48 / 66
番外編 引っ越しから第2の・・・(前)
しおりを挟む
婚約式も終わり正式に婚約者になった後日、伊月さんから引っ越しする旨を伝えられる。
何でも親戚がセキュリティが高い部屋を探しているらしく、だったらここに住めばいいという話しになったらしい。
なので結婚してから移り住む予定だった最上階のペントハウスに俺達が移り、ここにその人が引っ越して来るようだ。
反対する理由も無いので了承し、大学のテスト期間が終わる2週間後に移り、室内クリーニングした後引き渡す事になった。
◇◇◇◇◇
テストも終わり、引っ越しもスムーズにいきそのタイミングで俺の発情期がきたので1週間ほどホテルに籠もり、マンションに戻ると親戚の人は引っ越しを終えていて挨拶に来た。
来たけどさ、来たんだけどさ。
帰るのを見送り、リビングに戻って微妙な顔をしてソファーに座る俺にどうしたの?と伊月さんが聞いてくる。
「ねえ、彼女の事調べたんだよね?」
「そうだね、本家に近いほど徹底的に調べるね」
「……だよね」
伊月さんより少し年上の親戚、花ノ宮瑶さんは真面目そうな容貌の人で、ちょっと頭は固いが優秀らしい。
問題は一緒に来た彼女。
見た目は素朴な可愛らしさがある女性で、ネックガードをしているからΩなんだろう、大学進学時に上京し地元に戻らず就職したと言っていた。
瑶さんは慎ましい女性だって言ってたけど、慎ましい人はあんなに無遠慮に俺達を見定めるように見ないし、根掘り葉掘り聞かないと思うんだよなぁ。
「瑶さんには悪いけど凄く居心地が悪かった」
「調べた時には出自や周囲の評判は悪く無かったんだけどねぇ」
まあどうせ向こうは社会人、マンションの下ですれ違うだけだろうと気にしない事にしたのだが、すれ違うどころじゃなかった!
「三波さん!」
「……谷さん」
どうもタイミングが合ってしまうのか、エントランスホールで瑶さんの恋人である谷恵理子さんに声をかけられ今日も捕まってしまう。
「あれ、今日は伊月さんは一緒じゃないんですか?」
キョロキョロと伊月さんを探す姿にため息が漏れる。瑶さんという恋人がいるのになぜ伊月さんに近寄ろうとするのか。
「伊月さんは用事で遅くなるから待ってても無駄ですよ」
それだけ言うと後ろに控えていた護衛と共に専用のエレベーターに乗ろうとすると話しがあると呼び止められ、家に入れるのが嫌だったのでホールにある話せる場所へ移動する。観葉植物とパーテーションで半個室のようになっているそこで、護衛の人には少し離れててもらい話を聞くと、とんでもない事を言い出した。
「実は、初めて見た時からいいなぁと思って。伊月さんくれない?」
「は?」
何それ、ガムちょうだいと同じような軽い感じ。
「え?分からない?伊月さん欲しいんだけど」
こてっと首を傾け、だから部屋のカードキーちょうだいってナニイッテンノコイツ。
「だってさ、α同士が一緒にいたって番になれないでしょ。私Ωで番えるし、αの性欲満足されられるよ」
「いや、あんた瑶さんの彼女でしょ」
「んー、確かに瑶は格好良いしハイスペックで何でも買ってくれるけど、伊月さんの方が上でしょ。だからちょうだい」
やべぇ、飯坂理久ばりに話が通じない気がする。
思えば瑶さんと一緒に挨拶に来た時からこんな感じだった。「いいなぁ」「欲しいなぁ」「ちょうだい」の3語を連発していたよ。クレクレ凄いなと引いたけど、人の男をクレクレするとはヤバ認定してもいいよな?慎ましさ?どこにあんの?つーか、瑶さんこいつのどこがいいのか50文字で説明してくれ!
