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二がんばり目~ドSコンビの同級生~
第12話 捕らわれた森本3
しおりを挟む「え、なっ虎谷くん!?」
本気でするのかと焦った森本は虎谷から離れようとしたものの、
鬼ごっこの最中に脱いだ上着で後ろ手を拘束されてしまう。
「いっ!やだやだっ」
力任せに縛り上げられ、痛みに顔を歪める森本。
やっと解放されたと思ったのに、終わらない理不尽な罰に
逃げようと必死だった。
「いいね。よく見える」
遮るものがなく丸見えの森本の体を堪能しようと、
望月は目の前に座り込んだ。
「…なんだほんとにもうとろとろだな」
「や!ぅあっ…やめ、ぁ!」
虎谷は森本のズボンを下着ごと下ろし、無遠慮に性器を掴んだ。
いつでもイけそうな状態でそんなことをされては体が思い切り反応してしまう。
「~っっ!ゃ、んぁ!だめっ、ぅ、んん!」
望月とは違い強めの扱きにビクビクと痙攣するように
震え、かがんでそれを我慢していた。
「すごい、カウパーで渚の手がべとべとになってるよ」
「見ないで、っぁあ!いった、っ」
ただ黙って見ているはずもなく、わざと羞恥心を煽り心身ともに
追い詰めていく望月。
見られていることを強く意識した森本は逃げ出したい一心で
抵抗を試みるも、首筋に走った痛みに力が抜けた。
大人しくしろと言わんばかりに歯を立てられたのだ。
「…噛み癖やめたら?可哀想じゃん」
「るせー、こっちの方がいい声出すんだよ」
虎谷は注意の声など聞かない。
胸に沿わせた手でいきなり乳首を摘まんだ。
「ひっ!つぅ、あ、ぁっ!」
望月に念入りに弄られていただけあり、痛みの中に確かな快感があった。
ぐにぐにと押し潰されるたびに堪えきれない快感が背筋を走る。
足には力が入らず、ほとんど虎谷にもたれかかっていた。
「あーあ、だらしない格好。
空汰くんって淫乱なんだね。」
そんな姿に望月はうっとりと視線を送る。
痛みと快感で涙する森本は堪らなく官能的だった。
「ちが、ぅっ!んん、ひぅっ」
頭を振ると汗が垂れ、
それを虎谷が舐め取っていく。
そしてそのままうなじを噛んだ。
「や、ぁ!もうっ…む、り!んあ、ふ、ぁ!」
与えられる刺激に心身ともに限界が近づく森本。
こんなこと続けられたらおかしくなる。
「そういえば、空汰くん耳、弱かったよね」
それを聞けば虎谷はうなじからつぅっと耳元へ舌を這わせた。
「…もうイくのかよ?」
吐息混じりの声が響き、舌で耳を犯された。
同時に輪を作った指でカリ部分を扱かれる。
我慢など出来るわけがない。
「ぁあっ!あ!、ひぁっ、こた、んん」
指だけでは射精まで足りず、ちゃんとしてほしくて
甘えた声で名前を呼んだ。
「ずーっと我慢してるんだから、イかせてあげなよ。
バッチリ見ててあげるからさ」
「やだぁ!ぅ、あっみ、ない、んっ、で!ひぅっ」
射精のことだけ考えたいのに、望月がそうさせてくれない。
このままイったら全部見られてしまう。
しかし虎谷は容赦なかった。
一旦手を離したと思えば手のひら全体を使って
竿から亀頭までぐちゅぐちゅに扱く。
「ほら、イけよ」
「~~っ!!、んぁぁあ!ふぁっ、ひ、ん!んん!」
待ち望んだ刺激に目がチカチカする。
射精が止まらない。
精液が出るたびに腰が跳ねる。
「あーあ、イっちゃったね」
森本は甘い痺れに酔い、放心状態だった。
もう反論する気もない。
「…手が汚れた、綺麗にしろ」
どこまでも傲慢な態度の虎谷。
精液で濡れる手を口に押し付ける。
「はぁ、んっ!ぅ、んぁ、ふっ、ぇ」
ぬるっと入ってきた指を森本はただ受け入れていた。
独特の匂いに不快感を覚え、えずきそうになる。
「…ん、」
今度は無理やり顔を虎谷の方へ向かされ、舌が入り込んできた。
「んっ…はっ、んぅ…」
「あーあ、いいようにされちゃってさ」
自分以外の人間の思い通りにされている姿はとても不快で、
不機嫌そうに望月は大きめな声で言ってやった。
それにハッとした森本は顔を離して体を隠すようにうずくまる。
ブーッブーッ
ちょうどその時望月のケータイが鳴った。
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