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三がんばり目~色男に色仕掛け~
第33話 モテ男の初めて2
しおりを挟むぬぷっ
「ぅ、あっ…!」
森本の中を傷つけないようにゆっくりと進んでくる指に、ぞくぞくとした感覚が背筋を走る。
「あったか…、痛くない?」
「んんっ!ぁ、ふ、うっ…ん!」
中を柔らかくしようと指の腹で内壁を押され、甘い声を上げる森本を見ると答えを待たずに指を増やす星場。
「あっ!う、っ…ん、ぁ!」
二本もさして辛くなく飲み込むと抽挿をただ繰り返された。
良いところは掠められるだけでもどかしくなる。
「空汰ちゃんっ、…好きなとこに当ててみて。」
森本は耐えきれず腰を揺らしスポットに当てようとしていて、その姿がいじらしく不甲斐ない自分に少し困ったように星場は笑った。
「ふぁっ、…できな、っ!ん!」
「…でもすごく物欲しそうだよ、僕にイイところ教えて?」
恥ずかしすぎると困惑する森本だったが、そんな表情をされるとなんだか切なくなってしまいおずおずと腰を動かした。
「~っ、、ひっ! ぁあ゛! こ、こっ、ふあ!」
指先に当てるとそのままぐりゅっと押し付けた。
その瞬間背中をしならせ快楽に顔を歪ませる。
「すご、一気に勃った…。」
星場は男でもこんなに感じるものなのかと驚きながら、楽しそうに何度もそこを擦った。
「ぅ゛っっ!あっ だ、だめっ!ん! ぁあ゛っ」
「だめ?気持ち良さそうだよ。」
口先だけの制止に星場は見せ付けるように森本の自身をなぞり、指先についた先走りをなめとった。
「んやぁっ! ひ、うっ、!」
「スカート、汚れちゃうよ…?」
突然指摘されると借り物だったことを思い出し、焦って裾を持ち上げる森本。
指を咥え込み、勃起した自身を丸出しにする姿はまるで淫乱だ。
「なんか、誘われてるみたい…。」
「あ゛っ!そんな、うっ、あ!ん、っっ!」
本当は制服を脱いでしまいたいのに、そんな暇を与えてくれないことが恨めしい。
「中、もっとほぐす…?」
そんなことを聞かなくても準備が出来ていることは、中の様子ですぐわかった。
だが星場の性格上、無理矢理ではなく相手に求めてほしかったのだ。
もうほぐさなくていい。
そう言うように首を振るがなかなか挿入に至らない。
あくまで言葉にさせたいのか限界まで我慢する森本を楽しんでいた。
「ぁっ!あ、ぅ゛!んんっ! も、っ゛、入れてえ!」
そして堪えきれなくなった森本は、腰を浮かせて指を抜くと星場の亀頭に秘部を押し当てて懇願した。
両手を使えないため自分で挿入できないのだ。
「それ、反則…!」
ずぷっ!!
「っ゛!!! あ゛っ!ひっ…!!」
煽られた星場は腰を掴み固い自身で突き上げた。
気持ちよさに押し出されるように森本の先走りが飛ぶ。
「…っ、なにこれ、いい…。」
初めて入れた男の中に感動を覚える星場。
想像以上に気持ちのいい中を、味わうようにゆっくりと奥まで押し進めた。
「ん、んっ゛!う、あっ、 あ゛っ!」
自分の体を支える足が震え、先程教えた場所を突かれると力が入らなくなる。
「ひああ゛っ!ん゛あ!ぅう゛っ ~っっ゛!」
星場は森本の腰を支え、浮かせると離したくないと言わんばかりに絡みついてくるひだが癖になりそうで熱が上がっていく。
「そらた、…っ。」
「んん!! っ゛んっ!ぁ、んうっ」
名前を呼ぶと森本の後頭部を掴み引き寄せキスをした。
まるで自分が求められていると感じるような、荒々しくも蕩けるようなキス。
「ん、ぁっう! ん! ふぁっ、んっ」
それに反応するかのように中がきゅうっと締まった。
そんな森本を愛おしく感じて、星場はより濃厚に舌を絡ませていった。
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