そしてこいつは勘違いしている。俺はΩだ。
ちょっと前に抑制剤の発表のニュースが地上波、ネットで流れて話題になってたから俺の事も記事に書かれてたはずなんだが。何故αと勘違いされてα同士の同棲と思われたのか。
「いや、あげねぇよ。そもそも伊月さんは俺にベタ惚れだしな」
「そんな事ないわ、笑顔で私の話を聞いてくれてるもの。それにα同士なんて不安定な関係よりやっぱりΩが良いのよ」
「そりゃ瑶さんの恋人だし愛想良くするよ。つーか俺αじゃねぇ、Ωだ」
「えっ……」
分かるよ、俺は世間一般で言われる華奢で庇護欲そそるきゅるーんな感じじゃないから。それに彼女が勘違いした理由も何となく分かる。
「俺と伊月さんと番ってるから。だからネックガードしてないんだよね」
そう、先日の発情期で俺達は番になったんだ。濃い時間だったよ。……その話は別な時にな。
番った俺は伊月さんしかフェロモンで誘えないし抑制剤やネックガードを全てやめている。だから瑶さん達が挨拶に来た時や今もネックガードはしていない。それで俺をαと勘違いしたんだろう。
「それに婚約してるし、はい分かりましたって婚約者を差し出す事は出来ないんだけど」
「えっ、瑶から聞いてない……」
「知らないと思うよ。瑶さんは本家じゃないし正式発表は年賀パーティーでするから」
「じゃあ番解消してもらって。私が番うから」
「はい?」
ちょっ、宇宙人2人目発見したんだけど!伊月さんこんなのばっかり引き寄せて宇宙人ホイホイですか?
「やめてよ、7年かけてやっと瀬名と番になったのに邪魔するなら……消すよ?」
「伊月さん!」
「よ……瑶、今三波さんとお喋りして瑶の事待ってたのよ」
一瞬ヤベって表情をしたけど、取り繕うように笑顔で話すも瑶さんは無表情だ。
「お互い色々話したい事があるだろうから僕達は行くよ。瑶さん結論が出たら報告してね。処理するから」
それだけ言うと伊月さんは俺を抱くようにしてエレベーターへ足を向ける。用事があったはずなのにタイミング良く来たなぁと思ったら、護衛から連絡が入って飛んできたらしい。話の内容もスマホを通話状態にして聞いていたと。
「凄かった。クレクレ宇宙人がいた」
「いたねぇ。やっぱり出自や周囲の調査をしても性格までは調べられないからこればっかりはね」
苦笑いする伊月さんに宇宙人ホイホイの疑惑の目を向けたら、夜執拗に後ろから攻めたてられ「伊月さんは宇宙人ホイホイではありません」と言わされた。げしょ。
ーーーーーーーーーー
この作品は第11回BL小説大賞にエントリーしていますので良かったら投票宜しくお願いします。
何でも親戚がセキュリティが高い部屋を探しているらしく、だったらここに住めばいいという話しになったらしい。
なので結婚してから移り住む予定だった最上階のペントハウスに俺達が移り、ここにその人が引っ越して来るようだ。
反対する理由も無いので了承し、大学のテスト期間が終わる2週間後に移り、室内クリーニングした後引き渡す事になった。
◇◇◇◇◇
テストも終わり、引っ越しもスムーズにいきそのタイミングで俺の発情期がきたので1週間ほどホテルに籠もり、マンションに戻ると親戚の人は引っ越しを終えていて挨拶に来た。
来たけどさ、来たんだけどさ。
帰るのを見送り、リビングに戻って微妙な顔をしてソファーに座る俺にどうしたの?と伊月さんが聞いてくる。
「ねえ、彼女の事調べたんだよね?」
「そうだね、本家に近いほど徹底的に調べるね」
「……だよね」
伊月さんより少し年上の親戚、花ノ宮瑶さんは真面目そうな容貌の人で、ちょっと頭は固いが優秀らしい。
問題は一緒に来た彼女。
見た目は素朴な可愛らしさがある女性で、ネックガードをしているからΩなんだろう、大学進学時に上京し地元に戻らず就職したと言っていた。
瑶さんは慎ましい女性だって言ってたけど、慎ましい人はあんなに無遠慮に俺達を見定めるように見ないし、根掘り葉掘り聞かないと思うんだよなぁ。
「瑶さんには悪いけど凄く居心地が悪かった」
「調べた時には出自や周囲の評判は悪く無かったんだけどねぇ」
まあどうせ向こうは社会人、マンションの下ですれ違うだけだろうと気にしない事にしたのだが、すれ違うどころじゃなかった!
