には関係無いことですわ。話すつもりもございません」

「こらお前!殿下に対して何て態度だ!」

「うるさいわね!女一人に寄ってたかって、こんな大勢で囲む事が大国のやり方なの?呆れるわね」

「何だとお前!」

「止めろ!」

リベールは、第一部隊の気が荒い連中を一喝した

「オリバー、皆を外に出せ」

「申し訳ありません。おい、皆出ていろ」

「‥‥はい」



部屋の中は、リベール、ラリー、ルドルフ、オリバーケイルの4人になった

「これで話して貰えるだろうか」

「あんたに関係無いでしょ!気に入らないからやっただけよ」

「何でアリアンなんだ‼︎恨んで憎んでいるなら私を刺せばいいだろう!何故何も悪くないアリアンを殺そうとしたんだ‼︎」

「それがそのままの理由よ。あなたは、私という婚約者が居ながら、隠れてあの女に会いに行ってたのよね?知ってるのよ」

「何だって‥‥どうして知ってるんだ」

「知らないとでも思ったの?私は10年も婚約してたのよ!私には笑顔ひとつ見せずに、贈り物のひとつもない。そんなあなたが、離宮には、山程の贈り物を抱えて入って行く。あの女の好きな物は何でも知ってて、私の好きな物は聞いてきた事も無い。私の人生をめちゃくちゃにしたのは、あなたよ‼︎」

「離宮に行ったのか?」

「ええ、あなたの跡を付けたのよ。そしたら離宮のあの女に入れ込んでるあなたを見たわ。嬉しそうに声を出して笑ってた。そんな屈辱耐えられないわ」

「もしかして、父に言ったのか?」

「ええ、私が教えたのよ!やっと結婚が一年後に決まったというのに、今度は廃人だなんて何なのよ!私はフランフェル家の娘よ!理想の人生を送る筈だったのよ!それなのに、あんたのせいよ!あの女のせいよ!私の人生をめちゃくちゃにした報いよ!」

「アリアンのせいじゃない!私が勝手にアリアンに惚れただけだ、私が勝手に愛しただけでアリアンは何も悪く無かったんだ!」

フフフフッ‥アハハハハ

女は笑い出した

「そんなに愛した女も、あなたのものにならないなんて残念ね。本当にいい気味。捨てられた気分はどうかしら?私と結婚すれば良かったと思ってるのかしら?」

「いいや、お前みたいな女と婚約した事を後悔してるよ。もっと早く破棄しておけばよかった」

「許せないわ‥‥私はフランフェル家の娘よ!そんな侮辱絶対に許さないから。あんたもあの女も不幸になればいいのよ」

ルドルフは、怒りに震え拳を握りしめたところを再びリベールに腕を掴まれた

「感情が昂りすぎるようだから、君も外へ出た方がいい。話は後で伝えるよ」

「すみません‥‥」

ルドルフが部屋を出ようとしたその時、扉が開いた

「ラウル‼︎アリアンはどうなった‼︎」

そこには、ラウルとロバートディークが立っていた
ルドルフは、ラウルに掴みかかるように問い詰めた

「今無事に縫合手術が終わったよ。傷は浅いそうだが、出血が多かったようで、今日が山場だと言っていた」

「そんな‥‥」

ルドルフの動揺は大きい

「ラウル!ルドルフを連れて、陛下の所へ報告に行ってくれ。侍女もそこに居るから様子を見てやってくれ」

「父さん‥‥解りました」

ラウルは、ふらつくルドルフをしっかりと支え部屋を後にした

ロバートディークは、代わりに部屋へ入ると縄で縛られ、オリバーに押さえられている女を見た

反省の色は見えない

女の前には、リベールとロバートディークが立った

ラリーは、少し離れた所から見たまま動かない

近付けば、ルドルフのように感情が抑えられないことが自分で解っているからだった

「リベール殿下、どこまでお話は進んだのでしょうか?」

「まだ名すら名乗らないよ。ただ、ルドルフとのやり取りでは、彼女は宰相の息子であるルドルフの婚約者だったらしい。既に婚約は破棄され、今は関わりが無かったようだ」

「随分と簡単な説明だこと」

「事実なのであろう?」

「ええ、そうね。婚約破棄したことは事実よ。でも10年よ!10年も婚約しておきながら、一切結婚の話もせずに、自分はあの女の所へ通い、入れ込んでいたのよ!こんな事が許されるの?私は侯爵家の娘よ。誰もが憧れる人生を歩む筈だったのに、あの女がルドルフ様を誑かして私から奪ったのよ!」

「それは違うであろう。先程、ルドルフ本人が言っていた。彼が勝手にアリアン王女に惚れ込んでいただけだ。アリアン王女に罪はない」

「そうやって皆があの女を庇うのよ!あの女が皆を狂わせたのに、どうしてあの女ばかりが庇われるの?少しくらい顔がいいからって何よ!何でも許されるの?」

女はリベールを睨み、唇を噛み締め、怒りに震えていた

ロバートディークは、女を少し哀れに思っていた‥‥




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