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第148話 自然は真空を嫌う
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「あうあー……」
私の腕の中にいるテロベアうさぎが小さく鳴く。
「びっくりした? ごめんね。でも、もうちょっとだけ我慢してね、もうひとりもやっつけちゃうから」
「あうあー……」
と、私を見上げ、目を見て返事をしてくれる。
「かわいい……」
つぶらな黒い瞳がかわいい。
「せ、セスト!?」
もうひとりの密猟者がセスト、私が倒した男の元へと走り寄り、その顔を覗き込む。
「だ、大丈夫か、生きているか!? セスト!?」
と、彼はセストを揺り動かし抱き起こそうとするが返事もなく、力なく腕が垂れ下がる。
「セスト!?」
何度も揺り動かす。
「仲間の心配をしている場合じゃないでしょ……、次はあんたの番なんだから……」
ゆっくりと、やつに向かい歩いていく。
「くっ!?」
驚いたように目を見開き、勢いよく立ち上がり、腰の帯びた剣に手をかける。
「くそ、化け物め!」
そして、鞘から剣を引き抜く。
「く、くそ!」
両手で剣を構える。
剣先が震えている……。
「ふっ……」
思わず笑ってしまう。
「なにがおかしい!?」
じりじりと後退りしながら叫ぶ。
「構えがなってないんだよ、素人が……」
やつに向かいながら話す。
「握りはへその辺り、剣先を開いて相手の喉元に向ける……、こんな感じだよ……」
剣先をやつの喉元に向ける。
「くっ、くっ!?」
剣先どころか全身で震えてやがる……。
「どうしたよ、かかってこいよ、私はお仲間の仇なんじゃなかったの?」
間合いを詰めながら挑発してやる。
「くっ、くっ!?」
斬りかかってこないけど、十分に間合いを詰めることが出来た。
「じゃぁ、こないなら、こっちからいくよ」
そう言い、大きく一歩踏み出す。
そして、剣を振り上げようとする。
「うおおおお!?」
やつがその動作に反応して同じように剣を振り上げる。
これで終り。
剣を振り上げる動作をキャンセルして、手首をかえして横に構え、そのままがら空きの胴体を横から払う。
いわゆる面抜き胴だ。
「いあっ!?」
レザーメイルごと斬り裂く。
「くあっ!?」
やつが身をよじりながら後方に退避しようとする。
浅かったか?
剣を片手で持ち、尚且つもう片方の手にはうさぎを抱いているから仕方ないか……。
「あうあー……」
腕の中のテロベアうさぎがまた小さな鳴き声を上げる。
「大丈夫だよぉ……」
と、軽く声をかけて上げる。
「ぐおおおお!」
やつが一歩後退する。
それにあわせて私も一歩前進する。
「くそおおおっ!」
振り上げていた剣を私の眉間目掛けて振り下ろしてきた。
「でも」
ガギンッ、という金属音が響き、やつの剣は空高く舞い上げられる。
いわゆる巻き上げだ。
「ひっ!?」
と、やつが後方に倒れ、尻餅をつく。
剣はくるくると回転しながらやつの遥か後方の地面に突き刺さる。
地面に突き刺さった剣が小刻みに振動し、びよーん、という不快な音を立てている。
「ひっ、ひっ、ひあぁ……」
やつが手首を押さえてうずくまる。
「折れたか……」
よく見ると、脇腹からも大量出血していた。
「まっ、こんなものか……」
やつを見下ろし構えを解く。
「なんなんだ、なんなんだ、少女の姿をした化け物……、うっくぁ」
私はトドメを刺そうと剣を逆手に持ち替える。
「化け物って心外だなぁ……、これはれっきとしたスキルだよ、魔法と超常とかそんなんじゃない……」
笑いを含んだ声で言ってやる。
「おまえらにとって、私の動きは全部初見殺しなんだよ。人類が何千年にも渡って磨き続けてきたスキル……、人の本能、人の反射、人の考え、その裏をつくための動き……、すべて逆をつかれる……、初見ではどうやったって対処できないんだよ……、そういうことだ、相手が悪かったな、じゃぁな……」
やつの首に剣を振り下ろす。
「そこまでだ」
声がした。
その瞬間、風斬り音。
弓矢だ。
私は反射的に剣を振り下ろすのを止め、うしろに大きく飛び退く。
私の髪をかすめ、目の前を矢が通過する。
「誰だ?」
矢を射られた方向に視線を向かわす。
そこは砂丘の陰。
そこにいるのは、浅黒い肌の男。
長い黒髪を無造作に束ね、服装は他の密猟者たちと同じ、ブラウンのレザーアーマーに剣と槍、手には弓矢、腰にはじゃらじゃらと何本も鎖を下げ、同様にテロベアうさぎたちの死骸もぶら下げている。
「ははーん……、こいつらの仲間だなぁ……」
目を細めてやつを見やる。
「シャイドさん!」
うずくまっている密猟者がその男を見て叫ぶ。
「ちょっと待ってろよ、今こいつにトドメを刺すところなんだから……」
と、またうずくまっている男の元に向かおうとする。
「動くなよ」
シャイドと呼ばれた男が弓矢を構える。
「当るかよ……」
やつとの距離は20メートルほどはある。
こんな距離では当らない。
私は構わず歩を進める。
ヒュ、と、風斬り音が響く。
シャイドが矢を射った。
「だから、こんなの当るかよ」
と、私は無造作に剣を横に払い、飛来する矢を叩き落す。
矢は真っ二つになり、砂の上にぽとりと落ちる……。
それを一瞬、目で追ってしまった。
サクッ、そんな感触……。
胸に、そんな感触……。
痛みはない。
矢を二本射ったのか……?
