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うっかり渡っちゃった編
神、今回怒る側だと思ったらやっぱり怒られる側だった
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神は今、かなり苛立っていた。
宮殿にある執務室の隣の作業部屋で世界をこねこねチマチマ創ってはペシャリと潰すという事を繰り返していた。
「なあなあ、雨女んとこの神さんちょっと酷ない?間違って渡った玉藻と渡らなきゃいけなかった子を交換しよ言ったら「魔族襲来終わったら返してやんよ」やて。ムカつくわー」
「そりゃ主神が「雨女んトコまだ若い世界だから弱いのでええんちゃう?」って言って夕凪を送ろうとしたのに、ポカして玉藻を渡らせてしまうから。向こうだって茶毛一尾の夕凪より白銀九尾の玉藻の方がいいでしょう」
作業を見ていた鳳凰族の族長、炎舞に愚痴るも自分の失態を指摘され唸る神。
「茶毛一尾って言っても眷属やん。雨女並みに強いやん」
「確かにあの世界では玉藻の力は強すぎますね。その気になったら滅亡できますし。でもあの子は優しい子ですし雨女がいるから大丈夫ですよ」
「待てよ。滅亡させてすぐ帰ってくるのも一つの手かもしれんな」
「却下」
「何でや」
「あそこの創造神は雷火ですよ」
「せやった。高次元に育てるからって雷火に任せたん忘れてたわ」
あちゃーと額に手をあてそれじゃあ無理言えんな、と諦める神。各世界の創造神は元は神域に住む七つの眷属から成っている。玉藻が渡ってしまった世界はまだ低次元と言われる若い世界だが、より良く繁栄させ高次元の世界にする為、神虎族の前の族長である雷火が創造神として就いている。それを忘れて滅亡させようとした神を炎舞が却下したのだ。
「それに雷火怒ると怖いんよ」
「いや、気性は激しいタチでしたが、間違った事では怒りませんよ」
「我しょっちゅう怒られてたんやけど」
「仕事せずに逃げるからですよ」
「にゃんにゃん棒の時も怒られたわ」
「肩叩き棒になんて名前付けてるんですか!」
どうやら前に肩叩き棒を間違えて魔法陣に落とし、渡らせたのを当時まだ神虎族の族長だった雷火に怒られたらしい神。誰が聞いても怒られ案件である。
「そして新しく作ったにゃんにゃん棒Gや」
「ちょっ、創造の種で何作ってるんですか!しかもGって何ですかGって!」
「グレートのGやん」
「・・・・・・そんなの作っているほどヒマがあるというわけですね。ではもっと納期を短くして他の仕事も持って来ましょう」
「あっ、炎舞ごめんて。我真面目に創るから。納期短くされたら睡眠時間が減ってお肌が・・・・・・」
「大丈夫、輝いていて肌荒れなんて見えません(にっこり)」
「殺生なぁ」
宮殿にある執務室の隣の作業部屋で世界をこねこねチマチマ創ってはペシャリと潰すという事を繰り返していた。
「なあなあ、雨女んとこの神さんちょっと酷ない?間違って渡った玉藻と渡らなきゃいけなかった子を交換しよ言ったら「魔族襲来終わったら返してやんよ」やて。ムカつくわー」
「そりゃ主神が「雨女んトコまだ若い世界だから弱いのでええんちゃう?」って言って夕凪を送ろうとしたのに、ポカして玉藻を渡らせてしまうから。向こうだって茶毛一尾の夕凪より白銀九尾の玉藻の方がいいでしょう」
作業を見ていた鳳凰族の族長、炎舞に愚痴るも自分の失態を指摘され唸る神。
「茶毛一尾って言っても眷属やん。雨女並みに強いやん」
「確かにあの世界では玉藻の力は強すぎますね。その気になったら滅亡できますし。でもあの子は優しい子ですし雨女がいるから大丈夫ですよ」
「待てよ。滅亡させてすぐ帰ってくるのも一つの手かもしれんな」
「却下」
「何でや」
「あそこの創造神は雷火ですよ」
「せやった。高次元に育てるからって雷火に任せたん忘れてたわ」
あちゃーと額に手をあてそれじゃあ無理言えんな、と諦める神。各世界の創造神は元は神域に住む七つの眷属から成っている。玉藻が渡ってしまった世界はまだ低次元と言われる若い世界だが、より良く繁栄させ高次元の世界にする為、神虎族の前の族長である雷火が創造神として就いている。それを忘れて滅亡させようとした神を炎舞が却下したのだ。
「それに雷火怒ると怖いんよ」
「いや、気性は激しいタチでしたが、間違った事では怒りませんよ」
「我しょっちゅう怒られてたんやけど」
「仕事せずに逃げるからですよ」
「にゃんにゃん棒の時も怒られたわ」
「肩叩き棒になんて名前付けてるんですか!」
どうやら前に肩叩き棒を間違えて魔法陣に落とし、渡らせたのを当時まだ神虎族の族長だった雷火に怒られたらしい神。誰が聞いても怒られ案件である。
「そして新しく作ったにゃんにゃん棒Gや」
「ちょっ、創造の種で何作ってるんですか!しかもGって何ですかGって!」
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「・・・・・・そんなの作っているほどヒマがあるというわけですね。ではもっと納期を短くして他の仕事も持って来ましょう」
「あっ、炎舞ごめんて。我真面目に創るから。納期短くされたら睡眠時間が減ってお肌が・・・・・・」
「大丈夫、輝いていて肌荒れなんて見えません(にっこり)」
「殺生なぁ」
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