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第81話 朽木の先に
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ここはプラグマティッシェ・ザンクツィオン。
ルビコン川を越えたところにある、現地の人たちと交易をするために作られた市場だ。
そのプラグマティッシェ・ザンクツィオンは今や大勢の怪我をした現地の人たちで溢れかえっていた。
その数は……。
「いったい、何人いるんだ……?」
すでに50人以上はいる。
「まだまだ来るぞ、公彦さんになんて報告すればいいんだよ……?」
管理班の久保田洋平が森から広場に入ってくる彼らを見ながらつぶやく。
「それに火事じゃないって? だって、あいつらが火事だって言ったんだろ、秋葉?」
と、同じ管理班の神埼竜翔が秋葉蒼に尋ねる。
「あ、ああ、そうだよな、ナビー……?」
と、秋葉が私に話しを振る。
「う、うん、た、たぶん……」
自信なく視線を逸らす。
「だから、そんなはずないわ、距離もそうだけど、村の人たちの服装が変よ、全員服が汚れていない、火事なら少なからず、すすで汚れていてもいいはずよ、それに、切り傷、私には刃物によるもの見える」
綾原雫がそう話を切り出す。
「あと、ナビー、あなた、どうしてここにいるの? 翼が探していたわよ、どうして黙って行くの、すぐに戻りなさい」
私はビクッとして首をすくめる。
うく、怒られた……。
「いや、でも、やはり、火事じゃないのか? あんなに空が赤いし」
「ああ、燃えているのは確かだ、その原因の話しか? 公彦さんに報告に行かないといけないから早く結論を出してくれ」
と、管理班の二人が言う。
「火事以前にこの大勢の怪我人をなんとかしなきゃいけないだろ」
秋葉も追随する。
「待って、初動を誤ると大変なことになるから、まずは状況確認と情報収集が先よ、どうするかはそのあとでいい」
「悠長すぎるだろ、とにかく公彦さんに報告しないと始まらない」
「そうだ、そうだ、俺らは行くぜ、この状況を報告する」
「だから、待って」
なんか、揉めてる……。
「かっつお、まどんな、たまこ、ぽろぽろまい、でっど、ろーす」
へたり込んでいた村長さんが私の顔を見上げてゆっくりと言葉を話す。
「うーん……」
「けしゃふ、たまこ、ふらむ、でっど、ろーす、わ、ぱーす」
「うーん……」
顔の上げ下げ、手の上げ下げでも高音、低音を表現出来るんだよね、確か……。
「けしゃふ? るって、わ、ぱーす、でっど、ろーす?」
と、私は手を上げ下げしながら聞き返す。
「けしゃふ……、でっど、ろーす……」
村長さんも私と同じように手を上げ下げして言葉を確定しながら話してくれる。
「おお……」
意外と通じるものね。
「かっつお、まどんな、わ、るって、ふらむ、どぅわゆー、まーも」
と、村長さんが言葉を続けてくれる。
「ふむ、ふむ……、なるほどね……」
私はこくこくとうなずく。
「な、なんて言ってるんだ、ナビー?」
「やはり火事なんだろ?」
「どうなんだ?」
と、秋葉たちが尋ねてくる。
「えっとね……、どぅわゆー、まーもがね、村に火をつけたって」
「どぅわゆー、まーも?」
「えっとね、なんて言うんだろ……、不死身の騎士……?」
「不死身の騎士!?」
いや、不死の軍隊、のほうがしっくりくるかな……。
「その不死の軍隊ってなに?」
と、現地の言葉で村長さんに聞く。
「それは……、帝国軍特務部隊、不死者マジョーライの軍隊……」
「帝国軍、不死者、マジョーライ……」
どこかで聞いたな……。
「やつらが村を襲った……、みんな殺された……、生存者をまとめ、なんとか、ここまで逃げて来たが……、それももう……」
がっくりとうなだれる。
つまり……。
「ナビー、村長はなんて言ってるんだ、ノイズが混ざる、おかしい、森の中に村の人ではない、何か得体の知れないのがいる、なんなんだ、あれは!?」
秋葉が叫ぶ。
「森の中から悲鳴が聞えてくるぞ、どうなってるんだ!?」
「どうする、助けに行くか!?」
「駄目よ、危ないから、今は情報収集に徹して」
森の中に助けに行こうとする神崎と久保田を綾原が制止する。
「きゅー、きゅー、たまこぽろぽろまい!」
「きゅー、きゅー、ふらむ、きゅっきゅ!」
