がんばり屋の森本くん

しお子

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一がんばり目~えっちな先輩~

第3話 69

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がんばる宣言を受けた菊地きくちは、子供が新しいオモチャを見付けた時のような胸の高まりを感じた。


「じゃ、行こーか?」


交渉しているうちにボランティア終了時刻となり、参加確認の点呼を終えると森本の肩を抱き今はもうほとんど使われなくなった体育倉庫へと誘導する。


「せんぱ、そんな急すぎ…!」

「早く部員、増やしたいでしょ?」


菊地は有無を言わさない笑顔を向けた。

誰かがたまに出入りするのか、鍵は窓の鉄格子にいつも引っ掛かっていて簡単に入り込める。


ーーー

「森本くん、早く脱いでくれるー?」


しばらく様子を伺っていたが、何も行動を起こそうとしない森本に焦れ促した。


「え!でも、先輩のアレを抜く手伝いなんですよね。俺が脱ぐ必要ないんじゃ…」


想像と違うと後退るも、倉庫にはたくさんの用具があり逃げることは出来ない。


「さすがに俺もオカズがないんじゃ抜けないしー、それにまず勃たせなきゃじゃん?」


そんな森本を追いつめ、ネクタイに手をかけ有無を言わさず脱がせにかかった。


「あ、ちょ!先輩、待ってく…ん!?」


抵抗しようとした手を簡単にいなし、うるさい口は塞いでしまえと言わんばかりにキスをされる。


「っは!せんぱ、ん!」


森本は突然の行動に驚き、菊地を少し押し退けると声を上げた。
しかし全く気にする素振りを見せない。
むしろ今度は、後頭部を大きな手で固定されて唇を塞がれる。


「ん…っ!?ぁ…やっ」


舌を入れられ初めての感覚のせいなのか、上手く呼吸が出来ない。
くらくらする頭を緩く振り、大人しくなったのを確認した菊地はゆっくりと離れる。


「はぁ、はぁ…」


「最初からこんなんで森本くんもつのかなー?」


楽しげにからかいながら、脱がしかけのシャツに手を入れて胸の突起をきゅっと摘まんだ。


「先輩、そこやだっ」


少し体を反応させながら森本は手を掴んだ。


「男だってここ、ちゃーんと感じるって知ってた?ほら、だんだん気持ちよくなってくる」


お構い無しに優しく揉まれたり押し潰されたりしてる間に、言葉の通り気持ちよくなってきたのか抵抗が弱くなる。


「ぁ…やっ…ん!」


「あー森本くんの乳首勃ってる。なんかエロい色しててうまそうー…」


いつの間にかシャツを捲し上げられ、乳首を観察される。

吐息がかかったと思ったら、舌で乳首全体を舐められぬるぬるとした感触に声を上げながら背を反らせる。


「っ先輩、変な…ふぁっ!ぁあ、だめっ…なんか、うぁ」

(何、この感覚…体が変だよぉ…っ)


逃げることは許されず今度はきつめに吸われ、だんだんはっきりとしてくる快感に気付いてしまった。
それを隠したくて、指に菊地の髪を絡ませる。


「んっ…なーに?あ、こっちもしてあげないとね」


「ちが!んんっ、ぅ…あ!やだってばぁ」


違うと分かっているくせに、反対側も丁寧に攻めていく菊地。
そんな刺激に次第に頭をもたげてきている自身を否定したいのか、止めてほしいのか涙目でふるふると首を横に振って抵抗を試みる。


図ったかのようなタイミングでベルトを外されそうになり、焦って手を伸ばしたが次の言葉を聞いて止めた。


「約束、忘れてないよねー。ちゃんと守ってくれないと無かったことにするよ?」


「っ!すいませ…」


「よしよし。
じゃあ、これから俺の言うこと聞かなかったら約束は無かったことにするから。がんばってねー」


「そんな!っ………がんばります…」


菊地は決してサディストではない。
純粋にエロが好きでめんどくさがりな人間だ。
抵抗されるのも嫌ではないが、めんどくさいのは嫌いなためこんな提案をした。
がんばってと言われたらがんばると答えてしまう性格の森本には、一番効く方法である。


「大丈夫、気持ちいいことしかしないから。さっきみたいによがってればいーの」


言いながらベルトを外しズボンも膝まで下ろされた。

森本はそれに抵抗しないよう腹部のシャツをぎゅっと握り堪える。
しかし反応している自身と先走りに濡れた下着をまじまじと見られ、顔を真っ赤にして菊地から目をそらす。


「すっげぇ…ここも結構きてんねー、舐めてもいい?」

(めちゃくちゃえっろい匂いしてる…)


