転移先で愛されてます

水狐

文字の大きさ
上 下
12 / 16
異世界に転移していました

11

しおりを挟む
side綾音 2


 鈴華が図書室に入ってきた

 (本当に憎らしい
 この女には綺麗な着物ではなくボロ布の方が似合いますわ、今からアンタの顔面を滅多滅多のぐちゃぐちゃにして殺してやる!!!!)

 鈴華が奥の本棚に近づいたのを見て綾音が声を掛けた

「あらぁ。鈴華さんじゃなくて?毎日、本を読んでいるなんて暇なの?貴女に付いてきて欲しいの早く来てくださる?」

 コイツにさん付けするなんて嫌だけどこれからわたくしが今から殺すと思うと笑みが溢れてくるわ

 あの女は目を少し見開いた後困った様に眉を下げた

「何故貴女がこちらに居るのでしょう?予定には入ってありませんでした」

 あんたは元々この家の人間じゃないんだからわたくしが予定をわざわざ伝えなくてもいいでしょう?


「そんなに警戒しないでいいのよ?ほら、早く付いてきて?」

 手間をかけさせないでよ

 だが以外にも素直に鈴華が綾音について来たが洋服の綾音に比べて歩くのが遅い

 (さっさとついて来なさいよ 
 あんたに不相応な着物なんか着てるから遅いのよ!)

 やっと目的地に着くと綾音は少しの緊張と邪魔な相手を始末できる興奮で心臓がいつもより早く動いていた

 綾音はポケットに隠し持っていたナイフを取り出すと折り畳まれていた刃を伸ばしてナイフを振り翳した

 (やっとこの時がきたわ!)

「お前なんか要らないんだよ!さっさと死ね!」

 グシャっ

 思っていたよりも簡単に刃が刺さらず一瞬綾音は慌てたが体重を乗せて押し倒す様にした事と鈴華が暴れなかった為、着物を貫通すると勢いよくナイフが刺さった

 (やった……!
 やったわ!これでこの女は居なくなってわたくしが1番になったわ!)

 しかし突然地面が輝いてまるで魔法陣の様な物を描き七色に渦巻く空間に放り出され体が中に浮いた

「きゃあーーー!」

 (あの女を始末できたのになんなのよ!死にたくない!助けて!)







 ♢♦︎♢♦︎♢♢♢♢

 気がつくと綾音は一人でまるで儀式の様に周りにフードを被り魔法使いの様な格好をした人と蝋燭に取り囲まれていて
 地面には魔法陣が書かれた部屋にいた

「きゃあ!」

 (なんなのよ!)

 その異様な光景に綾音が悲鳴を上げると一際豪華で王の様な格好をした目麗しい30ほどの男性が進みでて言った

「突然呼び出してしまいすまなかった。
 私はこの国の国王ナダルフーノ
 其方は我々が異世界から呼び出した花嫁だ
 この世界では女性が少なく20人に1人程しか生まれない為千年に一度異世界から女性を呼び出す事が神によって許された
 今回は我が国で呼び出す事になった為儀式を取り行い其方が呼び出されたのだ」

「其方にはこの世界の好きな男を何人でも囲い、子を作って貰いたい」

 綾音は最初は警戒していたがその話しを聞きだんだんと気が強くなっていった

 何よりも国王ナダルフーノが出て来たと同時にフードを外した魔法使い達がイケメンだったのだ

(なんて整った顔!あの男達が欲しいわ!)

 そして綾音は国王にエスコートされながら部屋からでると豪華絢爛なお城にいた事がわかった

(あの剣沢山のジュエリーがついているわ
 あっちはタペストリー?杖と炎が組み合わさった紋章になってる
 ところどころにあるからこのお城の紋章かしら?)

「もしかしてここの紋章は杖と炎?」

「!
 よく気がつきましたなその通りです
 この国は魔法と戦争により栄えた国
 杖は魔法使い
 炎は戦争を表しています」

 国王が驚いたように話し、周りにいた魔法使い達も同じ反応を返した

「花嫁様はお姿が素晴らしくその上に賢いとは!
 まるで女神様や天女様のようだ!」

 その言葉をきっかけに他の魔法使い達も綾音を褒め称え初め綾音の機嫌がとてもよくなっていった

 部屋に案内されるととても大きく豪華な部屋で綾音専属の執事達は身分も良くイケメンで綾音は益々有頂天になっていった




 ♢♢♢♢♢♢♢


 ギリギリかけた…

 次の話しは鈴華に戻ります
 投稿は10/31なのでハロウィンの番外編するかもし
 れないです
 
 番外編の場合は一章の前に新しく章を作って投稿し
 ます
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

美幼女に転生したら地獄のような逆ハーレム状態になりました

市森 唯
恋愛
極々普通の学生だった私は……目が覚めたら美幼女になっていました。 私は侯爵令嬢らしく多分異世界転生してるし、そして何故か婚約者が2人?! しかも婚約者達との関係も最悪で…… まぁ転生しちゃったのでなんとか上手く生きていけるよう頑張ります!

旦那様が多すぎて困っています!? 〜逆ハー異世界ラブコメ〜

ことりとりとん
恋愛
男女比8:1の逆ハーレム異世界に転移してしまった女子大生・大森泉 転移早々旦那さんが6人もできて、しかも魔力無限チートがあると教えられて!? のんびりまったり暮らしたいのにいつの間にか国を救うハメになりました…… イケメン山盛りの逆ハーです 前半はラブラブまったりの予定。後半で主人公が頑張ります 小説家になろう、カクヨムに転載しています

異世界から来た娘が、たまらなく可愛いのだが(同感)〜こっちにきてから何故かイケメンに囲まれています〜

恋愛
普通の女子高生、朱璃はいつのまにか異世界に迷い込んでいた。 右も左もわからない状態で偶然出会った青年にしがみついた結果、なんとかお世話になることになる。一宿一飯の恩義を返そうと懸命に生きているうちに、国の一大事に巻き込まれたり巻き込んだり。気付くと個性豊かなイケメンたちに大切に大切にされていた。 そんな乙女ゲームのようなお話。

女性の少ない異世界に生まれ変わったら

Azuki
恋愛
高校に登校している途中、道路に飛び出した子供を助ける形でトラックに轢かれてそのまま意識を失った私。 目を覚ますと、私はベッドに寝ていて、目の前にも周りにもイケメン、イケメン、イケメンだらけーーー!? なんと私は幼女に生まれ変わっており、しかもお嬢様だった!! ーーやった〜!勝ち組人生来た〜〜〜!!! そう、心の中で思いっきり歓喜していた私だけど、この世界はとんでもない世界で・・・!? これは、女性が圧倒的に少ない異世界に転生した私が、家族や周りから溺愛されながら様々な問題を解決して、更に溺愛されていく物語。

転生したら、6人の最強旦那様に溺愛されてます!?~6人の愛が重すぎて困ってます!~

恋愛
ある日、女子高生だった白川凛(しらかわりん) は学校の帰り道、バイトに遅刻しそうになったのでスピードを上げすぎ、そのまま階段から落ちて死亡した。 しかし、目が覚めるとそこは異世界だった!? (もしかして、私、転生してる!!?) そして、なんと凛が転生した世界は女性が少なく、一妻多夫制だった!!! そんな世界に転生した凛と、将来の旦那様は一体誰!?

皆で異世界転移したら、私だけがハブかれてイケメンに囲まれた

愛丸 リナ
恋愛
 少女は綺麗過ぎた。  整った顔、透き通るような金髪ロングと薄茶と灰色のオッドアイ……彼女はハーフだった。  最初は「可愛い」「綺麗」って言われてたよ?  でも、それは大きくなるにつれ、言われなくなってきて……いじめの対象になっちゃった。  クラス一斉に異世界へ転移した時、彼女だけは「醜女(しこめ)だから」と国外追放を言い渡されて……  たった一人で途方に暮れていた時、“彼ら”は現れた  それが後々あんな事になるなんて、その時の彼女は何も知らない ______________________________ ATTENTION 自己満小説満載 一話ずつ、出来上がり次第投稿 急亀更新急チーター更新だったり、不定期更新だったりする 文章が変な時があります 恋愛に発展するのはいつになるのかは、まだ未定 以上の事が大丈夫な方のみ、ゆっくりしていってください

転生したので猫被ってたら気がつけば逆ハーレムを築いてました

市森 唯
恋愛
前世では極々平凡ながらも良くも悪くもそれなりな人生を送っていた私。 ……しかしある日突然キラキラとしたファンタジー要素満載の異世界へ転生してしまう。 それも平凡とは程遠い美少女に!!しかも貴族?!私中身は超絶平凡な一般人ですけど?! 上手くやっていけるわけ……あれ?意外と上手く猫被れてる? このままやっていけるんじゃ……へ?婚約者?社交界?いや、やっぱり無理です!! ※小説家になろう様でも投稿しています

軽い気持ちで超絶美少年(ヤンデレ)に告白したら

夕立悠理
恋愛
容姿平凡、頭脳平凡、なリノアにはひとつだけ、普通とちがうところがある。  それは極度の面食いということ。  そんなリノアは冷徹と名高い公爵子息(イケメン)に嫁ぐことに。 「初夜放置? ぜーんぜん、問題ないわ! だって旦那さまってば顔がいいもの!!!」  朝食をたまに一緒にとるだけで、満足だ。寝室別でも、他の女の香水の香りがしてもぜーんぜん平気。……なーんて、思っていたら、旦那さまの様子がおかしい? 「他の誰でもない君が! 僕がいいっていったんだ。……そうでしょ?」  あれ、旦那さまってば、どうして手錠をお持ちなのでしょうか?  それをわたしにつける??  じょ、冗談ですよね──!?!?

処理中です...