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一つに※

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 頬を染め笑みを浮かべる顔なのに捕食されそうな目力にドキリとする。

(ああ、俺これから伊月さんに食べられちゃうんだ)

 今まで見たことが無い雄の顔に胸の高鳴りが止まらない。伊月さんの綺麗な顔が近づきついばむように唇を重ね次第にねっとりとした深い口づけになり舌を絡めるものになっていく。耳を塞がれ、激しくなる口内の交わりは淫猥に鼓膜を犯し気持ちを高ぶらせていく。

 それと同時に下半身に熱が籠もっていき、つい内腿をり合わせてしまい、それに気づいた伊月さんが自身の高ぶりを俺のモノに押し付け握りゆっくりと上下に動かす。

 先走りを広げ纏わせるようにしごかれヌチヌチという音と、いまだ片方を塞がれ響く口内の水音に刺激され早くも射精感が襲い無意識に腰を揺らしてしまう。

「はぁっ……んくっ……あっ……イっ!」

「………くっ」

 血色の良くなった俺の腹に我慢出来ず勢いよく放たれた精液が散り、一拍後に伊月さんも精液を吐き出しそれは胸まで飛ばされる。

 唇が離れ息を整えながら見上げると、蒸気したご尊顔がどアップで腹の奥がきゅうっとなる。3人娘じゃないけど拝みたくなってしまった。

 しかし吐精したというのにやわやわと握られているブツとブツの違いよ。一緒にされていると大きさの違いが丸わかりだ。αはデカいというだけあって伊月さんのモノも例に漏れずご立派な存在感だ。それに比べてΩはβよりも小さい。よくΩは小さくて可愛いと言われるがソコで認識してほしくないものである。まあもう俺のは伊月さんしか見ないし童貞確定だけどちょっと悔しい。

 そして俺のは萎えてるのにまだバキバキですねアナタ!

 えっ?これから俺のナカに挿れるのに萎えるわけないでしょ?ちょっと!さっきより質量増した気がするんだけど⁉ホント入るのソレ⁉

「大丈夫、しっかり解すから」

 まじまじと見つめ青くなる俺の頬にリップ音を立てキスをしてから首や項に近い所を喰みながらチリっと鬱血痕を残していく。
 それが下がっていき、胸の飾りまでくると躊躇ためらいもなくかぷりと口に含まれ体が跳ねてしまう。生温かいそのヌメっとした感触は発情期ヒートや風呂場で弄られるのとは段違いの気持ち良さであられもない声が出て止められない。

 いやもうそこからは凄かった。ジンジンするまで舌で捏ね潰し甘噛吸い全てやられ、もう片方も同じようにされ桜色だった飾りは赤く色づき、それと一緒に潤んでいた後孔に指を入れグチュグチュと搔き回し、いつの間にか4本に。バラバラと動かす指が少し膨らんだ箇所をかすめた瞬間、腰が跳ね爆発寸前だった陰茎からトプッと精液が腹を濡らし、それに気づいた伊月さんがソコを執拗に攻め、指を抜かれる頃には全身性感帯のように少しの刺激で体がビクビクするようになっていた。

 ホントマジ何なの?この童貞とは思えないほどの的確な愛撫。自分でも気持ち悪いくらいアンアン喘いでしまったし、何度も射精するしスパダリはセックスでもスパダリなのか⁉

 興奮して息を荒くしている伊月さんがベッドボードに置いてあったコンドームの袋を口で切り、自身を被せる。そこにコンドーム置いてたんだとかα用ってやっぱあるんだというどうでもいい事を考えたのは現実逃避だ。だって日がまだ落ちてないから伊月さんの素晴らしい体と入るのかってくらいのデカいブツがしっかりはっきりくっきり見えてるし、さっきから伊月さんを受け入れる入り口がクパクパとヒクついて蜜をたらしてるのが分かるから恥ずかしいんだよ!

「瀬名も期待してくれてるの?欲しそうにヒクついてるよ」

 ほらー、体は正直でバレバレだよ!頬を染めて嬉しそうにするから余計ヒクついちゃうし。俺の精神的HPはゼロに近いぞ!

「挿れるね……」

 そう言って入り口にあてがいゆっくりと先が入ったが、時間をかけ解されたからか痛みは無い。寧ろ入ってきた大きさにこれが奥まで来るのかときゅうっと締め付けてしまう。

「……!!瀬名少し力を抜いて……そう、上手だね」

 つい力を入れてしまったのを深呼吸して逃がすと、ゆっくりと隘路あいろひらくように腰を押し進めてくる。初めて受け入れるソコは慎重に入ってくるとはいえ思った以上に圧迫感を感じる。しかし先ほど散々弄られふっくらとしてしまった箇所を押し潰すように陰茎が当たるとああっ、という声と同時に瀬名サンから透明に近い精液がビルッと出る。

 ―――――これが噂のトコロテンというやつか。

 俺初めてなのにトコロテン決めちゃったよ。

 恥ずかしくて両手で顔を隠すと手を外され、嬉しそうに見つめられる。

「ふふっ、瀬名も気持ち良かったんだね。嬉しい」

「伊月さんも気持ち良い?」

「うん、瀬名のナカ温かいし僕のを包んで気持ち良いよ」

 もう少しだからねと言われ押し進められる。という事はソコをズリズリと擦るワケで。奥に到達するまでに瀬名サンからはダラダラと精液が流れ、喘ぎ続けるハメになってしまった。恐るべし前立腺の威力。

「はぁ……奥まで入ったよ」

 息も絶え絶えになった俺の体をぎゅっと抱き締められ、入り切るまでに喘ぎすぎた体は既に力も入らない。

 互いに童貞、処女卒業に達成感をこの段階で感じた俺は、この後の行為を忘れていたと言わざるを得ない。

 そう、ここからが本番でした。







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