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第66話 フィユたん
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何メートル転がり落ちただろう。
2、30メートルといったところだろうか……。
「いたーい」
じゃらじゃらと丸っこい砂利の中で身体を起こす。
「なんなのここは、いったい……」
と、私は肘や膝などについた細かな砂利を払い落としながら辺りを見渡す。
そこは薄暗いけど、暗闇というほどではなかった。
グレーの砂利が敷き詰められた空間、トンネル……。
「ではない」
空を覆っているのは広葉樹の若木たち、それが日の光を遮ってトンネルのような感じになっていた。
「騙された」
そう、騙された。
そこには生えていたのは普通の広葉樹ではない。
剥き出しの根、その根が高く伸び、地上まで届き、そして、地上からは普通の幹となり枝を伸ばす。
「普通に木が生えていると思ったら、実は下が空洞になっていたのね……」
たぶん、あれ、地面がもろくて、雨などの浸食で崩れていって出来上がった空間だと思う。
「ナビー!!」
「大丈夫か、返事をしろ、ナビー!!」
と、上からみんなの声が聞こえてくる。
「みんなぁ!!」
私は上を見上げながら返事をする。
「お、怪我はなかったか、ナビー!?」
「大丈夫だよぉ、ちょっと、肘とか膝を擦りむいただけぇ!!」
「よかった、今助けにいくからな!!」
と、みんなが下に降りようとしているのか、勢いよく砂利が崩れ落ちてきた。
「きゃっ!?」
私は崩れてくる砂利を回避しようと、数歩あとずさる。
「崩れるな、降りたら登れなくなるんじゃないのか?」
「ああ、ちょっと危ないな、佐野、ロープを持ってきてくれ」
「うい」
と、みんなが話している。
「ナビー、大丈夫だよね、危ない事ないよね!?」
「助けに行くまで時間かかるかもしれないから、安全なところで休んでて!!」
「うん、わかったぁ!!」
返事を返して、さらに数歩さがる。
「うーん?」
数歩さがると、足元に何か落ちている事に気付く。
「うーん……?」
目を凝らしてそれを見る……。
「写真……?」
そう、写真のようなものが落ちていた。
私はしゃがんでそれを見る。
「うーん……?」
そして、それを人差し指と親指でつまんで拾い上げ、目線の位置まで持ってくる。
「うそ……」
それを見た瞬間凍りつく。
その写真に写っていたのは私……、ナビーフィユリナ・ファラウェイ……。
「なに、これ……?」
そこには大きなケーキの前に嬉しそうな顔で座っている私が写し出されていた。
「フィユたん……?」
ケーキにはそう書かれている……。
「あ……」
フィユたん……、フィユリナ……、私の事か……。
思い出した。
あの私が最初に身につけていた名札。
そこにはナビーフィユリナ・ファラウェイって書いてあったけど、なんか窮屈な書き方だった。
あれは最初にフィユリナ・ファラウェイって書いて、そのあとにナビーって上に書き足したから、あんなに窮屈な形になったんだ。
「私の名前はナビーじゃない、フィユリナ・ファラウェイが正式な名前なんだ……」
じゃぁ、ナビーって、どういう意味……?
「なんて、疑問はどうでもいい!」
問題は名前なんかじゃない!
「この身体って、別の持ち主がいたの!?」
って、こと!
いや、まぁ、最初はそうかなぁ、と思ったりもしたけど、よくよく考えると、魂だけ入れ替わる事なんてないよ、なんか、違う世界に転移した影響で、武地京哉の身体が変異して、ナビーフィユリナの身体になったんだって思うようになっていた。
そう、この身体は武地京哉で、見た目が違うだけなんだって……。
だけど、こうして、私の身体の過去の写真が出てきて、ハンマーで殴られたかのような衝撃を受けている……。
「誰なんだよ、このフィユたんって……」
写真の中で無邪気に笑う私を見てつぶやく。
「うん?」
なんか、よく見ると、この写真だけではなく、そこら辺に色々な荷物が散乱しているぞ?
「ノート?」
その一つを拾ってみる。
それはうさぎのイラストが描かれた小さなメモ帳……。
「フィユたん……」
名前の欄にはそう書かれている……。
「何者なんだ、フィユたんって……」
さらに、よく見ると、衣類なども落ちている。
「サイズ的に私のものだ……」
一つひとつ手に取ってサイズを確かめていく。
「なんで、私の物がこんなにまとまって落ちているのよ……、あ……」
その謎はすぐに解ける。
剥き出しの広葉樹の根っこのところに赤いアタッシュケースが引っかかっていて、それが開いていて中身を全部ぶちまけていた。
「ふぅ……」
これ全部私のか……。
「ちょっと冷静になろう……」
額に手を当て目を瞑る。
これがみんなに見つかったらどうなる?
心配事はそれ。
たぶん、身分証とか全部ある。
私……、違う、この身体の持ち主、フィユリナ・ファラウェイがどこの誰かってすべてわかっちゃう……。
でも、私は記憶喪失って設定なんだから、それはそれで別に構わないはず……。
「駄目だ、何か見落としがあるかもしれない……」
憶えてないけど、この二ヶ月ちょっと、みんなと色々な話をした、そこから、整合性の取れない話が出てきて、それをきっかけとして、私がハイジャック犯の武地京哉だってばれてしまう可能性だってある。
「もっと冷静になれよ、パーフェクトソルジャー……」
これはチャンスだろ。
「よし」
私は目を開ける。
そして、駆け出して元の場所に戻り、
「みんなぁ! ここは危ないよ、砂利が崩れて、もっと下のほうまで落ちそうになっているよ!!」
と、デタラメな事を叫ぶ。
「え、マジ!?」
「ナビーは大丈夫なの!?」
「危ないから下がっていろ、ナビー!!」
「うん、逃げるね!!」
さらに、奥のほうに走っていく。
「みんなぁ! 安全に降りられそうなとこ探すね!!」
と、どんどん奥のほうに走っていく。
「みんなぁ、こっちだよぉ!!」
奥のほうでみんなを呼ぶ。
「どっちだ!?」
「どこ、ナビー!?」
「ここだよぉ!!」
「ここか!?」
と、さっきの場所よりも坂が急で岳も高い場所にみんなを誘導する。
「ここだったら、砂利も少なくて地面も固いから安全だよ!!」
「わかった、ロープを継ぎ足して、なんとか下まで降りてみる!!」
「また砂利が崩れるかもしれない、ナビーは危ないから下がっていろ!!」
「うん、お願いね!!」
よし、これで時間は稼げた。
私は方向転換して、荷物が散乱していた場所に向かって全速力で駆けていく。
「とおりゃぁ!」
と、そのままおもいっきりジャンプして、木にひっかかっているアタッシュケースを掴んで回収する。
「よし!」
それを放り投げて、次は地面に散乱している荷物類の回収をはじめる。
衣類、タオル類、お風呂セット……、それらをアタッシュケースのほうに掴んでは投げ、掴んでは投げを繰り返す。
「おお、下着もある」
と、それを手に取って広げてみる。
「うーん……」
赤いリボンのついた白いやつ。
正直、下着が全然なくて困ってたんだよねぇ……。
でも……。
「気持ち悪い」
下着をぐるぐる回して、ブーメランのようにアタッシュケースのほうに投げる。
気持ち悪いよね、他人のはいたパンツなんて。
例え、この身体が以前に使っていたものであったとしても、なんか、気持ち悪い。
「タオルくらいなら……」
と、くまのイラストが描かれたバスタオルを広げてみるけど……。
「フィユたん」
しっかり、そう刺繍で入っている……。
まるめて、ぽい!
