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番外編 神楽三人目出産す!
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「有理と18歳差かぁ。あいつ等自分達の子供が産まれた時の練習とか言って世話してくれそうじゃん?」
「確かに」
「神楽だって体を鍛えているとはいえ年齢もあるんだし、産まれたら甘えてやらせておけよ。向こうに帰るのも遅らせていいんだぞ」
「そうだね、麗羅と藤には悪いけど少し日本でゆっくりしようかな」
そう言って膨らんだ腹を撫でる神楽にブランケットを渡し、空調を整える。
男Ωの腹は妊娠してもそれほど出っ張らないが、神楽はマッスルな腹筋によってさらに目立たない。筋肉という鎧で守られている腹は赤ちゃんにとってさぞかし安全な場所だろう。俺の所謂薄い腹とは大違いだ。
いや、俺妊娠してないけどな。
3人目ともなると慣れたもんで……というわけにはいかない。俺の時もそうだったけど、2人目から3人目の間が開くと初産と大して変わらないんだよな。それに毎回体調や食べたい物や苦手になる食べ物も変わるし。
たまたま桜花がお腹にいる時にシュールストレミングの匂いを嗅いでしまって「妊娠中だからかこの匂いはダメかも」って言ったら「殆どの人類が苦手だよ!」と良規さんに突っ込みを入れられたのは今でも思い出したように言われる。
来月出産予定の神楽は日本で産む為地元に戻って来ている。良規さんが赤ちゃんを取り上げる設備が花ノ宮の病院にあるという理由もあるが、神楽にしつこく言い寄るαがいて良規さんがブチ切れたのが一番の原因だ。
俺が日本に来てからの事らしいが、神楽がΩ専用のフィットネスジムから帰る時、彼女を迎えに来ていたαに一目惚れされたらしい。
おいおい迎えに行った彼女どうしたよ?と聞いた時突っ込んでしまったが、向こうの人間って積極的すぎるからそんな事もあるのか?とちょっと納得する事にした。
え、10歳年下?フゥー!とか茶化してしまったけど、既婚子持ちで10歳年上と言ってもアグレッシブに愛を囁やき、キレた良規さんに妊娠させられ(何故そうなった?)さらには「お腹の子を一緒に育てよう」と言ってきたヤベー奴だった。精神的に参った神楽が落ち着けるようにと予定よりも早く日本に来たんだよな。
神楽が日本に来た事で良規さんがそのαをどうにかするだろうと俺はにらんでいる。しかも従兄弟の危機だからと伊月さんもノリノリだから。この2人にかかったらもう二度と彼女の姿は見れないだろう。
え?彼氏じゃないの?いいえ奥さん(?)、そのα女性αでしたのよ。パツキン美女でしたわ。
その後処理(!)をし終わった良規さんが、2ヶ月遅れで日本に来てラブラブしているので神楽も落ち着いて出産に挑めるようになったトコだ。
良規さんと神楽が日本にいるのでその間藤と麗羅は遠野のお手伝いさんが面倒をみている。まあ2人共手がかかる年じゃないし、しっかりしているから心配はしていない。寧ろ椿と有理がすぐ盛ろうとするのを止める方が大変だ。番ってから箍が外れたのかすぐ部屋に籠もろうとするし。お前ら受験生だろ、受かってからヤりまくれと言いたい。
桜花は日本の子達と馴染み穏やかに過ごしている。桜花を追いかけて来た蓮が傍にいても、からかわれたり妬まれる事が無く、寧ろ運命の番カップルとして羨ましがられているらしい。
「あっ、動いた」
「おっ、どれどれ……お前の腹筋が硬くて分からねぇ」
「……それ良規さんにも言われてる」
神楽のお腹を触るも筋肉の鎧に阻まれ胎動が分からん!本人も分かってて苦笑している。
「チョットマテ、妊娠してこの腹筋はおかしい。神楽お前やってんな」
「……ちょっとだけ」
「妊婦が腹筋鍛えるのは止めい!」
「維持しないと不安なんだよ~大丈夫、2人の時も平気だったから」
マ ジ か!
