5 / 30
推しは公爵様になっていました
しおりを挟む
は?え?
ただ今僕ニック=ネームは混乱しております。
『可憐な花は蝶に愛される』略して『ハナチョウ』。その攻略対象にして僕の推し様のアーサー=シュナイダー様がシヴァ=シュナイダーですと?
サラサラの銀髪にアイスブルーの瞳で常時無表情の美丈夫なのに、ヒロイン(♂)に攻略されるとはにかむ笑顔を見せるアーサー様。
それなのに今自己紹介している傾国の美青年は名前が違う。しかもよく見たらアーサー様は銀髪でアイスブルーの瞳だけど、シヴァ=シュナイダーは水色がかった銀髪に薄黄緑と薄紫色のオッドアイ。体型もアーサー様と違い細身でたおやかさがある。顔はアーサー様に似てるような似てないような・・・・・・3次元になるとこんな感じになるのか?でも色々と違うし・・・・・・
混乱を極めたが顔には出さない。
貴族、これ、大事。
自己紹介が終わり明日以降の連絡を聞いたら今日は終了。ちょうど昼食時で食堂で食べてから帰っても良かったんだけど、食欲も無いし頭を整理したくて図書館へと足を運ぶ。
今日は入学式だし時間も早いからか勉強熱心な生徒が数人しかいない。
図書館に来るまでに考えていた事を確認する為に、最新の高位貴族家の貴族名鑑を数々の本が並ぶ所から取り出し、隅にある机に広げ捲っていく。最新だけあって数代前から載っている。
それに比べて実家にある貴族名鑑なんていつの時代よ?ってくらい古い。そもそも社交シーズンは農作物が産地の領地は色々忙しい時期なんだよね。領民だってそこまで多くないからネーム家総出で畑に行く事もある。だから両親も数年に一度くらいしか王都へ行かない。行っても移動合わせてひと月しか領地を空けないし。隣接する領地の貴族家も同じ。僕みたいな三男坊なんて領地の周りの貴族家を分かってればいいし、実際誰も見ないから埃をかぶっているしね。
「・・・・・・あったあった」
ペラリと捲るとシュナイダー家はすぐ発見。三家ある公爵家のうちの一つがシュナイダー公爵家だ。どの公爵家も王妃を輩出したり、降嫁したりして盤石な地位を築いている。
ここで『可憐な花は蝶に愛される』略してハナチョウの主人公と攻略対象話をしよう。
主人公はしがない男爵家の庶子。デフォルトネームは「シリル」。お約束のピンクの髪にピンクの瞳のピンクちゃん。容姿はこれまたお約束の小柄で庇護欲そそる見た目。シュミレーションゲームなんて自己を投影するものだと思っているから、僕的には全く思い入れが無い。むしろピンクピンクしてて萎える。
攻略対象は5人。少ない気はするけど、それをカバーするくらいの美麗エロスチル満載で集めたスチルを拡大縮小して見れる凄さよ。大画面のテレビで見るのをオススメする。
1人目の対象者はフェンデル王子。これまたメインヒーローお約束の金髪碧眼でいつも柔和な微笑みをたたえている。通称「微笑み王子」
2人目の対象者はユリウス=フォン。侯爵家嫡男で宰相の息子。緑髪に茶目のメガネっ子だ。
3人目の攻略対象はカイザー=バッカス。こちらも侯爵家嫡男で父親が騎士団長をしている。赤髪赤目のがっちりマッチョでお約束の脳筋さん。
4人目の攻略対象が僕の推しであるアーサー=シュナイダー。銀髪でアイスブルーの瞳の美丈夫。フェンデル王子の幼馴染で側近でもある。
5人目の攻略対象は王弟マルティネス。王家特有の金髪碧眼で2年目から出てくる一番攻略が難しいキャラだ。
そしてここがポイント。
王弟マルティネス以外みんな「婚約者持ち」なのだ。
このゲームは誰か1人を攻略するか誰も攻略しないみんな友達エンドがあってハーレムエンドは存在しない。婚約者持ちキャラを攻略する場合、穏便に婚約解消か強引に婚約破棄のルートが設けられている。バッドエンドも用意されていて誰からも相手にされないぼっちエンドは泣けた。
そしてその舞台を背景として堪能しようと鼻息荒くしていた僕。
しかし貴族名鑑を見ると推しであるアーサー=シュナイダー様は既に公爵家当主になっていた。
ただ今僕ニック=ネームは混乱しております。
『可憐な花は蝶に愛される』略して『ハナチョウ』。その攻略対象にして僕の推し様のアーサー=シュナイダー様がシヴァ=シュナイダーですと?
サラサラの銀髪にアイスブルーの瞳で常時無表情の美丈夫なのに、ヒロイン(♂)に攻略されるとはにかむ笑顔を見せるアーサー様。
それなのに今自己紹介している傾国の美青年は名前が違う。しかもよく見たらアーサー様は銀髪でアイスブルーの瞳だけど、シヴァ=シュナイダーは水色がかった銀髪に薄黄緑と薄紫色のオッドアイ。体型もアーサー様と違い細身でたおやかさがある。顔はアーサー様に似てるような似てないような・・・・・・3次元になるとこんな感じになるのか?でも色々と違うし・・・・・・
混乱を極めたが顔には出さない。
貴族、これ、大事。
自己紹介が終わり明日以降の連絡を聞いたら今日は終了。ちょうど昼食時で食堂で食べてから帰っても良かったんだけど、食欲も無いし頭を整理したくて図書館へと足を運ぶ。
今日は入学式だし時間も早いからか勉強熱心な生徒が数人しかいない。
図書館に来るまでに考えていた事を確認する為に、最新の高位貴族家の貴族名鑑を数々の本が並ぶ所から取り出し、隅にある机に広げ捲っていく。最新だけあって数代前から載っている。
それに比べて実家にある貴族名鑑なんていつの時代よ?ってくらい古い。そもそも社交シーズンは農作物が産地の領地は色々忙しい時期なんだよね。領民だってそこまで多くないからネーム家総出で畑に行く事もある。だから両親も数年に一度くらいしか王都へ行かない。行っても移動合わせてひと月しか領地を空けないし。隣接する領地の貴族家も同じ。僕みたいな三男坊なんて領地の周りの貴族家を分かってればいいし、実際誰も見ないから埃をかぶっているしね。
「・・・・・・あったあった」
ペラリと捲るとシュナイダー家はすぐ発見。三家ある公爵家のうちの一つがシュナイダー公爵家だ。どの公爵家も王妃を輩出したり、降嫁したりして盤石な地位を築いている。
ここで『可憐な花は蝶に愛される』略してハナチョウの主人公と攻略対象話をしよう。
主人公はしがない男爵家の庶子。デフォルトネームは「シリル」。お約束のピンクの髪にピンクの瞳のピンクちゃん。容姿はこれまたお約束の小柄で庇護欲そそる見た目。シュミレーションゲームなんて自己を投影するものだと思っているから、僕的には全く思い入れが無い。むしろピンクピンクしてて萎える。
攻略対象は5人。少ない気はするけど、それをカバーするくらいの美麗エロスチル満載で集めたスチルを拡大縮小して見れる凄さよ。大画面のテレビで見るのをオススメする。
1人目の対象者はフェンデル王子。これまたメインヒーローお約束の金髪碧眼でいつも柔和な微笑みをたたえている。通称「微笑み王子」
2人目の対象者はユリウス=フォン。侯爵家嫡男で宰相の息子。緑髪に茶目のメガネっ子だ。
3人目の攻略対象はカイザー=バッカス。こちらも侯爵家嫡男で父親が騎士団長をしている。赤髪赤目のがっちりマッチョでお約束の脳筋さん。
4人目の攻略対象が僕の推しであるアーサー=シュナイダー。銀髪でアイスブルーの瞳の美丈夫。フェンデル王子の幼馴染で側近でもある。
5人目の攻略対象は王弟マルティネス。王家特有の金髪碧眼で2年目から出てくる一番攻略が難しいキャラだ。
そしてここがポイント。
王弟マルティネス以外みんな「婚約者持ち」なのだ。
このゲームは誰か1人を攻略するか誰も攻略しないみんな友達エンドがあってハーレムエンドは存在しない。婚約者持ちキャラを攻略する場合、穏便に婚約解消か強引に婚約破棄のルートが設けられている。バッドエンドも用意されていて誰からも相手にされないぼっちエンドは泣けた。
そしてその舞台を背景として堪能しようと鼻息荒くしていた僕。
しかし貴族名鑑を見ると推しであるアーサー=シュナイダー様は既に公爵家当主になっていた。
84
あなたにおすすめの小説
悪役令息ですが破滅回避で主人公を無視したら、高潔な態度だと勘違いされて聖人認定。なぜか溺愛ルートに入りました
水凪しおん
BL
BL小説『銀の瞳の聖者』の悪役令息ルシアンに転生してしまった俺。
原作通りなら、主人公ノエルをいじめ抜き、最後は断罪されて野垂れ死ぬ運命だ。
「そんなの絶対にお断りだ! 俺は平和に長生きしたい!」
破滅フラグを回避するため、俺は決意した。
主人公ノエルを徹底的に避け、関わらず、空気のように生きることを。
しかし、俺の「無視」や「無関心」は、なぜかノエルにポジティブに変換されていく。
「他の人のように欲望の目で見ないなんて、なんて高潔な方なんだ……!」
いじめっ子を視線だけで追い払えば「影から守ってくれた」、雨の日に「臭いから近寄るな」と上着を投げつければ「不器用な優しさ」!?
全力で嫌われようとすればするほど、主人公からの好感度が爆上がりして、聖人認定されてしまう勘違いラブコメディ!
小心者の悪役令息×健気なポジティブ主人公の、すれ違い溺愛ファンタジー、ここに開幕!
僕はただの平民なのに、やたら敵視されています
カシナシ
BL
僕はド田舎出身の定食屋の息子。貴族の学園に特待生枠で通っている。ちょっと光属性の魔法が使えるだけの平凡で善良な平民だ。
平民の肩身は狭いけれど、だんだん周りにも馴染んできた所。
真面目に勉強をしているだけなのに、何故か公爵令嬢に目をつけられてしまったようでーー?
分厚いメガネ令息の非日常
餅粉
BL
「こいつは俺の女だ。手を出したらどうなるかわかるよな」
「シノ様……素敵!」
おかしい。おかしすぎる!恥ずかしくないのか?高位貴族が平民の女学生に俺の女ってしかもお前は婚約者いるだろうが!!
その女学生の周りにはお慕いしているであろう貴族数名が立っていた。
「ジュリーが一番素敵だよ」
「そうだよ!ジュリーが一番可愛いし美人だし素敵だよ!!」
「……うん。ジュリーの方が…素敵」
ほんと何この状況、怖い!怖いすぎるぞ!あと妙にキモい
「先輩、私もおかしいと思います」
「だよな!」
これは真面目に学生生活を送ろうとする俺の日常のお話
王道学園のモブ
四季織
BL
王道学園に転生した俺が出会ったのは、寡黙書記の先輩だった。
私立白鳳学園。山の上のこの学園は、政財界、文化界を担う子息達が通う超名門校で、特に、有名なのは生徒会だった。
そう、俺、小坂威(おさかたける)は王道学園BLゲームの世界に転生してしまったんだ。もちろんゲームに登場しない、名前も見た目も平凡なモブとして。
ボクが追放されたら飢餓に陥るけど良いですか?
音爽(ネソウ)
ファンタジー
美味しい果実より食えない石ころが欲しいなんて、人間て変わってますね。
役に立たないから出ていけ?
わかりました、緑の加護はゴッソリ持っていきます!
さようなら!
5月4日、ファンタジー1位!HOTランキング1位獲得!!ありがとうございました!
【完結】実はチートの転生者、無能と言われるのに飽きて実力を解放する
エース皇命
ファンタジー
【HOTランキング1位獲得作品!!】
最強スキル『適応』を与えられた転生者ジャック・ストロングは16歳。
戦士になり、王国に潜む悪を倒すためのユピテル英才学園に入学して3ヶ月がたっていた。
目立たないために実力を隠していたジャックだが、学園長から次のテストで成績がよくないと退学だと脅され、ついに実力を解放していく。
ジャックのライバルとなる個性豊かな生徒たち、実力ある先生たちにも注目!!
彼らのハチャメチャ学園生活から目が離せない!!
※小説家になろう、カクヨム、エブリスタでも投稿中
悪役令嬢と同じ名前だけど、僕は男です。
みあき
BL
名前はティータイムがテーマ。主人公と婚約者の王子がいちゃいちゃする話。
男女共に子どもを産める世界です。容姿についての描写は敢えてしていません。
メインカプが男性同士のためBLジャンルに設定していますが、周辺は異性のカプも多いです。
奇数話が主人公視点、偶数話が婚約者の王子視点です。
pixivでは既に最終回まで投稿しています。
モブらしいので目立たないよう逃げ続けます
餅粉
BL
ある日目覚めると見慣れた天井に違和感を覚えた。そしてどうやら僕ばモブという存存在らしい。多分僕には前世の記憶らしきものがあると思う。
まぁ、モブはモブらしく目立たないようにしよう。
モブというものはあまりわからないがでも目立っていい存在ではないということだけはわかる。そう、目立たぬよう……目立たぬよう………。
「アルウィン、君が好きだ」
「え、お断りします」
「……王子命令だ、私と付き合えアルウィン」
目立たぬように過ごすつもりが何故か第二王子に執着されています。
ざまぁ要素あるかも………しれませんね
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる