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うっかり渡っちゃった編
玉藻うっかり渡る
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ここは神様が住まう神域。
大きな宮殿には神様の頂点に立つ存在が住まい、その周りには眷属となる一族が住んでいる。
眷属には鳳凰、狼、虎、狐、亀、龍、鹿の一族がおり、七使いと呼ばれている。
眷属は神に仕えるだけではなく、定期的に色んな世界に渡り落ち、そこで崇められたり破滅に導く役割りを担っている。
一度任を任され渡った眷属は死すまで神域に戻って来れない。
そして今回は神狐族が異世界に渡る番である。
「おにいたま、ほんとうにみれるの?」
ぽてぽてと兄の金剛と手を繋ぎご機嫌で歩くのは弟の玉藻。白銀の髪に金の瞳を持ち、幼児特有のまろい頬を桃色に染め、兄を見上げる神狐族の美幼児だ。
その兄も金髪金眼の人間界隈では15才ほどのがっしり爽やかな容姿を持ち、デレデレとしながら弟を見ている。
「ああ、見れるけど内緒で見るからしーだぞ」
「うん!しー」
「ああ、本当に玉藻は可愛いなぁ」
小さい唇に人差し指をあてしーとする弟に鼻の下を伸ばし悶えながら神殿へ向かい歩いていく。
神域では七つの一族が毎年持ち回りで異世界へと渡り(俗に言う異世界転移)、そこの世界で力を発揮する。
その仕方は各個人に任せられている。
ある者は何もせず、ある者は吉兆の象徴となり、ある者は世の権力者を籠絡し破滅へ導く・・・・・・
そこの世界の神々はその行為を止めたり咎める事を許されていない為破滅行為が為された場合、直接手出しせず代行者を用い収めたりする。
なので渡りに選ばれた異世界の神はヒヤヒヤものである。
そして今回渡る事になった一族は神狐族。力よりも神力が強く、毛並みの色と尻尾の数で力量が分かる一族だ。その毛並みも濃い色より薄い色の方が強いとされ、族長や後継者は金色の毛並みをしている。
族長の息子である金剛も金色の毛並みをしており尻尾は六本、後継者だ。
その一族を纏める金毛より強いとされる色がある。それが玉藻が持つ白銀の毛並みだ。
ただ、神力が強すぎる為、歪みが生じまともな思考をしないので早々異世界へ放り込まれそこの神々に後はヨロシクと丸投げする。異世界の神はとんだとばっちりである。
しかし玉藻は奇跡的にぽやんとした性格で産まれ、見た目も可愛らしいので一族のアイドル、頂点に立つお方のお気に入りなのだ。
さらに尻尾は一族でも稀な九本、異世界で九尾の狐と呼ばれ恐れ敬われる対象で、産まれてすぐに将来宮殿で仕える事が決まっている。
そんな玉藻が神殿の渡りの間にある魔法陣を見たいと兄にお願いし、こっそり見に行く途中なのだが堂々と道を歩き可愛らしい顔とふりふりと動く尻尾で周りからはバレバレてある。
「玉藻ちゃんどこに行くの?」
神殿へ行く通りにあるマルシェで果物を売っている女主人が声をかけると
「あっ、おばさんこんにちは~。ぼくね、おにいたまとまほうじんをみにいくの!あっ、でもしーだよ」
ふんわりとした尻尾を楽しげに揺らし、小さな口に指をあて話す玉藻に女主人は「あら~♪」と頬に手を添え目尻を下げる。
まだ小さいので内緒と言われたのにこれである。金剛は苦笑しつつ頭を下げ玉藻の手を引きながら神殿へ着くとそこには神狐族が仕えるかの神が待っていた。
「あれー?ないしょなのにかみさまがいるー」
こてりと首を傾げる玉藻に神はにこやか出迎える。
とはいっても他の神々とは違い人の形を成しているが全身光を発している為、顔や体を認識出来ないのでにこやかだと感じるだけだ。
「おうおう、我を除け者にして魔法陣を見に行こうなんて寂しいやんけ。我もまぜてーな」
おおよそ神々の頂点に立つ者とは言い難い話し方をしながら除け者イヤイヤ自分も混ぜろと言いながら玉藻を抱き上げる。
「かみさまもまほうじんみたかったの?」
抱き上げられた玉藻が丸い目をむけると笑った気配がする。
「いんや。仕事がダルかったからな。そうしたら玉藻が魔法陣を見たいと小耳に挟んでなぁ。だったら我がこっそりじゃなくしっかり見せてやろうと思うてな」
「主神・・・・・・」
堂々とサボリ宣言する神に金剛が呆れ、後で長達に怒られるんだろうなぁと遠い目をする。
「金剛そんな目で見んなや。神だって休みは必要や」
「休みの合間に仕事してるヒトが何言ってるんですか」
「相変わらず厳しいなぁ。そんな事よりほれ、渡りの間に行こか」
ほいほいと玉藻を抱き歩いていく神に金剛は長達に怒られてしまえと心の中で毒づく。不敬だと分かっていても可愛い弟を取り上げられたのだ、それくらいは構わないだろうと思っている。
「わあ、ここがわたりのま」
宮殿の近くにある大神殿よりは小さいとはいえ各一族が住む場所に建てられた神殿はそれなりに大きく、渡りの間も体育館ほどの大きさがあり、その中心に明日使われる魔法陣が敷かれ既に神力が注がれ淡い光を放っている。
「まほうじんきれー」
初めて見る魔法陣に目をキラキラさせ見ている玉藻に神や金剛、部屋を守っている神官達はほわほわ温かい気持ちになる。やはり可愛いは正義である。
「もっと近づいて見よか」
そう言って光り輝く魔法陣へと歩みを進める神が・・・・・・コケた。しかも何も無いトコで。
「あ」
「玉藻っ!」
「ひぃぃぃぃ玉藻様ぁ!!」
コケた拍子に玉藻が神の腕の中から飛んでいき、まさかの魔法陣のど真ん中へ落ちてしまい、神力を注がれていた魔法陣が発動して瞬時に玉藻が消えてしまう。
「「「・・・・・・・・・」」」
そして痛いほどの静寂を破ったのはやはり神。
「・・・・・・我悪くないもん」
「なんだとクソ神ぃ!!」
「神狐のアイドルが~!」
「玉藻様が渡っちゃった~!」
「だってつまずいたんだもん」
「何も無いトコでコケんなぁ!」
「どないしよ」
その一言で皆我に返り青ざめる。
玉藻は神狐族とはいえ幼体、稀有な個体で神力は強いが使い方もまだまだだ。渡った世界によってはすぐ殺められるかもしれない。
「しゃーない、長達を集めて対策を講じよか。・・・・・・我怒られそうやなぁ」
「「「お こ ら れ ろ!」」」
ぎゃいぎゃい神が金剛達に言われている頃、消えた玉藻は魔法陣と共に草陰にいた。
神の懐から飛ばされ魔法陣の上に落ちたと思ったら次の瞬間にはこの場所にいた玉藻は何がなんだか分からない。
先ほどまで神殿にいた事と魔法陣の上に落ちた以外幼い玉藻には分かっていない。足元を見ると魔法陣が光っているが、それも弱くなり消えてしまった。
「ここどこ?」
辺りを見回しても神や兄はおらず、渡りの間ですらない。
幸い手入れがされている木々や草花のおかげでここが危険な場所ではない事だけがかろうじて分かるだけだった。
いくら探っても神域に住む者達の気配が感じられず、やっと玉藻はここが自分達が住む世界では無い事に気づく。
「ぼくわたっちゃった?」
この異世界に1人放り出された事実に心の中が不安と淋しさでいっぱいになる。渡るという事は生が尽きるまで両親や兄など神域のみんなに会えないからだ。
「ふえっ、とうさまかあさまおにいたまたちにもうあえない・・・・・・」
そう思うと涙が溢れぽろぽろとまろい頬を伝っていく。
「おにいたま~ふみぃ~」
悲しくて淋しくてみぃーみぃーとしゃがんで泣く事しか出来ず、いつも元気に振られている尻尾も垂れ下がっている。
どれくらい泣いていただろう。それでも涙が止まらない玉藻の耳に何かが聞こえてくる。
「お待ち下さい王子!」
「大丈夫だって。こっちから鳴き声が聞こえてくるから確認するだけだって」
「魔獣の子かもしれません!」
「王宮に出るわけないだろう」
何人かの足音が聞こえてきて逃げたいが、不安と緊張で体が強張り動けない。神狐族とはいえ玉藻はまだ幼体なのだ。
「あれっ?鳴き声が止んだ」
足音の1人が立ち止まりキョロキョロしている気配がする。
「ほら、もう居ないんですよ」
「こっちだ!」
「ジークフリート様!」
ガサガサと近くの整えられている垣根を強引に分け広げ見えたのは玉藻よりも少し大きな綺麗な子だった。
ふわっとした金髪の碧い瞳の子。お互い目を見開き動きが止まる。
「君は・・・・・・だれ?」
ーーーーーーーーーー
こちらは不定期投稿となっております。他の投稿作品が完結したらペースは上がる予定です。
大きな宮殿には神様の頂点に立つ存在が住まい、その周りには眷属となる一族が住んでいる。
眷属には鳳凰、狼、虎、狐、亀、龍、鹿の一族がおり、七使いと呼ばれている。
眷属は神に仕えるだけではなく、定期的に色んな世界に渡り落ち、そこで崇められたり破滅に導く役割りを担っている。
一度任を任され渡った眷属は死すまで神域に戻って来れない。
そして今回は神狐族が異世界に渡る番である。
「おにいたま、ほんとうにみれるの?」
ぽてぽてと兄の金剛と手を繋ぎご機嫌で歩くのは弟の玉藻。白銀の髪に金の瞳を持ち、幼児特有のまろい頬を桃色に染め、兄を見上げる神狐族の美幼児だ。
その兄も金髪金眼の人間界隈では15才ほどのがっしり爽やかな容姿を持ち、デレデレとしながら弟を見ている。
「ああ、見れるけど内緒で見るからしーだぞ」
「うん!しー」
「ああ、本当に玉藻は可愛いなぁ」
小さい唇に人差し指をあてしーとする弟に鼻の下を伸ばし悶えながら神殿へ向かい歩いていく。
神域では七つの一族が毎年持ち回りで異世界へと渡り(俗に言う異世界転移)、そこの世界で力を発揮する。
その仕方は各個人に任せられている。
ある者は何もせず、ある者は吉兆の象徴となり、ある者は世の権力者を籠絡し破滅へ導く・・・・・・
そこの世界の神々はその行為を止めたり咎める事を許されていない為破滅行為が為された場合、直接手出しせず代行者を用い収めたりする。
なので渡りに選ばれた異世界の神はヒヤヒヤものである。
そして今回渡る事になった一族は神狐族。力よりも神力が強く、毛並みの色と尻尾の数で力量が分かる一族だ。その毛並みも濃い色より薄い色の方が強いとされ、族長や後継者は金色の毛並みをしている。
族長の息子である金剛も金色の毛並みをしており尻尾は六本、後継者だ。
その一族を纏める金毛より強いとされる色がある。それが玉藻が持つ白銀の毛並みだ。
ただ、神力が強すぎる為、歪みが生じまともな思考をしないので早々異世界へ放り込まれそこの神々に後はヨロシクと丸投げする。異世界の神はとんだとばっちりである。
しかし玉藻は奇跡的にぽやんとした性格で産まれ、見た目も可愛らしいので一族のアイドル、頂点に立つお方のお気に入りなのだ。
さらに尻尾は一族でも稀な九本、異世界で九尾の狐と呼ばれ恐れ敬われる対象で、産まれてすぐに将来宮殿で仕える事が決まっている。
そんな玉藻が神殿の渡りの間にある魔法陣を見たいと兄にお願いし、こっそり見に行く途中なのだが堂々と道を歩き可愛らしい顔とふりふりと動く尻尾で周りからはバレバレてある。
「玉藻ちゃんどこに行くの?」
神殿へ行く通りにあるマルシェで果物を売っている女主人が声をかけると
「あっ、おばさんこんにちは~。ぼくね、おにいたまとまほうじんをみにいくの!あっ、でもしーだよ」
ふんわりとした尻尾を楽しげに揺らし、小さな口に指をあて話す玉藻に女主人は「あら~♪」と頬に手を添え目尻を下げる。
まだ小さいので内緒と言われたのにこれである。金剛は苦笑しつつ頭を下げ玉藻の手を引きながら神殿へ着くとそこには神狐族が仕えるかの神が待っていた。
「あれー?ないしょなのにかみさまがいるー」
こてりと首を傾げる玉藻に神はにこやか出迎える。
とはいっても他の神々とは違い人の形を成しているが全身光を発している為、顔や体を認識出来ないのでにこやかだと感じるだけだ。
「おうおう、我を除け者にして魔法陣を見に行こうなんて寂しいやんけ。我もまぜてーな」
おおよそ神々の頂点に立つ者とは言い難い話し方をしながら除け者イヤイヤ自分も混ぜろと言いながら玉藻を抱き上げる。
「かみさまもまほうじんみたかったの?」
抱き上げられた玉藻が丸い目をむけると笑った気配がする。
「いんや。仕事がダルかったからな。そうしたら玉藻が魔法陣を見たいと小耳に挟んでなぁ。だったら我がこっそりじゃなくしっかり見せてやろうと思うてな」
「主神・・・・・・」
堂々とサボリ宣言する神に金剛が呆れ、後で長達に怒られるんだろうなぁと遠い目をする。
「金剛そんな目で見んなや。神だって休みは必要や」
「休みの合間に仕事してるヒトが何言ってるんですか」
「相変わらず厳しいなぁ。そんな事よりほれ、渡りの間に行こか」
ほいほいと玉藻を抱き歩いていく神に金剛は長達に怒られてしまえと心の中で毒づく。不敬だと分かっていても可愛い弟を取り上げられたのだ、それくらいは構わないだろうと思っている。
「わあ、ここがわたりのま」
宮殿の近くにある大神殿よりは小さいとはいえ各一族が住む場所に建てられた神殿はそれなりに大きく、渡りの間も体育館ほどの大きさがあり、その中心に明日使われる魔法陣が敷かれ既に神力が注がれ淡い光を放っている。
「まほうじんきれー」
初めて見る魔法陣に目をキラキラさせ見ている玉藻に神や金剛、部屋を守っている神官達はほわほわ温かい気持ちになる。やはり可愛いは正義である。
「もっと近づいて見よか」
そう言って光り輝く魔法陣へと歩みを進める神が・・・・・・コケた。しかも何も無いトコで。
「あ」
「玉藻っ!」
「ひぃぃぃぃ玉藻様ぁ!!」
コケた拍子に玉藻が神の腕の中から飛んでいき、まさかの魔法陣のど真ん中へ落ちてしまい、神力を注がれていた魔法陣が発動して瞬時に玉藻が消えてしまう。
「「「・・・・・・・・・」」」
そして痛いほどの静寂を破ったのはやはり神。
「・・・・・・我悪くないもん」
「なんだとクソ神ぃ!!」
「神狐のアイドルが~!」
「玉藻様が渡っちゃった~!」
「だってつまずいたんだもん」
「何も無いトコでコケんなぁ!」
「どないしよ」
その一言で皆我に返り青ざめる。
玉藻は神狐族とはいえ幼体、稀有な個体で神力は強いが使い方もまだまだだ。渡った世界によってはすぐ殺められるかもしれない。
「しゃーない、長達を集めて対策を講じよか。・・・・・・我怒られそうやなぁ」
「「「お こ ら れ ろ!」」」
ぎゃいぎゃい神が金剛達に言われている頃、消えた玉藻は魔法陣と共に草陰にいた。
神の懐から飛ばされ魔法陣の上に落ちたと思ったら次の瞬間にはこの場所にいた玉藻は何がなんだか分からない。
先ほどまで神殿にいた事と魔法陣の上に落ちた以外幼い玉藻には分かっていない。足元を見ると魔法陣が光っているが、それも弱くなり消えてしまった。
「ここどこ?」
辺りを見回しても神や兄はおらず、渡りの間ですらない。
幸い手入れがされている木々や草花のおかげでここが危険な場所ではない事だけがかろうじて分かるだけだった。
いくら探っても神域に住む者達の気配が感じられず、やっと玉藻はここが自分達が住む世界では無い事に気づく。
「ぼくわたっちゃった?」
この異世界に1人放り出された事実に心の中が不安と淋しさでいっぱいになる。渡るという事は生が尽きるまで両親や兄など神域のみんなに会えないからだ。
「ふえっ、とうさまかあさまおにいたまたちにもうあえない・・・・・・」
そう思うと涙が溢れぽろぽろとまろい頬を伝っていく。
「おにいたま~ふみぃ~」
悲しくて淋しくてみぃーみぃーとしゃがんで泣く事しか出来ず、いつも元気に振られている尻尾も垂れ下がっている。
どれくらい泣いていただろう。それでも涙が止まらない玉藻の耳に何かが聞こえてくる。
「お待ち下さい王子!」
「大丈夫だって。こっちから鳴き声が聞こえてくるから確認するだけだって」
「魔獣の子かもしれません!」
「王宮に出るわけないだろう」
何人かの足音が聞こえてきて逃げたいが、不安と緊張で体が強張り動けない。神狐族とはいえ玉藻はまだ幼体なのだ。
「あれっ?鳴き声が止んだ」
足音の1人が立ち止まりキョロキョロしている気配がする。
「ほら、もう居ないんですよ」
「こっちだ!」
「ジークフリート様!」
ガサガサと近くの整えられている垣根を強引に分け広げ見えたのは玉藻よりも少し大きな綺麗な子だった。
ふわっとした金髪の碧い瞳の子。お互い目を見開き動きが止まる。
「君は・・・・・・だれ?」
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こちらは不定期投稿となっております。他の投稿作品が完結したらペースは上がる予定です。
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