いつも鍛えていてそれをやらないと逆にストレスになるからと、良規さん監修の下体を動かしているらしいがこの腹筋を維持する体の動かし方は、妊婦にとって本当にいいのか疑問なんだが。
「だから浮腫知らずだよ」
「絶対ぇそこじゃない」
なんやかんや穏やかに(?)過ごすこと1か月、神楽が無事女の子を出産。愛羅と名付けられた。
良規さんに似たその子を出産する時、一いきみでポン、と産んだと聞いた時は「え?この為に腹筋鍛えてたの?」と聞いてしまったよ。普通何度もいきむんだぜ。それを一回ってやべぇな腹筋。
良規さんも「あまりにもポンと産まれるもんだからついライオンキングみたいに持ち上げちゃったぜ」とか言ってるし。
医師も想定外の腹筋力恐るべし。
それでも体力を消耗したらしい神楽の代わりに、椿と有理が甲斐甲斐しく愛羅の世話をして自分達の子供が出来たら~とか言っていたが、お前達は大学卒業後にしてくれよ。
ーーーーーーーーーー
第11回BL小説大賞の結果が発表されました。
投票してくださった方々ありがとうございます。
順位は・・・何位何でしょ?自力で調べられなくて分からないのです。私へっぽこすぎですね(汗)
分かる方いらっしゃったらこのへっぽこめに教えてくだされm(_ _)m
「確かに」
「神楽だって体を鍛えているとはいえ年齢もあるんだし、産まれたら甘えてやらせておけよ。向こうに帰るのも遅らせていいんだぞ」
「そうだね、麗羅と藤には悪いけど少し日本でゆっくりしようかな」
そう言って膨らんだ腹を撫でる神楽にブランケットを渡し、空調を整える。
男Ωの腹は妊娠してもそれほど出っ張らないが、神楽はマッスルな腹筋によってさらに目立たない。筋肉という鎧で守られている腹は赤ちゃんにとってさぞかし安全な場所だろう。俺の所謂薄い腹とは大違いだ。
いや、俺妊娠してないけどな。
3人目ともなると慣れたもんで……というわけにはいかない。俺の時もそうだったけど、2人目から3人目の間が開くと初産と大して変わらないんだよな。それに毎回体調や食べたい物や苦手になる食べ物も変わるし。
たまたま桜花がお腹にいる時にシュールストレミングの匂いを嗅いでしまって「妊娠中だからかこの匂いはダメかも」って言ったら「殆どの人類が苦手だよ!」と良規さんに突っ込みを入れられたのは今でも思い出したように言われる。
来月出産予定の神楽は日本で産む為地元に戻って来ている。良規さんが赤ちゃんを取り上げる設備が花ノ宮の病院にあるという理由もあるが、神楽にしつこく言い寄るαがいて良規さんがブチ切れたのが一番の原因だ。
俺が日本に来てからの事らしいが、神楽がΩ専用のフィットネスジムから帰る時、彼女を迎えに来ていたαに一目惚れされたらしい。
おいおい迎えに行った彼女どうしたよ?と聞いた時突っ込んでしまったが、向こうの人間って積極的すぎるからそんな事もあるのか?とちょっと納得する事にした。
え、10歳年下?フゥー!とか茶化してしまったけど、既婚子持ちで10歳年上と言ってもアグレッシブに愛を囁やき、キレた良規さんに妊娠させられ(何故そうなった?)さらには「お腹の子を一緒に育てよう」と言ってきたヤベー奴だった。精神的に参った神楽が落ち着けるようにと予定よりも早く日本に来たんだよな。
神楽が日本に来た事で良規さんがそのαをどうにかするだろうと俺はにらんでいる。しかも従兄弟の危機だからと伊月さんもノリノリだから。この2人にかかったらもう二度と彼女の姿は見れないだろう。
え?彼氏じゃないの?いいえ奥さん(?)、そのα女性αでしたのよ。パツキン美女でしたわ。
その後処理(!)をし終わった良規さんが、2ヶ月遅れで日本に来てラブラブしているので神楽も落ち着いて出産に挑めるようになったトコだ。
良規さんと神楽が日本にいるのでその間藤と麗羅は遠野のお手伝いさんが面倒をみている。まあ2人共手がかかる年じゃないし、しっかりしているから心配はしていない。寧ろ椿と有理がすぐ盛ろうとするのを止める方が大変だ。番ってから箍が外れたのかすぐ部屋に籠もろうとするし。お前ら受験生だろ、受かってからヤりまくれと言いたい。
桜花は日本の子達と馴染み穏やかに過ごしている。桜花を追いかけて来た蓮が傍にいても、からかわれたり妬まれる事が無く、寧ろ運命の番カップルとして羨ましがられているらしい。
「あっ、動いた」
「おっ、どれどれ……お前の腹筋が硬くて分からねぇ」
「……それ良規さんにも言われてる」
神楽のお腹を触るも筋肉の鎧に阻まれ胎動が分からん!本人も分かってて苦笑している。
「チョットマテ、妊娠してこの腹筋はおかしい。神楽お前やってんな」
「……ちょっとだけ」
「妊婦が腹筋鍛えるのは止めい!」
「維持しないと不安なんだよ~大丈夫、2人の時も平気だったから」
マ ジ か!
いつも鍛えていてそれをやらないと逆にストレスになるからと、良規さん監修の下体を動かしているらしいがこの腹筋を維持する体の動かし方は、妊婦にとって本当にいいのか疑問なんだが。
「だから浮腫知らずだよ」
「絶対ぇそこじゃない」
なんやかんや穏やかに(?)過ごすこと1か月、神楽が無事女の子を出産。愛羅と名付けられた。
良規さんに似たその子を出産する時、一いきみでポン、と産んだと聞いた時は「え?この為に腹筋鍛えてたの?」と聞いてしまったよ。普通何度もいきむんだぜ。それを一回ってやべぇな腹筋。
良規さんも「あまりにもポンと産まれるもんだからついライオンキングみたいに持ち上げちゃったぜ」とか言ってるし。
医師も想定外の腹筋力恐るべし。
それでも体力を消耗したらしい神楽の代わりに、椿と有理が甲斐甲斐しく愛羅の世話をして自分達の子供が出来たら~とか言っていたが、お前達は大学卒業後にしてくれよ。
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投票してくださった方々ありがとうございます。
順位は・・・何位何でしょ?自力で調べられなくて分からないのです。私へっぽこすぎですね(汗)
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