「三波さん!」
「……谷さん」
どうもタイミングが合ってしまうのか、エントランスホールで瑶さんの恋人である谷恵理子さんに声をかけられ今日も捕まってしまう。
「あれ、今日は伊月さんは一緒じゃないんですか?」
キョロキョロと伊月さんを探す姿にため息が漏れる。瑶さんという恋人がいるのになぜ伊月さんに近寄ろうとするのか。
「伊月さんは用事で遅くなるから待ってても無駄ですよ」
それだけ言うと後ろに控えていた護衛と共に専用のエレベーターに乗ろうとすると話しがあると呼び止められ、家に入れるのが嫌だったのでホールにある話せる場所へ移動する。観葉植物とパーテーションで半個室のようになっているそこで、護衛の人には少し離れててもらい話を聞くと、とんでもない事を言い出した。
「実は、初めて見た時からいいなぁと思って。伊月さんくれない?」
「は?」
何それ、ガムちょうだいと同じような軽い感じ。
「え?分からない?伊月さん欲しいんだけど」
こてっと首を傾け、だから部屋のカードキーちょうだいってナニイッテンノコイツ。
「だってさ、α同士が一緒にいたって番になれないでしょ。私Ωで番えるし、αの性欲満足されられるよ」
「いや、あんた瑶さんの彼女でしょ」
「んー、確かに瑶は格好良いしハイスペックで何でも買ってくれるけど、伊月さんの方が上でしょ。だからちょうだい」
やべぇ、飯坂理久ばりに話が通じない気がする。
思えば瑶さんと一緒に挨拶に来た時からこんな感じだった。「いいなぁ」「欲しいなぁ」「ちょうだい」の3語を連発していたよ。クレクレ凄いなと引いたけど、人の男をクレクレするとはヤバ認定してもいいよな?慎ましさ?どこにあんの?つーか、瑶さんこいつのどこがいいのか50文字で説明してくれ!
そしてこいつは勘違いしている。俺はΩだ。
ちょっと前に抑制剤の発表のニュースが地上波、ネットで流れて話題になってたから俺の事も記事に書かれてたはずなんだが。何故αと勘違いされてα同士の同棲と思われたのか。
「いや、あげねぇよ。そもそも伊月さんは俺にベタ惚れだしな」
「そんな事ないわ、笑顔で私の話を聞いてくれてるもの。それにα同士なんて不安定な関係よりやっぱりΩが良いのよ」
「そりゃ瑶さんの恋人だし愛想良くするよ。つーか俺αじゃねぇ、Ωだ」
「えっ……」
分かるよ、俺は世間一般で言われる華奢で庇護欲そそるきゅるーんな感じじゃないから。それに彼女が勘違いした理由も何となく分かる。
「俺と伊月さんと番ってるから。だからネックガードしてないんだよね」
そう、先日の発情期で俺達は番になったんだ。濃い時間だったよ。……その話は別な時にな。
番った俺は伊月さんしかフェロモンで誘えないし抑制剤やネックガードを全てやめている。だから瑶さん達が挨拶に来た時や今もネックガードはしていない。それで俺をαと勘違いしたんだろう。
「それに婚約してるし、はい分かりましたって婚約者を差し出す事は出来ないんだけど」
「えっ、瑶から聞いてない……」
「知らないと思うよ。瑶さんは本家じゃないし正式発表は年賀パーティーでするから」
「じゃあ番解消してもらって。私が番うから」
「はい?」
ちょっ、宇宙人2人目発見したんだけど!伊月さんこんなのばっかり引き寄せて宇宙人ホイホイですか?
