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番外編 クリスマス⑥
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――――――ドアを開けたらそこは異世界だった。
そんな小説の一文を思い出すほどパーティー会場は幻想的だった。
会場の中心にある大きなモミの木のクリスマスツリーは華やかに煌めいているのまでは「The Christmas」って感じなのに天井にはプロジェクションマッピングで夜の星空とオーロラが映し出されており、部屋の中だというのに本物かどうか分からないが雪を被った木々、その合間にログハウス風のライブキッチン、立食フロアとゆったりしたソファーとローテーブルのフロアとどちらでも選べるようになっており、各テーブルにはクリスマス仕様のロウソクと花が飾られている。
照明はかなり抑えめにされていて、所々に30cmほどの球体が淡い色を放ち置かれていたり吊されていたりと暗くならないように配置されている。
他にもウサギやシマエナガなど冬の動物が木の後ろから顔を出していたりと芸が細かい。
それに何といっても一角にチャイルドエリアがあって、ボールプールなどの遊具もあり、預ける事ができるようになっていた。もちろん専属のナニーがいて面倒を見てくれる。チラッとそのエリアを見たらさすが上位αのお子様、みんな可愛かった。
そして全世界共通親による子供の撮影会!
それだけ凄ければそれを背景に、子供の写真を撮りたくなるのが親心というもの。あちこちで親が写真を撮り、すぐさまSNSに投稿、という光景があちこちで多発している。
投稿はしないが、俺や神楽も写真いっぱい撮っちゃったぜ。
しっかし相変わらず凄い。ホント金持ちの金のかけ方エグい。今日の夜だけの為にいくら使ったんだよ。これが毎年違うテーマで会場を飾るんだから恐れ入る。
それにクリスマスだけではなく、年越しやハロウィンなどのイベントにやたらと力を入れていて豪華なんだよなぁ。
特に子供の誕生日!移動遊園地や屋台やケータリングなど祝う規模が日本と違いすぎてびっくりよ。人によっては遊園地を1日貸し切りにしていたし。ケーキとちょっと豪華な料理でいいだろと思うんだが、これこっちの人には通じないのよな。
「ママ~桜花、双子ちゃん達と遊びたーい」
ちょっと遠い目をしていたら袖を引っ張られ見ると、桜花がチャイルドエリアを指差していた。そういえば李夫婦は会場に入ってすぐ預けてたっけ。
「いいよ。お腹空く頃に迎えに行くね」
「あい!」
元気に返事をした桜花をチャイルドエリアにいるナニーに預け伊月さんの所へ戻ると、立食エリアで既に何人かの友人と話しをしていた。
そしてそれにむらがる独身Ω達……いつもの光景だ。
αは複数番にできる為、日本と違い番がいようが気に入られ噛んでもらおうと、積極的にアピールしてくるんだよな。特に上位αしかいないこのパーティーなんかはあちこちでアピール合戦が見られるが、番持ちのαには相手にされない。なんせパーティーに参加しているαは上位α、番に並々ならぬ執着を見せているからだ。
それでも隙あらばとグイグイ行くわけだが。
「おまたせ」
「瀬名おいで」
むらがるΩを尻目に伊月さんに体を寄せると、シャンパングラスを片手に腰に腕を回され頭に頬を擦り寄せられる。それを皮切りにそこにいたαの番がわらわらと寄り添うと、それまでアピールしていた独身Ωが蜘蛛の子を散らすように居なくなるのはいつもの事だ。
『相変わらずみんな頑張ってるわね』
『無理なのに毎回よくやるわよね~』
『一応チャンスはあげないと』
『無駄なチャンスなのに?』
そう言っているのは伊月さんと一緒にいたαの番達。毎回遠くで見守って独身Ω達にチャンスをあげているらしい。まあ自分の番を取られない自信があるからできるんだろうけど。あまり趣味が良いとはいえないが、一緒にいても毎回寄ってくるのでそれなら最初少しの間だけ好きにさせて、自分達が戻れば終了、後はパーティーが終わるまで寄らない事というのが暗黙の了解になっていると、始めてパーティーに参加した時に言われた。
