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どうやら激しかったようです
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俺は伊月さん、神楽は良規さんの車で大学へ行くと、神楽を狙って待っていた学生達が姿を見て固まっている。
そりゃそうだ、αだと思っていた神楽がネックガードをして登校してるんだもんな。そして隣にはネックガードをしていない良規さんがαの威圧を出しながら神楽に密着して腰を擦ってるんだ、察するよな「神楽がΩで良規さんがα」だって。
まあショックだろうよ。寄ってきたΩは神楽に番ってもらおうとしてたんだから。抑制剤を飲んでてフェロモンが出て無いから見た目だけで判断したのが運の尽きだったな。
そんなキミタチ、何その顔。こっちを見て微妙な顔をしないでくれません?いや分かってますよ、伊月さんが原因ですね?いつも柔らかな笑顔をしながら心の距離を保っている人が、俺の腰を抱いてせっせと頭にちゅっちゅっしているからですよね?安心してください、付き合ってませんよ。
石像と化してる学生を放っておいても構わないと判断し、薬学部の棟まで送ってもらう。駐車場が医学部と薬学部の学生専用の所なのですぐ着くが、それでもかなりの学生に見られており(主に医学部と薬学部の学生だけど)伊月さん達が有名人ということもあって、昼には噂となって広がっていたのは仕方なし。
「祐善寺くんってΩだったの⁉」
「花ノ宮先輩と遠野先輩のデレっぷりが凄いんだけど!」
「三波くんが朝からきちんとしてる!」
なかなか失礼な発言が聞こえて来たけど教室に入ると神楽と一緒にメッチャ囲まれた。
バース性は隠してないけど言いもしていなかったが、そもそもここの学部は性差を気にする人が少なく仲良しなのである。
「やだ~私達祐善寺くんと三波くんがデキてると思ってたんだけど~」
「ねー」
「遠野先輩がαなのも驚いたよね」
「ネックガード着けてるからΩだと信じて疑わなかったわぁ」
「なんか祐善寺くん色気が凄いんだけど」
「こりゃあもしかして……」
「もしかしますなぁ」
こらこら、ニヨニヨしながら神楽を見るんじゃない!今すぐ穴を掘って隠れそうなくらい真っ赤になってるぞ。
「これこれ皆の衆、神楽が恥ずか死ぬから止めなされ」
唸りながら机に突っ伏してしまった神楽の背中をポンポンと叩きながら俺もニヨニヨする。
「でもめでたいわね。赤飯でも炊く?」
「そうねぇ、祐善寺くんを狙ってたΩの子達の顔を想像しただけで三杯はいけそうよ」
「昼が楽しみねぇ」
確かに!ここんとこ神楽に突撃してくるΩがウザいくらいいたからなー。石化するか阿鼻叫喚になるか……神楽は見た目αの要素しかないからなぁ。ネックガードしてたらそりゃ驚くだろうよ。
それにしてもクラスのみんなが神楽がΩだって事をすんなり受け入れているには内心驚いた。だってどう見たって十人中十人が神楽をαと判断するくらい一般的なΩ像から離れているからな。本人はそれがコンプレックスだったし。
だから神楽にとって見た目を否定されないこの状況は嬉しいだろう。
「それより!三波くん!花ノ宮先輩が!デレを見せてたんだけど!」
「あれは尊すぎるでしょ!」
「ねえ、拝んでいい?拝んでいい?」
「付き合ってるの?」
「付き合ってませんが?」
「「「えっ、あれで!?」」」
驚かれても付き合ってないし。あれは拒否しても「互いのこと知るんでしょ?」の一言を言われ、それを何度も繰り返したのち諦めの境地に達した結果だ。でもまあ傍から見たらそう捉えられるかもしれない。
「何でよ!」
「花ノ宮先輩ヘンな癖でもあるの⁉いや、あっても付き合うでしょ!」
