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ゴリ彼③
しおりを挟む「なぁ…大事な話があるんだ」
そう言ってごうにいは俺をアパートに呼んだ。
俺もちょうど振られるための決心ができていたから丁度いい。
俺も伝えたいことがあると告げごうにいと一緒にアパートへ向かう。
行きの道中はふたりとも無言だった。
アパートに付き、テーブルに向かい合わせで座る。
こうしてごうにいと見つめ合うのもこれで最後なんだろうか。
「俊希…大事な話があるって言ったよな…」
「うん…なに…?」
駄目だ。
涙が出そうだ。
きっとこの前一緒に歩いていた人とお付き合いをすることになった、とかだろう。
「俺…昔から俊希のことがそういう意味で好きだったんだ…」
あぁ…やっぱり…。
でもごうにいの幸せ…………………
え?
「怖がるだろう。無理もないよな。こんな筋肉ダルマに告白されるなんて。」
ごうにいがなんか言っているが、俺は呆然として話が全然入ってこなかった。
「え!?ごうにい俺なこと好きなの!?嘘じゃない!?」
食い気味に言うとごうにいはうなだれる。
「俺がそんな嘘をつくと思うか?まあ安心しろもうお前の前には姿は見せないよ」
「え?なんで?」
「なんでって…そりゃお前怖いだろ?」
「え、なんで両思いなのに離れなきゃいけないの?」
「え?」
「え?」
「ええええええ!!!!」
ごうにいが絶叫する。
「俊希!お前俺のことが好きって…今までそんな素振り…あ!まさかお前の告白って」
「ちゃんと本気だったんだもん…」
俺の告白を信じていなかったごうにいに、拗ねるような口ぶりになる。
「なんだ…両思いだったのか…」
ごうにいは絶句してる。
「俺だってまさか両思いなんて思ってなかったよ!!!」
お互いの気持ちが通じ合った…と思ったけどごうにいの顔はまだ、曇っていた。
「俊希、お前の好きと俺の好きは違う気がするんだ。お前は親に対しての好きなのに、勘違いしてるんだと思う…。俺がお前に抱いてるのは好きだけじゃないんだよ…。もっと、汚い欲望をお前に対して抱いてるんだ。」
うなだれたごうにいがそうつぶやく。
そこで俺はカッチーンと来た。
誰だって本当に好きな相手にその気持ちは勘違いだ、なんて言われたら怒ると思う。
俺はごうにいの胸ぐらをつかんで引き寄せて、強引に唇を奪う。
ごうにいが驚きで目を見開いた。
「ふざけんな!!!俺の気持ちを勝手に勘違いとか言ってんじゃねえよ!!俺は生まれてこの方あんたしか見てねえんだよ!!!」
ごうにいの、目が丸くなる。
「俺をこんなにした責任取れよ!!!今のだってファーストキスなんだぞ!!!」
言い終わるが早いかごうにいに抱きしめられた。
「ごめんな俊希…。なあ…俺と付き合ってくれないか?こんな俺だけど絶対にお前のことを悲しませない。ずっとそばにいたいんだ。」
返事なんて言うまでもない。
「うん!俺も、絶対にごうにいのそばにいる!」
そう言うと抱きしめる力が一層強くなった。
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次回、ごうにいと俊希のR18しようかなと思っています。
リクエストも受け付けていますので、ぜひ送ってくださいね!
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