「やめてよ、7年かけてやっと瀬名と番になったのに邪魔するなら……消すよ?」
「伊月さん!」
「よ……瑶、今三波さんとお喋りして瑶の事待ってたのよ」
一瞬ヤベって表情をしたけど、取り繕うように笑顔で話すも瑶さんは無表情だ。
「お互い色々話したい事があるだろうから僕達は行くよ。瑶さん結論が出たら報告してね。処理するから」
それだけ言うと伊月さんは俺を抱くようにしてエレベーターへ足を向ける。用事があったはずなのにタイミング良く来たなぁと思ったら、護衛から連絡が入って飛んできたらしい。話の内容もスマホを通話状態にして聞いていたと。
「凄かった。クレクレ宇宙人がいた」
「いたねぇ。やっぱり出自や周囲の調査をしても性格までは調べられないからこればっかりはね」
苦笑いする伊月さんに宇宙人ホイホイの疑惑の目を向けたら、夜執拗に後ろから攻めたてられ「伊月さんは宇宙人ホイホイではありません」と言わされた。げしょ。
ーーーーーーーーーー
この作品は第11回BL小説大賞にエントリーしていますので良かったら投票宜しくお願いします。
44
お気に入りに追加
688
あなたにおすすめの小説

飼われる側って案外良いらしい。
なつ
BL
20XX年。人間と人外は共存することとなった。そう、僕は朝のニュースで見て知った。
なんでも、向こうが地球の平和と引き換えに、僕達の中から選んで1匹につき1人、人間を飼うとかいう巫山戯た法を提案したようだけれど。
「まあ何も変わらない、はず…」
ちょっと視界に映る生き物の種類が増えるだけ。そう思ってた。
ほんとに。ほんとうに。
紫ヶ崎 那津(しがさき なつ)(22)
ブラック企業で働く最下層の男。悪くない顔立ちをしているが、不摂生で見る影もない。
変化を嫌い、現状維持を好む。
タルア=ミース(347)
職業不詳の人外、Swis(スウィズ)。お金持ち。
最初は可愛いペットとしか見ていなかったものの…?

α様に囲われて独立が出来ません!
翠 月華
BL
男女という性別に加え第二の性別アルファ、ベータ、オメガというモノがある世界。
そんな世界には愚かな過去がある。一昔前、オメガは疎まれ蔑まられていた。そんなオメガ達だがある日を境に数が減少した。その哀しき理由に気づかず、オメガを酷似した結果オメガは宇宙の人口の一割以下まで減った。そして、人々は焦りオメガを保護という名で囲っていった。
そんな世の中に一人の平凡で平穏な暮らしを望むベータ、那央がいた。
しかし、那央はベータではなく、オメガだった。
那央の運命はいかに…
中華マフィア若頭の寵愛が重すぎて頭を抱えています
橋本しら子
BL
あの時、あの場所に近づかなければ、変わらない日常の中にいることができたのかもしれない。居酒屋でアルバイトをしながら学費を稼ぐ苦学生の桃瀬朱兎(ももせあやと)は、バイト終わりに自宅近くの裏路地で怪我をしていた一人の男を助けた。その男こそ、朱龍会日本支部を取り仕切っている中華マフィアの若頭【鼬瓏(ゆうろん)】その人。彼に関わったことから事件に巻き込まれてしまい、気づけば闇オークションで人身売買に掛けられていた。偶然居合わせた鼬瓏に買われたことにより普通の日常から一変、非日常へ身を置くことになってしまったが……
想像していたような酷い扱いなどなく、ただ鼬瓏に甘やかされながら何時も通りの生活を送っていた。
※付きのお話は18指定になります。ご注意ください。
更新は不定期です。

義兄の愛が重すぎて、悪役令息できないのですが…!