「どぅわゆー、まーも、きゅー、きゅー!」
と、ナスク村の人たちが慌てて這うようにして広場の奥のほうに逃げて行く。
「駄目、逃げる、一回ラグナロク広場に戻りましょう」
「怪我人を放っておけって言うのかよ、綾原!?」
「だって、どうしようもないでしょ、人見の意見を聞きたい、とにかく、ラグナロク広場に帰る、行くわよ、ナビー」
「何しに来たんだよ、おまえは!?」
と、綾原と久保田が言い争う。
「綾原、言い合いをしている場合じゃないだろ、いいから防衛陣をしけ」
秋葉が静かに、でも、よく通る声で言った。
「ぼ、防衛陣、ど、どうするつもりなの!?」
「いいから早くしろ、久保田、神埼、剣を抜け、センターをやれ、俺がフィニッシャーをやる、ナスク村の人たちが避難するまで時間を稼ぐぞ」
「おう」
「わかった、センターをやる」
秋葉が立ち上がり、矢筒を開け逆さにする。
すると、矢が高速で落下し、20本の矢が地面に突き刺さる。
「ああ、そうだ……、アポトレス、水晶の波紋、火晶の砂紋、風を纏え、静寂の風盾」
と、呪文を唱えて、石畳の上に踵を叩きつける。
すると、石畳の道が砕け、大小様々な石片が出来上がる。
「ゲバ足ってやつか、ナビー?」
口の端で笑い、石片の一つをサッカーのリフティングの要領で蹴り上げて手に取る。
「ハル、東園寺、佐野、人見……、俺らはあの辺りの人外じゃないけど、まっ、なんとかなるさ」
手にした石片を手の平でポンポンしながら軽く笑う。
「おまえも十分、人外だろ、秋葉」
「そうだ、そうだ、おまえもやばい」
神埼と久保田も笑う。
「ほ、本気なの、相手が誰かもわからないのに……、もう……、アンシャル・アシュル・アレクト、七層光輝の鉄槌、赤き聖衣を纏いし深淵の主……」
それでも綾原が渋々呪文を唱え始める。
「エア、エンリタ、エシルス、舞い降りろ、死の女神、光輝の流星陣」
詠唱が終わると、彼女の身体から眩い光がほとばしり、それと同時に上空から赤い光がまっすぐに落ち、それが弾けてドーム状に広がっていく。
そして、ドームの端が森に到達する瞬間、
「うおおおおおおおおっ!!」
「おがおおおおおおおっ!!」
と云う、人とも獣ともつかない雄叫びが広場中に響き渡る。
「ひっ!?」
綾原が反射的に身をすくめる。
これは、ウォークライ。
獣が無意識に行う雄叫びではなく、人間が意図して、自らの力の誇示、敵への威嚇のために行われる叫びだ。
「うがおおおおおおおっ!!」
「うがああああおおおっ!!」
複数の敵が広場に侵入した。
姿は……、艶のない、マットブラックの鎧、同色のバケツヘルム、手には大きな戦斧……。
濃いグレーのクロークを身に纏い、その手にした戦斧を振り上げた瞬間、クロークも同時に舞い上がる。
振り上げた戦斧は身近な村人へと振り下ろされようとしていた。
「アスシオン、煌く光、花より美しく、風を纏え、希釈の風剣」
呪文とともに、秋葉の弓から石によるスリングショットが放たれる。
放たれた石は空気を切り裂き、凄まじい音を立てて黒色の鎧の男の腕、振り上げた戦斧を持つ腕の肩辺りにヒット。
肩に石を受けた男は爆撃でも受けたように吹き飛び、森の中まで飛ばされていった。
「ヒュー、やっぱ、いいな……、石……」
と、秋葉が短く口笛を吹く。
そして、またサッカーのリフティングの要領で石を蹴り上げ手に取り弦につがえる。
「よーし、行くぞ、久保田、戦線を支えるぞ、フィニッシャーの秋葉に絶対近づけるな!」
「おおう、わかった、やってやるぜ、遅れをとるなよ、神埼!」
管理班の二人、久保田と神埼が剣を握り締めて敵目掛けて駆け出す。
二人は剣を両手で握るバーサーカースタイル、当然、盾は所持していない。
「きゅー、きゅー、るって、なぎ、ぱーす、ぷーん!」
「きゅー、きゅー、ふらむ、きゅっきゅ!」
「どぅわゆー、まーも、きゅー、きゅー、なぎ、ぷーん!」
大勢のナスク村の人たちが私たちの後方にわれ先にと逃げ出していく。
久保田と神埼がそれをかき分けながら進む。
「シロス、権力によらず、暴力によらず、その身を押せ、追い風」
綾原が彼らのために補助魔法をいくつか施す。
「戦闘なんて、想定外よ、お願いだから怪我しないでね、っていうか、死んだりしないよね……、ラセンカ、精霊の森に眠る悠久の追憶よ、トゥパ、審判の時に雨粒が草木を潤す、天の后の地知」
