トレジャーキッズ ～委ねしもの～

【2‐2】見えない壁

【おまけ】世界の零れた話

　挽回のテーマに沿っています。
　思惑が交差する話で、書いていて面白かったです。
　これからいいことが続くので、みんなに頑張ってもらいたいですね。

　主人公はジェフリーです。ヒロインはミティアです。
　もしこの物語がゲームになるなら、二つのビジョンが存在するはず。それぞれの、それぞれにしかない話を掻い摘んだらこういう感じかと思って文字にしている訳ですが、きっと二つやったら物語はつながっていて、あのときこうしていたんだとかわかると面白いみたいな話。
　昔はそういう話が存在していた気がするんですよね。
　そんな回帰をしながら思い描いています。
　それぞれのビジョンなので、きっと攻略対象も違って来ると思うのですよ。

　イフ……もしかしたらの世界で、ジェフリーとキッドがくっついたらどうなるのかを想像するのが一番楽しいかもしれません。
　壱子さんみたいに言うと、ボーイズラブや百合もなくはないと思うのですけれど。
　
　零れ話と言う事で、ベースに書いた話をカミングアウトしていくと、マナカは亡くなって、竜次はもっと大怪我して、クディフなんて途中で敵として絶命しています。
　それがどう転んだのか、だいぶソフトになって恋愛要素も強くて。
　うん、読みやすくなってよかった!

　もちろんそのシナリオも面白いと思うのです。
　いくつもの隠れた選択肢があったはずなのです。例えば、竜次がミティアを好きになったとき、ジェフリーを押し退けて完全にラブに走るとか。

　自分の中で疑問視されるのが、竜次さんってこの世界観に馴染まない名前ですよね。最初は絶対違和感しかないだろうと思ったら、見事に的中しました。
　始まりの頃は読みにくかったかもしれません。
　完璧な超人的お兄さんは実はメッキまみれで、中身ボロッボロというキャラで何とか進んで来れたような気がします。よかったですね、お兄さん!

　それぞれのキャラが固まって来た流れですが、まだ少しふわふわしている人がいますよね。それはこれから徐々に……。