どうやって、同時ではなく、わずかに時差があった……。
「あんた、さっき、偉そうに言っていたな……、初見殺しがどうとか? なら、これも初見殺しになるのか? 初めてではなかなか避けられない……」
シャイドがにやりと笑う。
「てめぇ……」
私は視線を落とし、射られた胸を見る。
「あうあー……」
矢は私に胸に突き刺さってはいなかった。
「あうあー……」
矢は私の腕の中にいるテロベアうさぎの背中に突き刺さっていた。
「なんてことを……」
「あうあー……」
苦しそうに身じろぎする。
「ははは……、外してやった、わざとテロベアうさぎに当ててやった。感謝しろよ、俺はあんたのように卑怯者ではないからな、初見殺しはしない、最初に手の内を見せてやる。次は本当に当てるからな、覚悟しろ」
と、シャイドが再度弓を構える。
「ちっ」
私は射られる前に大きく後方に飛び退く。
「おら、もっと下がれよ」
シャイドが矢を射る。
「くっ」
私の足元に矢が突き刺さり、それを避けるように、さらに大きく後方に飛び退く。
「おら、おら、もっとだ!」
次々と矢を放ってくる。
その度に後退を余儀なくされる。
でも、やつの弓と矢を注意深く観察するけど、さっきみたいに二本の矢を立て続け射ってくることはなかった。
20メートルは下がらされただろうか……。
「このくらいでいいか」
と、シャイドがうずくまっている仲間の元に駆け寄り、その背中に手を置く。
「立てるか?」
「すいません、シャイドさん、いや、お頭……」
「セストはどうだ?」
「駄目っす、死んでいます」
「そうか……、下に降りるぞ、歩けるな?」
「はい、お頭」
と、やつらが砂丘に向かってよろよろと歩きだす。
「おい、どこに行くんだよ……」
私はやつらを追おうと足を一歩踏み出す。
「あうあー……」
腕の中のうさぎが苦しそうに小さくうめく。
「おっと、運よく道の上に降りたようだが、その先に進むのは止めておいたほうがいいぜ?」
シャイドが振り返り言う。
「なに?」
と、私は二歩目を踏み出そうとする。
「あうあー……」
うさぎがまた鳴く。
足が砂に触れ、そして、沈んでいく……。
「うっ?」
足首まで砂に埋まり……、その周囲の砂がもこもことうごめく……。
「ひっ!?」
大慌てで足を引っ込める。
その瞬間、砂の中から黒いムカデのような虫が飛び出す。
「あうあー……」
「ひぃいい!」
と、私は尻餅をつく。
直後、虫の大顎が空を噛み、ガチンッ、という音が響く。
「あうあー……」
砂の上に出た虫がうさぎの鳴き声に反応して急いで砂の中に退散していく。
「び、びっくりたぁ……」
「ははは、じゃぁな、嬢ちゃん、大人しく砂場で遊んでろよ」
シャイドたちが砂丘の中に消えていった。
「あの野郎……」
私は立ち上がり、道はないかと周囲を見渡す。
でも、辺り一面砂の海、道らしいものは見つけられなかった。
「あうあー……」
いや、それよりも、この子、私の腕の中にいる矢を射られたテロベアうさぎの治療が先。
「あうあー……」
で、でも、どうやって……。
「あうあー……」
苦しそう。
どうしてこんな酷いことするのよ、私たちがいったい何をしたって言うの……。
「あうあー……、あうあー……」
「ああ、どうしよう……」
ちょっと動揺してしまう。
「えっと、えっと」
と、その場で足踏みする。
「ナビー、どうした!?」
「そこで何をやってるんだ!?」
「ナビーフィユリナ!」
と、足踏みしていると、そんな声が聞えてきた。
声の方向を見ると……、
「みんなぁ!」
そう、東園寺たちの姿がそこにはあった。
私の腕の中にいるテロベアうさぎが小さく鳴く。
「びっくりした? ごめんね。でも、もうちょっとだけ我慢してね、もうひとりもやっつけちゃうから」
「あうあー……」
と、私を見上げ、目を見て返事をしてくれる。
「かわいい……」
つぶらな黒い瞳がかわいい。
「せ、セスト!?」
もうひとりの密猟者がセスト、私が倒した男の元へと走り寄り、その顔を覗き込む。
「だ、大丈夫か、生きているか!? セスト!?」
と、彼はセストを揺り動かし抱き起こそうとするが返事もなく、力なく腕が垂れ下がる。
「セスト!?」
何度も揺り動かす。
「仲間の心配をしている場合じゃないでしょ……、次はあんたの番なんだから……」
ゆっくりと、やつに向かい歩いていく。
「くっ!?」