まあずっと付き纏われるよりはと俺も慣例に従っているのだが。そもそも番持ちにアピールしないで独身αに行けよと思うのだが、この集まりに参加しているαの殆どが番持ちや家族がいるαばかりだし年頃のαがいないから仕方ないのかもしれない。
大人がそうなのだから子供はもっと凄い。
このパーティーに参加しているという事は親が上位αで、子供も上位αの可能性が高いし、家がセレブなのは確定。なのでΩは番を見つけるのに最適な場なのだ。
しかも未成年は殆どが番がいないし、運良く『運命の番』が見つかれば婚約者がいても奪える可能性があるから積極的な子が多い。
ただ今、運命の番を見つけるのは容易ではないが。
それは伊月さんの執着の塊である『運命の番専用抑制剤』を上位αの殆どの人が服用しているからだ。
上位αになればなるほど運命に振り回されたくないようで、特に番持ちのαとΩは100%服用している。それもあって運命に振り回されないようにとαの子供に服用させている親は多い。うちや神楽の子供達も服用している。
ただ、赤ちゃんからの執着ぶりに有理と椿は『運命の番』なのではと伊月さんや遠野夫夫と話しているが、2人は運命有り無し関係無くこのままゴールインしそうだ。
子供達も何ヶ所かに集まり交流をしている。椿も何度もこういうパーティーに出席しているので、伊月コピーでもΩというのを知られていてあまりΩには言い寄られないが、αには大人気である。有理や藤が蹴散らしてはいるが、いかんせん2人もΩに人気があるので上手く守れていないのが現状だ。
しかも厄介な事に最近有理に惚れた女の子が「運命だ」とのたまい寄って来ているのだ。
これに関しては抑制剤を飲んでいる有理には相手が本当にそうか認識出来ない。
前にその子の親から抑制剤無しで会って確認させて欲しいと言われたが、良規さんや神楽だけではなく有理も拒否した。運命関係無く想い合っている2人を不幸にするかもしれないからと。
向こうの親もそれならばと引いてくれたのだが、女の子は納得せず今もグイグイ来ているのだ。
『そんなのウソよ!!』
静かなBGMと和やかな談笑があちこちから聞こえてくる会場に甲高い声が響き、何事かと皆声がした方を見ると、椿と有理が顔を真っ赤にした女の子と向き合っていた。
『ユーリは私の運命の人なのよ!ツバキ、あなたじゃない!』
唾を吐く勢いで女の子は言っているが、椿と有理は無言だ。慌てて両親が駆けつけ宥めてもヒートアップして聞いていない。
楽しいクリスマスパーティーが台無しになりそうなので神楽と一緒にその場にそろりと近づき、場を収めるタイミングを図る。
『いや、俺の運命は椿だ』
「は?」
「え?」
有理の一言に周りの子供達は驚いたり茶化したりしてザワザワしている。俺と神楽は顔を見合わせ「知ってた」「いや」、「何で?」「シラネ」と混乱するばかりだ。
『ウソよ!』
『あのさ、お前があまりにもうるさいから運命の番専用抑制剤を飲まないで確認したんだよね。やっぱ俺の運命は椿だったよ』
『ウソよウソ!』
『そう言われてもなぁ。そもそも抑制剤飲む前から椿が運命だって知ってたけど?』
「うそーん。まさか椿も?」
「……うん。お父さんが運命で嫌な思いしてたって聞いてたから言い出しづらくて。ごめんなさい」
「いや、運命の当たりが悪い夫夫だったばかりに気を使わせちゃったか。ごめんな」
宇宙人や身内が運命の番だった俺達に気を使ったんだろうな。子供に気を使わせるなんてこっちこそ申し訳ない。
『今も飲んでないけどお前から何も感じないし』
『私だって今日は抑制剤飲んでないわ!それで』
『ミア!!』
母親の悲鳴と父親の怒声が女の子の声をかき消す。震えながら母親が薬を取り出し父親が無理矢理女の子にそれを飲ませる。多分運命の番専用抑制剤なのだろう、親としては一刻も早く飲ませないとと思うだろうな。
この国は日本と違い、αであっても底辺を生きている人や後ろ暗い生活をしている人がかなりいる。そんな中に娘の運命の番がいようものなら大企業の家はたまったものではないのだろう。そうならないように毎日飲ませているのに飲んで無いと言われてそりゃパニックにもなるわ。
『パパママ酷い!こんな薬飲まなくても平気よ!だって飲んでてもユーリが私の運命だって分かるもの!』
ん?さっきの有理の話をきちんと聞いてなかったのかな?それとも君も宇宙人か?
