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二がんばり目~ドSコンビの同級生~
第18話 先生
しおりを挟む「せんせっ…。」
「そういえば君、最近不良グループの子達とよく一緒にいるみたいだけど
大丈夫なの?」
松城の手は器用に制服の下へ入り込み、素肌を撫でた。
話しながらも手はへそ辺りから上へと移動していく。
「っ、大丈夫って…?」
森本は思わず声が上ずりそうになるのを抑えていた。
こんな状況でなんでそんなことを聞いてくるのか全く分からない。
「君ってすごく…純情そうだから。
悪いこと覚えてないかなって、心配。」
「そんなこと、一つも…。」
心配と言いながら笑っている姿はどうも信憑性にかける。
実際今回の件以外に、特別何か人に迷惑をかけることはしてなかった。
「なら良かった。
じゃあ君自身はどう?彼ら暴力的なとこもあるみたいだし、
怪我していない?」
「どこも怪我なんて…っ!?。」
言い終わらないうちに松城が服を捲り上げ森本は驚いた。
「確かに背中は大丈夫そうだね。」
松城はどこか楽しそうな口調で言い、今度は森本を仰向けにした。
「これ、どうしたの?」
鎖骨まで捲られているため、虎谷と榎本につけられただろう
噛み痕やキスマークの消えきっていない部分を見られてしまう。
「こ!これは、虫に刺されて。」
「そうなんだ。じゃあ、ココは?」
「~っ!!」
松城が指したのは絆創膏が貼られた乳首だった。
実は服が擦れる刺激にさえ敏感になってしまい
森本は絆創膏をニップレス代わりにしていたのだ。
(恥ずかしい恥ずかしい恥ずかしい!
こんなことになるなら我慢すれば良かった!)
「そんな顔しないで、薬を塗ったら治るよ。」
泣きそうな表情を見て嗜虐心がくすぐられた松城は
笑顔でポケットから軟膏を取り出した。
「っ、先生!俺平気だから、触らないでっ…。」
「ダメだよ。こういうのはしっかり手当てしないとね。」
触れるだけで痛いほどなのにそんなもの塗られたら
自分が冷静でいられる自信がなかった。
そう思い暴れ始めた森本だったが押さえつけられてしまう。
「やだやだ!大丈夫だってば…んんっ!」
それでも嫌々と首を振るもゆっくりと絆創膏が剥がされていく。
(あんな恥ずかしいの見られちゃう…!)
「…こんなに腫れちゃって、可哀想。」
赤く腫れたようにぷっくりしている乳首が露になる。
松城は器用に片手で容器を開け中身を指に取った。
「先生…、だめっ!」
「優しくしてあげるから、安心して。」
ぬるっ
「ゃ、ひぁあっ」
弄られ過ぎてジンジンと熱を持っていた乳首。
軟膏が少し冷たく、直接触られるより滑らかな感覚は思いの外
気持ちが良かった。
「ごめん、痛かった?」
白々しく聞いてくるが松城は手を止めない。
「あっ、んぁ!せん、せぇ…やぁっ」
せっかく忘れかけていた快感が再び森本を苛ます。
「こっちも塗ってあげないとね。」
森本の力がだんだん抜けて、抵抗が弱くなったのを見計らい
掴んでいた手を離してもう片方の乳首の絆創膏も取り去った。
「おねがっ、やめて、…っ。」
そんな懇願も虚しく両手で丁寧に軟膏が塗り込まれていく。
「ぅあ!あっ、ぅ…んっあ!」
やめてと口では言っているものの快感に弱く、指が滑るたびに
体を震わせる森本を見て松城はつい笑みを浮かべてしまう。
「このくらいで大丈夫かな?
そろそろ時間だしね。」
入念にマッサージされ惚けている森本から
突然手を離し制服を整えていく松城。
「これは、返しておくからね。」
松城の手にはいつの間にかピアスとスマホが握られていた。
それを見た瞬間森本は我に返り手を伸ばしたが簡単にいなされる。
「っ!?待って、!」
「関口先生には黙っててあげるから、もうしちゃダメだよ?」
そうじゃなくて、と言いかけて終礼のチャイムが鳴り
職員室から追い出されてしまう森本。
「それ、ちゃんと隠してきなよ」
「~っ!!」
なんのことかと思えば半勃ちした自身のことだった。
こんな状態で廊下に居座るわけにもいかず、森本は走り去った。
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