「だ、だめですよ!」


反射的に菊地の頭を押さえて拒否した。
そんな態度が気に食わず、不機嫌そうに自身を指で軽く弾きながらもう一度聞いてくる。


「さっき言ったこともう忘れたのー?俺の言うことは絶対でしょ。舐めていい?」


「っあ!はいぃ…」


そんなこと聞かないでいっそ強引にして欲しいと密かに思いながらこくこくと頷く。


「よろしいー」


満足げに目を細めると森本の足元へ膝をつき、下着越しに舐め始める。


「ぅん、っ…ひ、ぁ!」


自身から出る先走りを下着から吸われ、形をなぞるように舌先を動かれて完全に勃起してしまう。
羞恥心と快感の間で頭がパンクしそうになり、根を上げた。


「ぁあ!せんぱいっ、俺ぇ…もう、んんっ」


「……ん」


「っ!?」


菊地の頭が離れたと思ったらいきなり下着を下ろされ、勢いよく自身が露出されてしまい声が出ない。


「あー、森本くんのここヤバイねぇ…もうイっちゃいそうなくらい固くなってる。俺の口に入れただけで射精しちゃうんじゃない?」


言いながら舐めるふりをする舌先を見て期待に先走りが溢れる。


「ふぁ…先輩…っ」


しかしそれ以上の行為には至らず、不意に腕を引っ張られバランスを崩し森本はマットの上に沈んだ。


「俺もそろそろ限界なんだ、今度は森本くんが舐めて」


あぐらをかいて座る菊地の自身へ手を誘導され、そこは直に触れなくても分かるぐらい固く張りつめていた。
熱に浮かされたように素直に頷き、ズボンの前をくつろがせる。


「先輩の、なんか大きい…」


自分のものより大きい自身を下着から出し、つい言葉にしてしまった感想を隠すように愛撫を始めた。
菊地も興奮しているのか少し先走りが尿道口に浮かんでいる。
それを舐めとり亀頭を口に含んだ。


「っ…は……。森本くんって、童貞でしょ」


拙い刺激は愛らしいが刺激が足りず、つい笑ってしまう。


「なっ。へ、下手ですいません…。どうすれば気持ちいい、ですか?」


ショックだったが図星なため反論できず謝り、自身を掴みながら教えを乞う。

(正直その姿で一生懸命くわえてくれたら、それだけで抜けそー…)


「シックスナインってさすがに分かるっしょ?それで俺がするのを真似して舐めればいいよ」


「それって俺が上に乗るんですか…?」


「もちろん。さ、乗ってー」


おそるおそるした質問に笑顔で返され、嫌だけど拒否できないジレンマと戦いながら既に仰向けになった菊地の上に控えめに跨がる。


「っ!先輩、やっぱこれはずい…」


とりあえず胸元で止まっていた腰をぐいっと顔まで引き上げられ、思った以上の恥ずかしさに突っ張った腕を震わせながら小さく言った。


「はーい、ちゃんと俺の通りにしてごらん」


全く無視して指導は始まり、まず口に自身を含まれ唇で竿部分をしごかれる。


「ひぁっ…んぅ、!あぁっ…ふぅ、ん…っ」


口内の気持ちよさを初めて知り大きい快感に身を委ねそうになるが、催促するように自身を口元に押し付けられ歯をたてぬよう咥えこんだ。

菊地の立派なそれは口に入りきらず、余ったところは手でしごいてみる。


「それ…いい……っ」

(うわー、俺男のちんこ舐めて興奮しちゃってるわ…)


「んんっ、ぁ…ふっ、ぅん…」


鼻から抜ける甘い声に菊地は興奮し、行為を激しくさせた。
森本は尿道口を舌先でぐりぐりと刺激され、射精を促されてるような気がして限界が近付く。


「っっ!んぁ、はっ…せんふぁ、もぉっ…」


それを聞き今度は吸い上げるような動きが加わった。
性行為に耐性のない森本は、我慢など出来ない。

(そんな声出されたら止められないだろっ)


「んぁ、だめっ、はな…し、ひぁあっ!ぁっんん…」


「っ、あー…」


このままでは口に出てしまうと伝えるも、無遠慮にしごかれあっけなく達してしまった。

びくびくと体を震わせてイく快感に酔いしれる。
出された精液を喉をならして飲む菊地も、吐息混じりの声を発しながら射精した。

森本は初めてのことで口では受け止めきれず、顔に精液がかかってしまう。



ーーー

「森本くーん」


菊地は上に乗っていた森本を下ろし、鞄からあるものを出して名前を呼んだ。
余韻に浸りつつ呼ばれた方を見上げると、嫌な機械音が鳴る。


「な、なに撮ってるんですか!!」


「いやー男でもイケること分かったし、顔射の写メで今晩のオカズは決まったなー」

(反応がエロすぎてあんな下手なフェラでもイけるとは…)


「消してください!俺こんなことまで約束してないです!」


「そんなことより、はいティッシュ。乾いちゃうぞー」


ご機嫌に写メを眺める菊地に食ってかかるが、ひょうひょうとかわされる。
ティッシュを差し出されあられもない格好をしていることを思い出し、今さらながら局部を隠した。

そんな様子にさすがに申し訳なくなったのか、森本の顔を拭いてやりながら呟く。


「俺も今日からバスケ部員かー」


その一言で、がんばりが報われた達成感と喜びにころりと笑顔になってしまう森本だった。


「…よろしくお願いします!」

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