二人の身体が薄っすらと光り出す。
そして、接敵、互いの刃が届く距離に到達。
戦いが始まる。
ルビコン川を越えたところにある、現地の人たちと交易をするために作られた市場だ。
そのプラグマティッシェ・ザンクツィオンは今や大勢の怪我をした現地の人たちで溢れかえっていた。
その数は……。
「いったい、何人いるんだ……?」
すでに50人以上はいる。
「まだまだ来るぞ、公彦さんになんて報告すればいいんだよ……?」
管理班の久保田洋平が森から広場に入ってくる彼らを見ながらつぶやく。
「それに火事じゃないって? だって、あいつらが火事だって言ったんだろ、秋葉?」
と、同じ管理班の神埼竜翔が秋葉蒼に尋ねる。
「あ、ああ、そうだよな、ナビー……?」
と、秋葉が私に話しを振る。
「う、うん、た、たぶん……」
自信なく視線を逸らす。
「だから、そんなはずないわ、距離もそうだけど、村の人たちの服装が変よ、全員服が汚れていない、火事なら少なからず、すすで汚れていてもいいはずよ、それに、切り傷、私には刃物によるもの見える」
綾原雫がそう話を切り出す。
「あと、ナビー、あなた、どうしてここにいるの? 翼が探していたわよ、どうして黙って行くの、すぐに戻りなさい」
私はビクッとして首をすくめる。
うく、怒られた……。
「いや、でも、やはり、火事じゃないのか? あんなに空が赤いし」
「ああ、燃えているのは確かだ、その原因の話しか? 公彦さんに報告に行かないといけないから早く結論を出してくれ」
と、管理班の二人が言う。
「火事以前にこの大勢の怪我人をなんとかしなきゃいけないだろ」
秋葉も追随する。
「待って、初動を誤ると大変なことになるから、まずは状況確認と情報収集が先よ、どうするかはそのあとでいい」
「悠長すぎるだろ、とにかく公彦さんに報告しないと始まらない」
「そうだ、そうだ、俺らは行くぜ、この状況を報告する」
「だから、待って」
なんか、揉めてる……。
「かっつお、まどんな、たまこ、ぽろぽろまい、でっど、ろーす」
へたり込んでいた村長さんが私の顔を見上げてゆっくりと言葉を話す。
「うーん……」
「けしゃふ、たまこ、ふらむ、でっど、ろーす、わ、ぱーす」
「うーん……」
顔の上げ下げ、手の上げ下げでも高音、低音を表現出来るんだよね、確か……。
「けしゃふ? るって、わ、ぱーす、でっど、ろーす?」
と、私は手を上げ下げしながら聞き返す。
「けしゃふ……、でっど、ろーす……」
村長さんも私と同じように手を上げ下げして言葉を確定しながら話してくれる。
「おお……」
意外と通じるものね。
「かっつお、まどんな、わ、るって、ふらむ、どぅわゆー、まーも」
と、村長さんが言葉を続けてくれる。
「ふむ、ふむ……、なるほどね……」
私はこくこくとうなずく。
「な、なんて言ってるんだ、ナビー?」
「やはり火事なんだろ?」
「どうなんだ?」
と、秋葉たちが尋ねてくる。
「えっとね……、どぅわゆー、まーもがね、村に火をつけたって」
「どぅわゆー、まーも?」
「えっとね、なんて言うんだろ……、不死身の騎士……?」
「不死身の騎士!?」
いや、不死の軍隊、のほうがしっくりくるかな……。
「その不死の軍隊ってなに?」
と、現地の言葉で村長さんに聞く。
「それは……、帝国軍特務部隊、不死者マジョーライの軍隊……」
「帝国軍、不死者、マジョーライ……」
どこかで聞いたな……。
「やつらが村を襲った……、みんな殺された……、生存者をまとめ、なんとか、ここまで逃げて来たが……、それももう……」
がっくりとうなだれる。
つまり……。
「ナビー、村長はなんて言ってるんだ、ノイズが混ざる、おかしい、森の中に村の人ではない、何か得体の知れないのがいる、なんなんだ、あれは!?」
秋葉が叫ぶ。
「森の中から悲鳴が聞えてくるぞ、どうなってるんだ!?」
「どうする、助けに行くか!?」
「駄目よ、危ないから、今は情報収集に徹して」
森の中に助けに行こうとする神崎と久保田を綾原が制止する。
「きゅー、きゅー、たまこぽろぽろまい!」
「きゅー、きゅー、ふらむ、きゅっきゅ!」
「どぅわゆー、まーも、きゅー、きゅー!」
と、ナスク村の人たちが慌てて這うようにして広場の奥のほうに逃げて行く。
「駄目、逃げる、一回ラグナロク広場に戻りましょう」
「怪我人を放っておけって言うのかよ、綾原!?」
「だって、どうしようもないでしょ、人見の意見を聞きたい、とにかく、ラグナロク広場に帰る、行くわよ、ナビー」
「何しに来たんだよ、おまえは!?」
と、綾原と久保田が言い争う。
「綾原、言い合いをしている場合じゃないだろ、いいから防衛陣をしけ」
秋葉が静かに、でも、よく通る声で言った。
「ぼ、防衛陣、ど、どうするつもりなの!?」
「いいから早くしろ、久保田、神埼、剣を抜け、センターをやれ、俺がフィニッシャーをやる、ナスク村の人たちが避難するまで時間を稼ぐぞ」
「おう」
「わかった、センターをやる」
秋葉が立ち上がり、矢筒を開け逆さにする。
すると、矢が高速で落下し、20本の矢が地面に突き刺さる。
「ああ、そうだ……、アポトレス、水晶の波紋、火晶の砂紋、風を纏え、静寂の風盾」
と、呪文を唱えて、石畳の上に踵を叩きつける。
すると、石畳の道が砕け、大小様々な石片が出来上がる。
「ゲバ足ってやつか、ナビー?」
口の端で笑い、石片の一つをサッカーのリフティングの要領で蹴り上げて手に取る。
「ハル、東園寺、佐野、人見……、俺らはあの辺りの人外じゃないけど、まっ、なんとかなるさ」
手にした石片を手の平でポンポンしながら軽く笑う。
「おまえも十分、人外だろ、秋葉」
「そうだ、そうだ、おまえもやばい」
神埼と久保田も笑う。
「ほ、本気なの、相手が誰かもわからないのに……、もう……、アンシャル・アシュル・アレクト、七層光輝の鉄槌、赤き聖衣を纏いし深淵の主……」
それでも綾原が渋々呪文を唱え始める。
「エア、エンリタ、エシルス、舞い降りろ、死の女神、光輝の流星陣」
詠唱が終わると、彼女の身体から眩い光がほとばしり、それと同時に上空から赤い光がまっすぐに落ち、それが弾けてドーム状に広がっていく。
そして、ドームの端が森に到達する瞬間、
「うおおおおおおおおっ!!」
「おがおおおおおおおっ!!」
と云う、人とも獣ともつかない雄叫びが広場中に響き渡る。
「ひっ!?」
綾原が反射的に身をすくめる。
これは、ウォークライ。
獣が無意識に行う雄叫びではなく、人間が意図して、自らの力の誇示、敵への威嚇のために行われる叫びだ。
「うがおおおおおおおっ!!」
「うがああああおおおっ!!」
複数の敵が広場に侵入した。
姿は……、艶のない、マットブラックの鎧、同色のバケツヘルム、手には大きな戦斧……。
濃いグレーのクロークを身に纏い、その手にした戦斧を振り上げた瞬間、クロークも同時に舞い上がる。
振り上げた戦斧は身近な村人へと振り下ろされようとしていた。
「アスシオン、煌く光、花より美しく、風を纏え、希釈の風剣」
呪文とともに、秋葉の弓から石によるスリングショットが放たれる。
放たれた石は空気を切り裂き、凄まじい音を立てて黒色の鎧の男の腕、振り上げた戦斧を持つ腕の肩辺りにヒット。
肩に石を受けた男は爆撃でも受けたように吹き飛び、森の中まで飛ばされていった。
「ヒュー、やっぱ、いいな……、石……」
と、秋葉が短く口笛を吹く。
そして、またサッカーのリフティングの要領で石を蹴り上げ手に取り弦につがえる。
「よーし、行くぞ、久保田、戦線を支えるぞ、フィニッシャーの秋葉に絶対近づけるな!」
「おおう、わかった、やってやるぜ、遅れをとるなよ、神埼!」
管理班の二人、久保田と神埼が剣を握り締めて敵目掛けて駆け出す。
二人は剣を両手で握るバーサーカースタイル、当然、盾は所持していない。
「きゅー、きゅー、るって、なぎ、ぱーす、ぷーん!」
「きゅー、きゅー、ふらむ、きゅっきゅ!」
「どぅわゆー、まーも、きゅー、きゅー、なぎ、ぷーん!」
大勢のナスク村の人たちが私たちの後方にわれ先にと逃げ出していく。
久保田と神埼がそれをかき分けながら進む。
「シロス、権力によらず、暴力によらず、その身を押せ、追い風」
綾原が彼らのために補助魔法をいくつか施す。
「戦闘なんて、想定外よ、お願いだから怪我しないでね、っていうか、死んだりしないよね……、ラセンカ、精霊の森に眠る悠久の追憶よ、トゥパ、審判の時に雨粒が草木を潤す、天の后の地知」
二人の身体が薄っすらと光り出す。
そして、接敵、互いの刃が届く距離に到達。
戦いが始まる。
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