『だからこんな薬効かないから要らないわ!』
『そうか、じゃあ君達には売らなくでも良いって事かな?』
俺の後ろから落ち着いた、それでいてよく通る声が。
ハイ~、ラスボス伊月さん登場。
そんな小説の一文を思い出すほどパーティー会場は幻想的だった。
会場の中心にある大きなモミの木のクリスマスツリーは華やかに煌めいているのまでは「The Christmas」って感じなのに天井にはプロジェクションマッピングで夜の星空とオーロラが映し出されており、部屋の中だというのに本物かどうか分からないが雪を被った木々、その合間にログハウス風のライブキッチン、立食フロアとゆったりしたソファーとローテーブルのフロアとどちらでも選べるようになっており、各テーブルにはクリスマス仕様のロウソクと花が飾られている。
照明はかなり抑えめにされていて、所々に30cmほどの球体が淡い色を放ち置かれていたり吊されていたりと暗くならないように配置されている。
他にもウサギやシマエナガなど冬の動物が木の後ろから顔を出していたりと芸が細かい。
それに何といっても一角にチャイルドエリアがあって、ボールプールなどの遊具もあり、預ける事ができるようになっていた。もちろん専属のナニーがいて面倒を見てくれる。チラッとそのエリアを見たらさすが上位αのお子様、みんな可愛かった。
そして全世界共通親による子供の撮影会!
それだけ凄ければそれを背景に、子供の写真を撮りたくなるのが親心というもの。あちこちで親が写真を撮り、すぐさまSNSに投稿、という光景があちこちで多発している。
投稿はしないが、俺や神楽も写真いっぱい撮っちゃったぜ。
しっかし相変わらず凄い。ホント金持ちの金のかけ方エグい。今日の夜だけの為にいくら使ったんだよ。これが毎年違うテーマで会場を飾るんだから恐れ入る。
それにクリスマスだけではなく、年越しやハロウィンなどのイベントにやたらと力を入れていて豪華なんだよなぁ。
特に子供の誕生日!移動遊園地や屋台やケータリングなど祝う規模が日本と違いすぎてびっくりよ。人によっては遊園地を1日貸し切りにしていたし。ケーキとちょっと豪華な料理でいいだろと思うんだが、これこっちの人には通じないのよな。
「ママ~桜花、双子ちゃん達と遊びたーい」
ちょっと遠い目をしていたら袖を引っ張られ見ると、桜花がチャイルドエリアを指差していた。そういえば李夫婦は会場に入ってすぐ預けてたっけ。
「いいよ。お腹空く頃に迎えに行くね」
「あい!」
元気に返事をした桜花をチャイルドエリアにいるナニーに預け伊月さんの所へ戻ると、立食エリアで既に何人かの友人と話しをしていた。
そしてそれにむらがる独身Ω達……いつもの光景だ。
αは複数番にできる為、日本と違い番がいようが気に入られ噛んでもらおうと、積極的にアピールしてくるんだよな。特に上位αしかいないこのパーティーなんかはあちこちでアピール合戦が見られるが、番持ちのαには相手にされない。なんせパーティーに参加しているαは上位α、番に並々ならぬ執着を見せているからだ。
それでも隙あらばとグイグイ行くわけだが。
「おまたせ」
「瀬名おいで」
むらがるΩを尻目に伊月さんに体を寄せると、シャンパングラスを片手に腰に腕を回され頭に頬を擦り寄せられる。それを皮切りにそこにいたαの番がわらわらと寄り添うと、それまでアピールしていた独身Ωが蜘蛛の子を散らすように居なくなるのはいつもの事だ。
『相変わらずみんな頑張ってるわね』
『無理なのに毎回よくやるわよね~』
『一応チャンスはあげないと』
『無駄なチャンスなのに?』
そう言っているのは伊月さんと一緒にいたαの番達。毎回遠くで見守って独身Ω達にチャンスをあげているらしい。まあ自分の番を取られない自信があるからできるんだろうけど。あまり趣味が良いとはいえないが、一緒にいても毎回寄ってくるのでそれなら最初少しの間だけ好きにさせて、自分達が戻れば終了、後はパーティーが終わるまで寄らない事というのが暗黙の了解になっていると、始めてパーティーに参加した時に言われた。
まあずっと付き纏われるよりはと俺も慣例に従っているのだが。そもそも番持ちにアピールしないで独身αに行けよと思うのだが、この集まりに参加しているαの殆どが番持ちや家族がいるαばかりだし年頃のαがいないから仕方ないのかもしれない。
大人がそうなのだから子供はもっと凄い。
