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三がんばり目~色男に色仕掛け~
第34話 遭遇
しおりを挟む「っ、は…、気持ちいい?」
「ぅあ!んっ゛!きもち、っい゛!」
星場の腰使いは上手く、常にスポットから外れることなく先端を押し付けられ森本はただただ首を振った。
「僕も、気持ちいいっ、!」
ずりゅっ!
「~っ゛!ひ、う! っ! んぁあっ゛」
腰を掴みながら強い力で突き上げられた瞬間、逃れられない快感に森本は絶頂してしまう。
震える体と連動するように中が収縮し、搾り取られるような感覚に星場の射精感も高まっていく。
「…っ!やば、出そう…っ。」
「っふあ!あ゛んっ! あえ…?」
ギリギリのところで中から自身を抜き、立ち上がると森本の眼前へ突き出した。
「…口、開けて?」
星場は優しく微笑みながら囁きかける。
「へ、あっ…んっ!!ぅんっ゛!ぅ、あ…」
いたって紳士的な様子に言われるがまま口を開けた途端、勢いよく精液が流れ込んできた。
ドロッとした液体はどうにも美味いものでなかったが森本は制服を汚してはいけないという思考から必死で飲み干していた。
「っ、上手…。」
少し辛そうな顔で精液を飲む姿は健気で星場は頭を撫でてやった。
「…空汰ちゃん、あーん。」
「あ…? ん!」
ハンドタオルで汚れてしまった体を拭き取ってもらった森本。
喉に残る違和感を覚えていると口の中に甘い味が広がり、精液独特の匂いが緩和されていく。
「チョコ…?」
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「それで、どうする?」
「…?」
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「あ!あります!
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じゃあ一緒に行こっか。」
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「ソラちゃん、なんでこいつと一緒にいんの?
まさか付き合ってる…とか?」
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「ほんと!」
「…そっか。」
「ふーん…。"ソラ"ちゃんって、皆にこんなことしてんの?」
「ほ、星場先輩。」
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「…ソラちゃんは僕と用があるんだけど。」
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「…じゃあその用が終わった後は?」
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「…。
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「もう許してください…。」
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