驚いたように目を見開き、勢いよく立ち上がり、腰の帯びた剣に手をかける。
「くそ、化け物め!」
そして、鞘から剣を引き抜く。
「く、くそ!」
両手で剣を構える。
剣先が震えている……。
「ふっ……」
思わず笑ってしまう。
「なにがおかしい!?」
じりじりと後退りしながら叫ぶ。
「構えがなってないんだよ、素人が……」
やつに向かいながら話す。
「握りはへその辺り、剣先を開いて相手の喉元に向ける……、こんな感じだよ……」
剣先をやつの喉元に向ける。
「くっ、くっ!?」
剣先どころか全身で震えてやがる……。
「どうしたよ、かかってこいよ、私はお仲間の仇なんじゃなかったの?」
間合いを詰めながら挑発してやる。
「くっ、くっ!?」
斬りかかってこないけど、十分に間合いを詰めることが出来た。
「じゃぁ、こないなら、こっちからいくよ」
そう言い、大きく一歩踏み出す。
そして、剣を振り上げようとする。
「うおおおお!?」
やつがその動作に反応して同じように剣を振り上げる。
これで終り。
剣を振り上げる動作をキャンセルして、手首をかえして横に構え、そのままがら空きの胴体を横から払う。
いわゆる面抜き胴だ。
「いあっ!?」
レザーメイルごと斬り裂く。
「くあっ!?」
やつが身をよじりながら後方に退避しようとする。
浅かったか?
剣を片手で持ち、尚且つもう片方の手にはうさぎを抱いているから仕方ないか……。
「あうあー……」
腕の中のテロベアうさぎがまた小さな鳴き声を上げる。
「大丈夫だよぉ……」
と、軽く声をかけて上げる。
「ぐおおおお!」
やつが一歩後退する。
それにあわせて私も一歩前進する。
「くそおおおっ!」
振り上げていた剣を私の眉間目掛けて振り下ろしてきた。
「でも」
ガギンッ、という金属音が響き、やつの剣は空高く舞い上げられる。
いわゆる巻き上げだ。
「ひっ!?」
と、やつが後方に倒れ、尻餅をつく。
剣はくるくると回転しながらやつの遥か後方の地面に突き刺さる。
地面に突き刺さった剣が小刻みに振動し、びよーん、という不快な音を立てている。
「ひっ、ひっ、ひあぁ……」
やつが手首を押さえてうずくまる。
「折れたか……」
よく見ると、脇腹からも大量出血していた。
「まっ、こんなものか……」
やつを見下ろし構えを解く。
「なんなんだ、なんなんだ、少女の姿をした化け物……、うっくぁ」
私はトドメを刺そうと剣を逆手に持ち替える。
「化け物って心外だなぁ……、これはれっきとしたスキルだよ、魔法と超常とかそんなんじゃない……」
笑いを含んだ声で言ってやる。
「おまえらにとって、私の動きは全部初見殺しなんだよ。人類が何千年にも渡って磨き続けてきたスキル……、人の本能、人の反射、人の考え、その裏をつくための動き……、すべて逆をつかれる……、初見ではどうやったって対処できないんだよ……、そういうことだ、相手が悪かったな、じゃぁな……」
やつの首に剣を振り下ろす。
「そこまでだ」
声がした。
その瞬間、風斬り音。
弓矢だ。
私は反射的に剣を振り下ろすのを止め、うしろに大きく飛び退く。
私の髪をかすめ、目の前を矢が通過する。
「誰だ?」
矢を射られた方向に視線を向かわす。
そこは砂丘の陰。
そこにいるのは、浅黒い肌の男。
長い黒髪を無造作に束ね、服装は他の密猟者たちと同じ、ブラウンのレザーアーマーに剣と槍、手には弓矢、腰にはじゃらじゃらと何本も鎖を下げ、同様にテロベアうさぎたちの死骸もぶら下げている。
「ははーん……、こいつらの仲間だなぁ……」
目を細めてやつを見やる。
「シャイドさん!」
うずくまっている密猟者がその男を見て叫ぶ。
「ちょっと待ってろよ、今こいつにトドメを刺すところなんだから……」
と、またうずくまっている男の元に向かおうとする。
「動くなよ」
シャイドと呼ばれた男が弓矢を構える。
「当るかよ……」
やつとの距離は20メートルほどはある。
こんな距離では当らない。
私は構わず歩を進める。
ヒュ、と、風斬り音が響く。
シャイドが矢を射った。
「だから、こんなの当るかよ」
と、私は無造作に剣を横に払い、飛来する矢を叩き落す。
矢は真っ二つになり、砂の上にぽとりと落ちる……。
それを一瞬、目で追ってしまった。
サクッ、そんな感触……。
胸に、そんな感触……。
痛みはない。
矢を二本射ったのか……?
どうやって、同時ではなく、わずかに時差があった……。
「あんた、さっき、偉そうに言っていたな……、初見殺しがどうとか? なら、これも初見殺しになるのか? 初めてではなかなか避けられない……」
シャイドがにやりと笑う。
「てめぇ……」
私は視線を落とし、射られた胸を見る。
「あうあー……」
矢は私に胸に突き刺さってはいなかった。
「あうあー……」
矢は私の腕の中にいるテロベアうさぎの背中に突き刺さっていた。
「なんてことを……」
「あうあー……」
苦しそうに身じろぎする。
「ははは……、外してやった、わざとテロベアうさぎに当ててやった。感謝しろよ、俺はあんたのように卑怯者ではないからな、初見殺しはしない、最初に手の内を見せてやる。次は本当に当てるからな、覚悟しろ」
と、シャイドが再度弓を構える。
「ちっ」
私は射られる前に大きく後方に飛び退く。
「おら、もっと下がれよ」
シャイドが矢を射る。
「くっ」
私の足元に矢が突き刺さり、それを避けるように、さらに大きく後方に飛び退く。
「おら、おら、もっとだ!」
次々と矢を放ってくる。
その度に後退を余儀なくされる。
でも、やつの弓と矢を注意深く観察するけど、さっきみたいに二本の矢を立て続け射ってくることはなかった。
20メートルは下がらされただろうか……。
「このくらいでいいか」
と、シャイドがうずくまっている仲間の元に駆け寄り、その背中に手を置く。
「立てるか?」
「すいません、シャイドさん、いや、お頭……」
「セストはどうだ?」
「駄目っす、死んでいます」
「そうか……、下に降りるぞ、歩けるな?」
「はい、お頭」
と、やつらが砂丘に向かってよろよろと歩きだす。
「おい、どこに行くんだよ……」
私はやつらを追おうと足を一歩踏み出す。
「あうあー……」
腕の中のうさぎが苦しそうに小さくうめく。
「おっと、運よく道の上に降りたようだが、その先に進むのは止めておいたほうがいいぜ?」
シャイドが振り返り言う。
「なに?」
と、私は二歩目を踏み出そうとする。
「あうあー……」
うさぎがまた鳴く。
足が砂に触れ、そして、沈んでいく……。
「うっ?」
足首まで砂に埋まり……、その周囲の砂がもこもことうごめく……。
「ひっ!?」
大慌てで足を引っ込める。
その瞬間、砂の中から黒いムカデのような虫が飛び出す。
「あうあー……」
「ひぃいい!」
と、私は尻餅をつく。
直後、虫の大顎が空を噛み、ガチンッ、という音が響く。
「あうあー……」
砂の上に出た虫がうさぎの鳴き声に反応して急いで砂の中に退散していく。
「び、びっくりたぁ……」
「ははは、じゃぁな、嬢ちゃん、大人しく砂場で遊んでろよ」
シャイドたちが砂丘の中に消えていった。
「あの野郎……」
私は立ち上がり、道はないかと周囲を見渡す。
でも、辺り一面砂の海、道らしいものは見つけられなかった。
「あうあー……」
いや、それよりも、この子、私の腕の中にいる矢を射られたテロベアうさぎの治療が先。
「あうあー……」
で、でも、どうやって……。
「あうあー……」
苦しそう。
どうしてこんな酷いことするのよ、私たちがいったい何をしたって言うの……。
「あうあー……、あうあー……」
「ああ、どうしよう……」
ちょっと動揺してしまう。
「えっと、えっと」
と、その場で足踏みする。
「ナビー、どうした!?」
「そこで何をやってるんだ!?」
「ナビーフィユリナ!」
と、足踏みしていると、そんな声が聞えてきた。
声の方向を見ると……、
「みんなぁ!」
そう、東園寺たちの姿がそこにはあった。
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