このパーティーに参加しているという事は親が上位αで、子供も上位αの可能性が高いし、家がセレブなのは確定。なのでΩは番を見つけるのに最適な場なのだ。
しかも未成年は殆どが番がいないし、運良く『運命の番』が見つかれば婚約者がいても奪える可能性があるから積極的な子が多い。
ただ今、運命の番を見つけるのは容易ではないが。
それは伊月さんの執着の塊である『運命の番専用抑制剤』を上位αの殆どの人が服用しているからだ。
上位αになればなるほど運命に振り回されたくないようで、特に番持ちのαとΩは100%服用している。それもあって運命に振り回されないようにとαの子供に服用させている親は多い。うちや神楽の子供達も服用している。
ただ、赤ちゃんからの執着ぶりに有理と椿は『運命の番』なのではと伊月さんや遠野夫夫と話しているが、2人は運命有り無し関係無くこのままゴールインしそうだ。
子供達も何ヶ所かに集まり交流をしている。椿も何度もこういうパーティーに出席しているので、伊月コピーでもΩというのを知られていてあまりΩには言い寄られないが、αには大人気である。有理や藤が蹴散らしてはいるが、いかんせん2人もΩに人気があるので上手く守れていないのが現状だ。
しかも厄介な事に最近有理に惚れた女の子が「運命だ」とのたまい寄って来ているのだ。
これに関しては抑制剤を飲んでいる有理には相手が本当にそうか認識出来ない。
前にその子の親から抑制剤無しで会って確認させて欲しいと言われたが、良規さんや神楽だけではなく有理も拒否した。運命関係無く想い合っている2人を不幸にするかもしれないからと。
向こうの親もそれならばと引いてくれたのだが、女の子は納得せず今もグイグイ来ているのだ。
『そんなのウソよ!!』
静かなBGMと和やかな談笑があちこちから聞こえてくる会場に甲高い声が響き、何事かと皆声がした方を見ると、椿と有理が顔を真っ赤にした女の子と向き合っていた。
『ユーリは私の運命の人なのよ!ツバキ、あなたじゃない!』
唾を吐く勢いで女の子は言っているが、椿と有理は無言だ。慌てて両親が駆けつけ宥めてもヒートアップして聞いていない。
楽しいクリスマスパーティーが台無しになりそうなので神楽と一緒にその場にそろりと近づき、場を収めるタイミングを図る。
『いや、俺の運命は椿だ』
「は?」
「え?」
有理の一言に周りの子供達は驚いたり茶化したりしてザワザワしている。俺と神楽は顔を見合わせ「知ってた」「いや」、「何で?」「シラネ」と混乱するばかりだ。
『ウソよ!』
『あのさ、お前があまりにもうるさいから運命の番専用抑制剤を飲まないで確認したんだよね。やっぱ俺の運命は椿だったよ』
『ウソよウソ!』
『そう言われてもなぁ。そもそも抑制剤飲む前から椿が運命だって知ってたけど?』
「うそーん。まさか椿も?」
「……うん。お父さんが運命で嫌な思いしてたって聞いてたから言い出しづらくて。ごめんなさい」
「いや、運命の当たりが悪い夫夫だったばかりに気を使わせちゃったか。ごめんな」
宇宙人や身内が運命の番だった俺達に気を使ったんだろうな。子供に気を使わせるなんてこっちこそ申し訳ない。
『今も飲んでないけどお前から何も感じないし』
『私だって今日は抑制剤飲んでないわ!それで』
『ミア!!』
母親の悲鳴と父親の怒声が女の子の声をかき消す。震えながら母親が薬を取り出し父親が無理矢理女の子にそれを飲ませる。多分運命の番専用抑制剤なのだろう、親としては一刻も早く飲ませないとと思うだろうな。
この国は日本と違い、αであっても底辺を生きている人や後ろ暗い生活をしている人がかなりいる。そんな中に娘の運命の番がいようものなら大企業の家はたまったものではないのだろう。そうならないように毎日飲ませているのに飲んで無いと言われてそりゃパニックにもなるわ。
『パパママ酷い!こんな薬飲まなくても平気よ!だって飲んでてもユーリが私の運命だって分かるもの!』
ん?さっきの有理の話をきちんと聞いてなかったのかな?それとも君も宇宙人か?
『だからこんな薬効かないから要らないわ!』
『そうか、じゃあ君達には売らなくでも良いって事かな?』
俺の後ろから落ち着いた、それでいてよく通る声が。
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