告白してきたヤツを寝取られたらイケメンαが本気で囲ってきて逃げられない

ネコフク

文字の大きさ
上 下
39 / 66

一つに※

しおりを挟む
 頬を染め笑みを浮かべる顔なのに捕食されそうな目力にドキリとする。

(ああ、俺これから伊月さんに食べられちゃうんだ)

 今まで見たことが無い雄の顔に胸の高鳴りが止まらない。伊月さんの綺麗な顔が近づきついばむように唇を重ね次第にねっとりとした深い口づけになり舌を絡めるものになっていく。耳を塞がれ、激しくなる口内の交わりは淫猥に鼓膜を犯し気持ちを高ぶらせていく。

 それと同時に下半身に熱が籠もっていき、つい内腿をり合わせてしまい、それに気づいた伊月さんが自身の高ぶりを俺のモノに押し付け握りゆっくりと上下に動かす。

 先走りを広げ纏わせるようにしごかれヌチヌチという音と、いまだ片方を塞がれ響く口内の水音に刺激され早くも射精感が襲い無意識に腰を揺らしてしまう。

「はぁっ……んくっ……あっ……イっ!」

「………くっ」

 血色の良くなった俺の腹に我慢出来ず勢いよく放たれた精液が散り、一拍後に伊月さんも精液を吐き出しそれは胸まで飛ばされる。

 唇が離れ息を整えながら見上げると、蒸気したご尊顔がどアップで腹の奥がきゅうっとなる。3人娘じゃないけど拝みたくなってしまった。

 しかし吐精したというのにやわやわと握られているブツとブツの違いよ。一緒にされていると大きさの違いが丸わかりだ。αはデカいというだけあって伊月さんのモノも例に漏れずご立派な存在感だ。それに比べてΩはβよりも小さい。よくΩは小さくて可愛いと言われるがソコで認識してほしくないものである。まあもう俺のは伊月さんしか見ないし童貞確定だけどちょっと悔しい。

 そして俺のは萎えてるのにまだバキバキですねアナタ!

 えっ?これから俺のナカに挿れるのに萎えるわけないでしょ?ちょっと!さっきより質量増した気がするんだけど⁉ホント入るのソレ⁉

「大丈夫、しっかり解すから」

 まじまじと見つめ青くなる俺の頬にリップ音を立てキスをしてから首や項に近い所を喰みながらチリっと鬱血痕を残していく。
 それが下がっていき、胸の飾りまでくると躊躇ためらいもなくかぷりと口に含まれ体が跳ねてしまう。生温かいそのヌメっとした感触は発情期ヒートや風呂場で弄られるのとは段違いの気持ち良さであられもない声が出て止められない。

 いやもうそこからは凄かった。ジンジンするまで舌で捏ね潰し甘噛吸い全てやられ、もう片方も同じようにされ桜色だった飾りは赤く色づき、それと一緒に潤んでいた後孔に指を入れグチュグチュと搔き回し、いつの間にか4本に。バラバラと動かす指が少し膨らんだ箇所をかすめた瞬間、腰が跳ね爆発寸前だった陰茎からトプッと精液が腹を濡らし、それに気づいた伊月さんがソコを執拗に攻め、指を抜かれる頃には全身性感帯のように少しの刺激で体がビクビクするようになっていた。

 ホントマジ何なの?この童貞とは思えないほどの的確な愛撫。自分でも気持ち悪いくらいアンアン喘いでしまったし、何度も射精するしスパダリはセックスでもスパダリなのか⁉

 興奮して息を荒くしている伊月さんがベッドボードに置いてあったコンドームの袋を口で切り、自身を被せる。そこにコンドーム置いてたんだとかα用ってやっぱあるんだというどうでもいい事を考えたのは現実逃避だ。だって日がまだ落ちてないから伊月さんの素晴らしい体と入るのかってくらいのデカいブツがしっかりはっきりくっきり見えてるし、さっきから伊月さんを受け入れる入り口がクパクパとヒクついて蜜をたらしてるのが分かるから恥ずかしいんだよ!

「瀬名も期待してくれてるの?欲しそうにヒクついてるよ」

 ほらー、体は正直でバレバレだよ!頬を染めて嬉しそうにするから余計ヒクついちゃうし。俺の精神的HPはゼロに近いぞ!

「挿れるね……」

 そう言って入り口にあてがいゆっくりと先が入ったが、時間をかけ解されたからか痛みは無い。寧ろ入ってきた大きさにこれが奥まで来るのかときゅうっと締め付けてしまう。

「……!!瀬名少し力を抜いて……そう、上手だね」

 つい力を入れてしまったのを深呼吸して逃がすと、ゆっくりと隘路あいろひらくように腰を押し進めてくる。初めて受け入れるソコは慎重に入ってくるとはいえ思った以上に圧迫感を感じる。しかし先ほど散々弄られふっくらとしてしまった箇所を押し潰すように陰茎が当たるとああっ、という声と同時に瀬名サンから透明に近い精液がビルッと出る。

 ―――――これが噂のトコロテンというやつか。

 俺初めてなのにトコロテン決めちゃったよ。

 恥ずかしくて両手で顔を隠すと手を外され、嬉しそうに見つめられる。

「ふふっ、瀬名も気持ち良かったんだね。嬉しい」

「伊月さんも気持ち良い?」

「うん、瀬名のナカ温かいし僕のを包んで気持ち良いよ」

 もう少しだからねと言われ押し進められる。という事はソコをズリズリと擦るワケで。奥に到達するまでに瀬名サンからはダラダラと精液が流れ、喘ぎ続けるハメになってしまった。恐るべし前立腺の威力。

「はぁ……奥まで入ったよ」

 息も絶え絶えになった俺の体をぎゅっと抱き締められ、入り切るまでに喘ぎすぎた体は既に力も入らない。

 互いに童貞、処女卒業に達成感をこの段階で感じた俺は、この後の行為を忘れていたと言わざるを得ない。

 そう、ここからが本番でした。







ーーーーーーーーーー


この作品は第11回BL小説大賞にエントリーしていますので良かったら投票宜しくお願いします。
しおりを挟む
感想 19

あなたにおすすめの小説

飼われる側って案外良いらしい。

なつ
BL
20XX年。人間と人外は共存することとなった。そう、僕は朝のニュースで見て知った。 なんでも、向こうが地球の平和と引き換えに、僕達の中から選んで1匹につき1人、人間を飼うとかいう巫山戯た法を提案したようだけれど。 「まあ何も変わらない、はず…」 ちょっと視界に映る生き物の種類が増えるだけ。そう思ってた。 ほんとに。ほんとうに。 紫ヶ崎 那津(しがさき なつ)(22) ブラック企業で働く最下層の男。悪くない顔立ちをしているが、不摂生で見る影もない。 変化を嫌い、現状維持を好む。 タルア=ミース(347) 職業不詳の人外、Swis(スウィズ)。お金持ち。 最初は可愛いペットとしか見ていなかったものの…?

中華マフィア若頭の寵愛が重すぎて頭を抱えています

橋本しら子
BL
あの時、あの場所に近づかなければ、変わらない日常の中にいることができたのかもしれない。居酒屋でアルバイトをしながら学費を稼ぐ苦学生の桃瀬朱兎(ももせあやと)は、バイト終わりに自宅近くの裏路地で怪我をしていた一人の男を助けた。その男こそ、朱龍会日本支部を取り仕切っている中華マフィアの若頭【鼬瓏(ゆうろん)】その人。彼に関わったことから事件に巻き込まれてしまい、気づけば闇オークションで人身売買に掛けられていた。偶然居合わせた鼬瓏に買われたことにより普通の日常から一変、非日常へ身を置くことになってしまったが…… 想像していたような酷い扱いなどなく、ただ鼬瓏に甘やかされながら何時も通りの生活を送っていた。 ※付きのお話は18指定になります。ご注意ください。 更新は不定期です。

義兄の愛が重すぎて、悪役令息できないのですが…!