ずー子
BL
戦争に負けた貴族の子息であるレイナードは、人質として異国のアドラー家に送り込まれる。彼の使命は内情を探り、敗戦国として奪われたものを取り返すこと。アドラー家が更なる力を付けないように監視を託されたレイナード。まずは好かれようと努力した結果は実を結び、新しい家族から絶大な信頼を得て、特に気難しいと言われている長男ヴィルヘルムからは「右腕」と言われるように。だけど、内心罪悪感が募る日々。正直「もう楽になりたい」と思っているのに。
「安心しろ。結婚なんかしない。僕が一番大切なのはお前だよ」
なんだか義兄の様子がおかしいのですが…?
このままじゃ、スパイも悪役令息も出来そうにないよ!
ファンタジーラブコメBLです。
平日毎日更新を目標に頑張ってます。応援や感想頂けると励みになります♡
【登場人物】
攻→ヴィルヘルム
完璧超人。真面目で自信家。良き跡継ぎ、良き兄、良き息子であろうとし続ける、実直な男だが、興味関心がない相手にはどこまでも無関心で辛辣。当初は異国の使者だと思っていたレイナードを警戒していたが…
受→レイナード
和平交渉の一環で異国のアドラー家に人質として出された。主人公。立ち位置をよく理解しており、計算せずとも人から好かれる。常に兄を立てて陰で支える立場にいる。課せられた使命と現状に悩みつつある上に、義兄の様子もおかしくて、いろんな意味で気苦労の絶えない。

男子高校に入学したらハーレムでした!
はやしかわともえ
BL
閲覧ありがとうございます。
ゆっくり書いていきます。
毎日19時更新です。
よろしくお願い致します。
2022.04.28
お気に入り、栞ありがとうございます。
とても励みになります。
引き続き宜しくお願いします。
2022.05.01
近々番外編SSをあげます。
よければ覗いてみてください。
2022.05.10
お気に入りしてくれてる方、閲覧くださってる方、ありがとうございます。
精一杯書いていきます。
2022.05.15
閲覧、お気に入り、ありがとうございます。
読んでいただけてとても嬉しいです。
近々番外編をあげます。
良ければ覗いてみてください。
2022.05.28
今日で完結です。閲覧、お気に入り本当にありがとうございました。
次作も頑張って書きます。
よろしくおねがいします。
イケメンがご乱心すぎてついていけません!
アキトワ(まなせ)
BL
「ねぇ、オレの事は悠って呼んで」
俺にだけ許された呼び名
「見つけたよ。お前がオレのΩだ」
普通にβとして過ごしてきた俺に告げられた言葉。
友達だと思って接してきたアイツに…性的な目で見られる戸惑い。
■オメガバースの世界観を元にしたそんな二人の話
ゆるめ設定です。
…………………………………………………………………
イラスト:聖也様(@Wg3QO7dHrjLFH)

相性最高な最悪の男 ~ラブホで会った大嫌いな同僚に執着されて逃げられない~
柊 千鶴
BL
【執着攻め×強気受け】
人付き合いを好まず、常に周囲と一定の距離を置いてきた篠崎には、唯一激しく口論を交わす男がいた。
その仲の悪さから「天敵」と称される同期の男だ。
完璧人間と名高い男とは性格も意見も合わず、顔を合わせればいがみ合う日々を送っていた。
ところがある日。
篠崎が人肌恋しさを慰めるため、出会い系サイトで男を見繕いホテルに向かうと、部屋の中では件の「天敵」月島亮介が待っていた。
「ど、どうしてお前がここにいる⁉」「それはこちらの台詞だ…!」
一夜の過ちとして終わるかと思われた関係は、徐々にふたりの間に変化をもたらし、月島の秘められた執着心が明らかになっていく。
いつも嫌味を言い合っているライバルとマッチングしてしまい、一晩だけの関係で終わるには惜しいほど身体の相性は良く、抜け出せないまま囲われ執着され溺愛されていく話。小説家になろうに投稿した小説の改訂版です。
合わせて漫画もよろしくお願いします。(https://www.alphapolis.co.jp/manga/763604729/304424900)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる