転移先で愛されてます

異世界に転移していました

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sideシュリハマリエ・エドワルド・ノーチェスト　2



私が上質な薬草の多い湖の方へ行くと何かとても強大な魔力を感じました

いままで起きた事の無い異常事態に近くにいた中級精霊に精霊語で命令をして様子を見る事にしました

『この辺りを見回って何かあればすぐに教えて欲しい』

精霊はエルフ以外で見れる者は少なく、滅多な事は起きないからだ

『分カッタ』

精霊は頷いて姿を消すと1分ほどで姿を表した

『アッチ、デ、女ノ子ガ、倒レテル』

（！？何故こんな所に女性が？いえ、それよりもすぐに確認しなくては）

『そこまで案内をお願いします』

『コッチ、ダヨ』

シュリハマリエが精霊を追いかけると湖にたどり着き、そこは、うっすらと血の匂いがしていた

湖の中を見ると髪の長い女性らしき影が確かに見えて、夜だった為まわりの水が血で黒くみえた

(急いで助けなくては）

シュリハマリエは湖から女性を魔法で水流を操って手繰り寄せた

女性は裾と袖が長く、いくつかの布を合わせて幅の広い
リボンで結んだような不思議な衣装を来ていた

そして、まだ少女だったが、この世界では見た事のないほどの美貌に息をするのも忘れて、食い入るように見た

しかしすぐに大量の血の匂いに我に帰ると傷口の確認をした

（ふむ、だいぶ深い傷です。たぶん刺し傷でしょう）

かなりの出血をしていた為急いで傷口をクリーンした後、表面を治した

「【ヒール】」

（本当は体内から怪我を治した方がいいですが、散歩の前に魔力を大量に魔石に入れてしまったので家に運び魔石を使い治療を再開させた方が良さそうです。
先程、精霊に頼み事をしたのでさらに魔力を消費してしまいましたし）

シュリハマリエは急いで女の子を抱えて家に帰った



その後女の子が起きて質問をした時に護衛が居ないと言うのに驚き、我儘を全く言わないどころかお礼や謝られた事に驚いた

2度目に女の子が起きた時には一人で町に行こうとしたのに驚いて、大きな声を出してしまったが送って行く事に同意してくれた…

(送るのを断られた時はショックでしたが結果的に納得してくださり良かったです。
それにしても仕草が優雅で言葉から推測するに何処かの王侯貴族のご令嬢でしょうけどあそこまでの美しく、性格のよいご令嬢ならば仮にも王族の私の所にも噂が届いていてもおかしくないと思いますが聞いた事がないですね。
彼女は婚約者達に囲われていたのを逃げ出したのでしょうか？）

シュリハマリエは自分でも気が付かない内に少女の事を気にし始めていた









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