「癖なんて知らねーよ!ってか人となりとか知らないから!」
「あんな高スペック知らなくても普通付き合うでしょ!」
「付き合ってから知ればいい!」
「ほんとにね」
「「「花ノ宮先輩!?」」」
ひょっこり話の輪に入ってきた伊月さんにみんな慌てふためく。医学部生なのに何故薬学部棟に来たんだと思っていたら手に俺のリュックを持っていた。
「あ、リュック」
「ごめんね、僕が持ってっちゃった」
そういえば車を降りる時に伊月さんが自分のと一緒に担いだんだっけ。というか、手ぶらで来たの気づいてなかったよ。
周りに忘れん坊ーやドジっ子ーなど茶々を入れられながら受け取る。
「ここまで持って来てあげたんだからご褒美に帰ったらチューしてよ」
「&%$#∞$=&%!!」
耳元で俺だけに聞こえるようにいい声で言われて奇声を上げなかった俺を褒めてくれ。土曜日から伊月さんがぐいぐいきて身と心が持ちそうにないんですけど⁉
「良規、用は済んだから行くよ」
気づかなかったけど良規さんも来てたのか。ってうつ伏せになってる神楽に覆い被さってるんだけど何してんだよ!今までに見たことないくらい神楽の耳が赤くなって震えてるんだけど⁉
「わー!大丈夫か⁉傷は深いぞ!」
「もー祐善寺くんったらウブなんだから」
「遠野✕祐善寺……イイ……」
「薄い本が厚くなりそう」
コラ、薄い本作るなよ⁉
なんとか2限目が終わり、3、4限目が無く5限目までの時間、クラスメイトに絡まれるのを避ける為に父親の研究室に避難する。
神楽は授業中になんとか落ち着いたけど、まだ少し動揺してるようだ。
父親は出張で居ないが勝手に部屋で寛ぐ。昔からしょっちゅう来ているので、前室にいる学生や助手には何も言われない。
「神楽腰大丈夫か?」
「んーまだちょっと」
いつもなら2人でコーヒーを淹れるんだけど神楽が辛そうなので1人で用意し持って行く。
「そんなに激しかったん?」
「ぶっ!!」
「わっ!」
みんな、コーヒーを飲んだ瞬間変な事を聞いちゃいけないぞ。これはお兄さんとの約束だ。じゃないと大惨事になるからな!
「ごふっ、セナ、ごめ……カハッ……」
思いがけずコーヒーも滴るイイ男になってしまった。出したコーヒーがブラックだったのが救いか。変な事を聞いてすまぬ。
コーヒーやお菓子と一緒に出していたおしぼりで顔を拭き、後は適当にさっさっと撫で拭く。着替えたら?と言われたが、面倒なのでこのままで。
「変な事を聞いて悪かった」
「……いや、いいよ」
テーブルやソファーを拭き終わった神楽がバツが悪そうにしている。もう聞いてくれるなって思ってるんだろう。
だが!俺は聞いちゃうぜ!なんてったってオトシゴロノオトコノコだからな!
「で、激しかったん?」
「セナがセクハラするぅ」
手で顔を覆い上を向く神楽は首まで真っ赤だ。
「だってさぁ、Ωの男で仲良いのって神楽しかいないんだもん。ほらΩっていっても男と女じゃ違うし、普通にヤッたんだから覚えてるだろ?」
「や……まあ……うん……」
「スポーツやってて体力がある神楽が腰を痛めるくらいなんだから気になる。それはもう詳しく知りたい」
「その心は」
「セックスの激しさを知りたい」
「露骨すぎる!」
だってさー、知りたいじゃん?お尻の穴って慎ましいのよ?ヒートの時だってディルド挿れた事ないし、本当にあんなデカいのが入るのか、どれだけすればそんなに腰を痛めるのか、とか。一番気になるのは神楽に疲れが残っているのに、なんで良規さんはあんなに艶々してるのかだ。フツー動けば疲れるモンだろ?
「うう……」
「諦めてお兄さんに話しなさい」
「俺の方が早く産まれてるけどね」
往生際が悪いな。さあ、話して楽におなり!
「おや瀬名は他人の情事に興味があるの?それとも僕とヤる参考にする気?」
「あひょっ!」
入り口に設置されているパーテーションの脇から顔を出した伊月さんに驚いて変な声が出てしまった。何で俺達が此処にいるのが分かったんだ?え?勝手にスマホにGPSを仕込んだ?それ犯罪デスヨ。
「おいおい、俺と神楽のセックスは2人だけの秘め事だぞ」
伊月さんが来たとうい事は良規さんも来たという事で。神楽の隣に足を組みながらドッカリと座り尊大な態度で言い放つ。何度も言うが良規さんはこれがデフォです。
「まあ、神楽のナカをぐちゃぐちゃに掻き回して朝まで喘がしたとだけ言っておこう」
「凝縮して的確に言ってるし!」
ニヤリと笑う良規さんに神楽の悲痛な叫びは届いて無い。また顔を隠し小さくなる神楽に良規さんが愛いやつと自分の頭をぐりぐりと肩に擦りつけている。
神楽よ、良規さんに羞恥心というものは無いようだ。
「αはΩの発情期に付き合えるくらい体力があるからね」
そうか、だから良規さんは元気なんだな。凄いなαの持久力。
「そういうわけだから浴室でやる回数増やしていこうか」
やべ、藪蛇だったようだ。
そりゃそうだ、αだと思っていた神楽がネックガードをして登校してるんだもんな。そして隣にはネックガードをしていない良規さんがαの威圧を出しながら神楽に密着して腰を擦ってるんだ、察するよな「神楽がΩで良規さんがα」だって。
まあショックだろうよ。寄ってきたΩは神楽に番ってもらおうとしてたんだから。抑制剤を飲んでてフェロモンが出て無いから見た目だけで判断したのが運の尽きだったな。
そんなキミタチ、何その顔。こっちを見て微妙な顔をしないでくれません?いや分かってますよ、伊月さんが原因ですね?いつも柔らかな笑顔をしながら心の距離を保っている人が、俺の腰を抱いてせっせと頭にちゅっちゅっしているからですよね?安心してください、付き合ってませんよ。
石像と化してる学生を放っておいても構わないと判断し、薬学部の棟まで送ってもらう。駐車場が医学部と薬学部の学生専用の所なのですぐ着くが、それでもかなりの学生に見られており(主に医学部と薬学部の学生だけど)伊月さん達が有名人ということもあって、昼には噂となって広がっていたのは仕方なし。
「祐善寺くんってΩだったの⁉」
「花ノ宮先輩と遠野先輩のデレっぷりが凄いんだけど!」
「三波くんが朝からきちんとしてる!」
なかなか失礼な発言が聞こえて来たけど教室に入ると神楽と一緒にメッチャ囲まれた。
バース性は隠してないけど言いもしていなかったが、そもそもここの学部は性差を気にする人が少なく仲良しなのである。
「やだ~私達祐善寺くんと三波くんがデキてると思ってたんだけど~」
「ねー」
「遠野先輩がαなのも驚いたよね」
「ネックガード着けてるからΩだと信じて疑わなかったわぁ」
「なんか祐善寺くん色気が凄いんだけど」
「こりゃあもしかして……」
「もしかしますなぁ」
こらこら、ニヨニヨしながら神楽を見るんじゃない!今すぐ穴を掘って隠れそうなくらい真っ赤になってるぞ。
「これこれ皆の衆、神楽が恥ずか死ぬから止めなされ」
唸りながら机に突っ伏してしまった神楽の背中をポンポンと叩きながら俺もニヨニヨする。
「でもめでたいわね。赤飯でも炊く?」
「そうねぇ、祐善寺くんを狙ってたΩの子達の顔を想像しただけで三杯はいけそうよ」
「昼が楽しみねぇ」
確かに!ここんとこ神楽に突撃してくるΩがウザいくらいいたからなー。石化するか阿鼻叫喚になるか……神楽は見た目αの要素しかないからなぁ。ネックガードしてたらそりゃ驚くだろうよ。
それにしてもクラスのみんなが神楽がΩだって事をすんなり受け入れているには内心驚いた。だってどう見たって十人中十人が神楽をαと判断するくらい一般的なΩ像から離れているからな。本人はそれがコンプレックスだったし。
だから神楽にとって見た目を否定されないこの状況は嬉しいだろう。
「それより!三波くん!花ノ宮先輩が!デレを見せてたんだけど!」
「あれは尊すぎるでしょ!」
「ねえ、拝んでいい?拝んでいい?」
「付き合ってるの?」
「付き合ってませんが?」
「「「えっ、あれで!?」」」
驚かれても付き合ってないし。あれは拒否しても「互いのこと知るんでしょ?」の一言を言われ、それを何度も繰り返したのち諦めの境地に達した結果だ。でもまあ傍から見たらそう捉えられるかもしれない。
「何でよ!」
「花ノ宮先輩ヘンな癖でもあるの⁉いや、あっても付き合うでしょ!」
「癖なんて知らねーよ!ってか人となりとか知らないから!」
「あんな高スペック知らなくても普通付き合うでしょ!」
「付き合ってから知ればいい!」
「ほんとにね」
「「「花ノ宮先輩!?」」」
