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二がんばり目~ドSコンビの同級生~
第14話 暴走する愛情2※野外
しおりを挟む「榎本くん、やっ」
体格差のある榎本に力で敵うはずもなく、身動きが取れなくなった森本。
そのまま公園内の人目のつかない木々の中へと連れ込まれてしまった。
「だめだよ、こんなの…」
「静かにしねぇと誰かに見つかるかもしれないぞ」
木に押さえつけられながらも抵抗する森本だったが、
榎本の脅すような発言に動きが鈍くなる。
そうだ、いくら人の少ない公園と言えどここは野外。
大きい音や声を出せば、不審がった人が来てもおかしくない。
そんなことが頭をよぎり、森本は不安げな表情で榎本を見上げた。
「森本…っ」
榎本は初めての感覚に陥った。
他人を自分の意のままに出来るという征服感。
そんな感情に飲まれ、熱に浮かされたように名前を呼び
唇を重ねた。
「んっ…えの、もとくん…っ」
こんなのダメだとそう思うのに、森本は
榎本の必死な瞳を前に強く拒否が出来なかった。
「ふぅ、っ…んん、んぁ」
薄く開いた口の隙間から、舌が入り込んできた。
優しいが執拗に、口内をくまなく愛撫される。
「んっ、も…はぁ…んん!」
濃厚な口づけに息がもたず、堪らず顔を逸らすが
待てないとばかりにまた塞がれる。
朦朧とする森本を気遣う余裕のない榎本は、
ただただ欲情していて、勢いに任せて制服を乱していく。
「綺麗だ…」
上半身をはだけさせ終わるとやっと口を離した榎本。
森本の体はバスケをやっているだけあり、余分な脂肪はなく
日焼けもしていないため肌も白かった。
「っ、やっぱり、だめだよ…」
大きな手で体の側面をなぞられ、むず痒い感覚にぴくっと反応してしまう。
それを隠すように荒い呼吸を整えながら、精一杯の抵抗をした。
「………お前を、あいつらに汚されたくないんだ!」
榎本は森本の背後の木を強く殴った。
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「こんな酷いこと…」
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「はっぅ!ぁっ、だめ、ぇ!」
優しい刺激でも大きな快感が襲い、榎本の後ろ髪を引いた。
それでも止まない愛撫に森本の自身は頭をもたげ始めていた。
「気持ち良い、のか…」
スボン越しからでも分かるくらい大きくなった下半身を見て、
榎本は戸惑いつつも嬉しそうに呟いた。
そして森本のズボンに手をかけ、露にしていく。
「~っ!!
だ、めっ…恥ずかし…」
自分の性器をまじまじと見られ、
耳まで赤くなりながらシャツの裾で隠そうとした。
しかし榎本にはその姿が色っぽく映り、抑止するには逆効果だった。
「森本っ、俺も…」
我慢できなくなった榎本は自分の勃起した自身を取り出すと
森本の亀頭にごりっと擦り付けた。
「ぁっ、えの…ふぁ!」
他人の張りつめた性器を見て、なぜか自分まで興奮してしまっている。
生の感触はなんともいえない気持ち良さがあり声が抑えられなかった。
「すまんっ、森本…っ」
さすがにこれ以上大きい声を出すとバレるかもしれない焦りから
森本の口を手で塞ぐ榎本。
もう片方の手は二つの性器を握り扱き始めた。
「ふっ、んんっぁ、ぅ!」
自分の手と違い大きな手で余すとこなく自身を擦られ
森本は快感のまま腰を振っていた。
声を少しでも我慢できるように、両手は
榎本の手を口に押し付けるように掴んでいた。
「っ!んぅっ、はっ、ん!ふぁ、っ」
お互いの我慢汁で滑りがよくなり、扱きが激しくなっていく。
張りつめたカリが引っかかって気持ちいい。
「…っ、出る…っっ!」
「ひぅ!ん!ぁ、ふぅっんん!ふぁっ!」
だいぶ興奮していたのかいつもより早く絶頂を迎えた
榎本の射精は長かった。
森本は出し切った後も扱かれ続け、そのたびに
びくっびくっと腰を震わせ余韻に浸っていた。
「森本…。」
自分の射精が終わると森本が力なくもたれ掛かってきて、
それを榎本は愛おしそうに抱き留めていた。
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