ずー子
BL
戦争に負けた貴族の子息であるレイナードは、人質として異国のアドラー家に送り込まれる。彼の使命は内情を探り、敗戦国として奪われたものを取り返すこと。アドラー家が更なる力を付けないように監視を託されたレイナード。まずは好かれようと努力した結果は実を結び、新しい家族から絶大な信頼を得て、特に気難しいと言われている長男ヴィルヘルムからは「右腕」と言われるように。だけど、内心罪悪感が募る日々。正直「もう楽になりたい」と思っているのに。 「安心しろ。結婚なんかしない。僕が一番大切なのはお前だよ」 なんだか義兄の様子がおかしいのですが…? このままじゃ、スパイも悪役令息も出来そうにないよ! ファンタジーラブコメBLです。 平日毎日更新を目標に頑張ってます。応援や感想頂けると励みになります♡ 【登場人物】 攻→ヴィルヘルム 完璧超人。真面目で自信家。良き跡継ぎ、良き兄、良き息子であろうとし続ける、実直な男だが、興味関心がない相手にはどこまでも無関心で辛辣。当初は異国の使者だと思っていたレイナードを警戒していたが… 受→レイナード 和平交渉の一環で異国のアドラー家に人質として出された。主人公。立ち位置をよく理解しており、計算せずとも人から好かれる。常に兄を立てて陰で支える立場にいる。課せられた使命と現状に悩みつつある上に、義兄の様子もおかしくて、いろんな意味で気苦労の絶えない。

男子高校に入学したらハーレムでした!

はやしかわともえ
BL
閲覧ありがとうございます。 ゆっくり書いていきます。 毎日19時更新です。 よろしくお願い致します。 2022.04.28 お気に入り、栞ありがとうございます。 とても励みになります。 引き続き宜しくお願いします。 2022.05.01 近々番外編SSをあげます。 よければ覗いてみてください。 2022.05.10 お気に入りしてくれてる方、閲覧くださってる方、ありがとうございます。 精一杯書いていきます。 2022.05.15 閲覧、お気に入り、ありがとうございます。 読んでいただけてとても嬉しいです。 近々番外編をあげます。 良ければ覗いてみてください。 2022.05.28 今日で完結です。閲覧、お気に入り本当にありがとうございました。 次作も頑張って書きます。 よろしくおねがいします。

イケメンがご乱心すぎてついていけません!

アキトワ(まなせ)
BL
「ねぇ、オレの事は悠って呼んで」  俺にだけ許された呼び名 「見つけたよ。お前がオレのΩだ」 普通にβとして過ごしてきた俺に告げられた言葉。 友達だと思って接してきたアイツに…性的な目で見られる戸惑い。 ■オメガバースの世界観を元にしたそんな二人の話  ゆるめ設定です。 ………………………………………………………………… イラスト:聖也様(@Wg3QO7dHrjLFH)

4人の兄に溺愛されてます

まつも☆きらら
BL
中学1年生の梨夢は5人兄弟の末っ子。4人の兄にとにかく溺愛されている。兄たちが大好きな梨夢だが、心配性な兄たちは時に過保護になりすぎて。

相性最高な最悪の男 ~ラブホで会った大嫌いな同僚に執着されて逃げられない~

柊 千鶴
BL
【執着攻め×強気受け】 人付き合いを好まず、常に周囲と一定の距離を置いてきた篠崎には、唯一激しく口論を交わす男がいた。 その仲の悪さから「天敵」と称される同期の男だ。 完璧人間と名高い男とは性格も意見も合わず、顔を合わせればいがみ合う日々を送っていた。 ところがある日。 篠崎が人肌恋しさを慰めるため、出会い系サイトで男を見繕いホテルに向かうと、部屋の中では件の「天敵」月島亮介が待っていた。 「ど、どうしてお前がここにいる⁉」「それはこちらの台詞だ…!」 一夜の過ちとして終わるかと思われた関係は、徐々にふたりの間に変化をもたらし、月島の秘められた執着心が明らかになっていく。 いつも嫌味を言い合っているライバルとマッチングしてしまい、一晩だけの関係で終わるには惜しいほど身体の相性は良く、抜け出せないまま囲われ執着され溺愛されていく話。小説家になろうに投稿した小説の改訂版です。 合わせて漫画もよろしくお願いします。(https://www.alphapolis.co.jp/manga/763604729/304424900)

α様に囲われて独立が出来ません!

翠 月華
BL
 男女という性別に加え第二の性別アルファ、ベータ、オメガというモノがある世界。  そんな世界には愚かな過去がある。一昔前、オメガは疎まれ蔑まられていた。そんなオメガ達だがある日を境に数が減少した。その哀しき理由に気づかず、オメガを酷似した結果オメガは宇宙の人口の一割以下まで減った。そして、人々は焦りオメガを保護という名で囲っていった。  そんな世の中に一人の平凡で平穏な暮らしを望むベータ、那央がいた。  しかし、那央はベータではなく、オメガだった。  那央の運命はいかに…

処理中です...