ひょっこり話の輪に入ってきた伊月さんにみんな慌てふためく。医学部生なのに何故薬学部棟に来たんだと思っていたら手に俺のリュックを持っていた。
「あ、リュック」
「ごめんね、僕が持ってっちゃった」
そういえば車を降りる時に伊月さんが自分のと一緒に担いだんだっけ。というか、手ぶらで来たの気づいてなかったよ。
周りに忘れん坊ーやドジっ子ーなど茶々を入れられながら受け取る。
「ここまで持って来てあげたんだからご褒美に帰ったらチューしてよ」
「&%$#∞$=&%!!」
耳元で俺だけに聞こえるようにいい声で言われて奇声を上げなかった俺を褒めてくれ。土曜日から伊月さんがぐいぐいきて身と心が持ちそうにないんですけど⁉
「良規、用は済んだから行くよ」
気づかなかったけど良規さんも来てたのか。ってうつ伏せになってる神楽に覆い被さってるんだけど何してんだよ!今までに見たことないくらい神楽の耳が赤くなって震えてるんだけど⁉
「わー!大丈夫か⁉傷は深いぞ!」
「もー祐善寺くんったらウブなんだから」
「遠野✕祐善寺……イイ……」
「薄い本が厚くなりそう」
コラ、薄い本作るなよ⁉
なんとか2限目が終わり、3、4限目が無く5限目までの時間、クラスメイトに絡まれるのを避ける為に父親の研究室に避難する。
神楽は授業中になんとか落ち着いたけど、まだ少し動揺してるようだ。
父親は出張で居ないが勝手に部屋で寛ぐ。昔からしょっちゅう来ているので、前室にいる学生や助手には何も言われない。
「神楽腰大丈夫か?」
「んーまだちょっと」
いつもなら2人でコーヒーを淹れるんだけど神楽が辛そうなので1人で用意し持って行く。
「そんなに激しかったん?」
「ぶっ!!」
「わっ!」
みんな、コーヒーを飲んだ瞬間変な事を聞いちゃいけないぞ。これはお兄さんとの約束だ。じゃないと大惨事になるからな!
「ごふっ、セナ、ごめ……カハッ……」
思いがけずコーヒーも滴るイイ男になってしまった。出したコーヒーがブラックだったのが救いか。変な事を聞いてすまぬ。
コーヒーやお菓子と一緒に出していたおしぼりで顔を拭き、後は適当にさっさっと撫で拭く。着替えたら?と言われたが、面倒なのでこのままで。
「変な事を聞いて悪かった」
「……いや、いいよ」
テーブルやソファーを拭き終わった神楽がバツが悪そうにしている。もう聞いてくれるなって思ってるんだろう。
だが!俺は聞いちゃうぜ!なんてったってオトシゴロノオトコノコだからな!
「で、激しかったん?」
「セナがセクハラするぅ」
手で顔を覆い上を向く神楽は首まで真っ赤だ。
「だってさぁ、Ωの男で仲良いのって神楽しかいないんだもん。ほらΩっていっても男と女じゃ違うし、普通にヤッたんだから覚えてるだろ?」
「や……まあ……うん……」
「スポーツやってて体力がある神楽が腰を痛めるくらいなんだから気になる。それはもう詳しく知りたい」
「その心は」
「セックスの激しさを知りたい」
「露骨すぎる!」
だってさー、知りたいじゃん?お尻の穴って慎ましいのよ?ヒートの時だってディルド挿れた事ないし、本当にあんなデカいのが入るのか、どれだけすればそんなに腰を痛めるのか、とか。一番気になるのは神楽に疲れが残っているのに、なんで良規さんはあんなに艶々してるのかだ。フツー動けば疲れるモンだろ?
「うう……」
「諦めてお兄さんに話しなさい」
「俺の方が早く産まれてるけどね」
往生際が悪いな。さあ、話して楽におなり!
「おや瀬名は他人の情事に興味があるの?それとも僕とヤる参考にする気?」
「あひょっ!」
入り口に設置されているパーテーションの脇から顔を出した伊月さんに驚いて変な声が出てしまった。何で俺達が此処にいるのが分かったんだ?え?勝手にスマホにGPSを仕込んだ?それ犯罪デスヨ。
「おいおい、俺と神楽のセックスは2人だけの秘め事だぞ」
伊月さんが来たとうい事は良規さんも来たという事で。神楽の隣に足を組みながらドッカリと座り尊大な態度で言い放つ。何度も言うが良規さんはこれがデフォです。
「まあ、神楽のナカをぐちゃぐちゃに掻き回して朝まで喘がしたとだけ言っておこう」
「凝縮して的確に言ってるし!」
ニヤリと笑う良規さんに神楽の悲痛な叫びは届いて無い。また顔を隠し小さくなる神楽に良規さんが愛いやつと自分の頭をぐりぐりと肩に擦りつけている。
神楽よ、良規さんに羞恥心というものは無いようだ。
「αはΩの発情期に付き合えるくらい体力があるからね」
そうか、だから良規さんは元気なんだな。凄いなαの持久力。
「そういうわけだから浴室でやる回数増やしていこうか」
やべ、藪蛇だったようだ。
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