「よし、これで最後っと!」
コスメセットが入った小さなポーチを投げて回収を終える。
「次は!」
と、アタッシュケースのところに戻って、穴を掘り出す。
砂利の地面はもろく掘りやすい。
魔法、ゴッドハンドで手を保護しているからだろうけど、サクサク掘り進んでいける。
「それにしても……」
横目でさっきの写真をちらりと見る。
「いい笑顔だけど、なんか、私じゃないみたい……」
普段、鏡で見る私とは全然違う。
表情の作り方が違う。
なにより、目が笑ってない、無理にほっぺとか使って笑わせている感じ。
こんなんじゃ、かわいくない。
なんにもわかってないよ、この子は……。
「かわいいとはなんぞや? って、問い詰めたい……」
自然な笑顔、内面から湧き出るような笑顔が大切なのよ。
「そう、こんな感じ」
と、笑顔を作ってみせる。
楽しそう、それを全面に押し出しつつ、隠し味で幸せそうをプラスする、その幸せそうの加減がポイントなのよ。
「ふっ、あなたとはレベルが違うのよ、フィユたん……」
なんて事を考えている間に穴掘り完了!
2、30メートルといったところだろうか……。
「いたーい」
じゃらじゃらと丸っこい砂利の中で身体を起こす。
「なんなのここは、いったい……」
と、私は肘や膝などについた細かな砂利を払い落としながら辺りを見渡す。
そこは薄暗いけど、暗闇というほどではなかった。
グレーの砂利が敷き詰められた空間、トンネル……。
「ではない」
空を覆っているのは広葉樹の若木たち、それが日の光を遮ってトンネルのような感じになっていた。
「騙された」
そう、騙された。
そこには生えていたのは普通の広葉樹ではない。
剥き出しの根、その根が高く伸び、地上まで届き、そして、地上からは普通の幹となり枝を伸ばす。
「普通に木が生えていると思ったら、実は下が空洞になっていたのね……」
たぶん、あれ、地面がもろくて、雨などの浸食で崩れていって出来上がった空間だと思う。
「ナビー!!」
「大丈夫か、返事をしろ、ナビー!!」
と、上からみんなの声が聞こえてくる。
「みんなぁ!!」
私は上を見上げながら返事をする。
「お、怪我はなかったか、ナビー!?」
「大丈夫だよぉ、ちょっと、肘とか膝を擦りむいただけぇ!!」
「よかった、今助けにいくからな!!」
と、みんなが下に降りようとしているのか、勢いよく砂利が崩れ落ちてきた。
「きゃっ!?」
私は崩れてくる砂利を回避しようと、数歩あとずさる。
「崩れるな、降りたら登れなくなるんじゃないのか?」
「ああ、ちょっと危ないな、佐野、ロープを持ってきてくれ」
「うい」
と、みんなが話している。
「ナビー、大丈夫だよね、危ない事ないよね!?」
「助けに行くまで時間かかるかもしれないから、安全なところで休んでて!!」
「うん、わかったぁ!!」
返事を返して、さらに数歩さがる。
「うーん?」
数歩さがると、足元に何か落ちている事に気付く。
「うーん……?」
目を凝らしてそれを見る……。
「写真……?」
そう、写真のようなものが落ちていた。
私はしゃがんでそれを見る。
「うーん……?」
そして、それを人差し指と親指でつまんで拾い上げ、目線の位置まで持ってくる。
「うそ……」
それを見た瞬間凍りつく。
その写真に写っていたのは私……、ナビーフィユリナ・ファラウェイ……。
「なに、これ……?」
そこには大きなケーキの前に嬉しそうな顔で座っている私が写し出されていた。
「フィユたん……?」
ケーキにはそう書かれている……。
「あ……」
フィユたん……、フィユリナ……、私の事か……。
思い出した。
あの私が最初に身につけていた名札。
そこにはナビーフィユリナ・ファラウェイって書いてあったけど、なんか窮屈な書き方だった。
あれは最初にフィユリナ・ファラウェイって書いて、そのあとにナビーって上に書き足したから、あんなに窮屈な形になったんだ。
「私の名前はナビーじゃない、フィユリナ・ファラウェイが正式な名前なんだ……」
じゃぁ、ナビーって、どういう意味……?
「なんて、疑問はどうでもいい!」
問題は名前なんかじゃない!
「この身体って、別の持ち主がいたの!?」
って、こと!
いや、まぁ、最初はそうかなぁ、と思ったりもしたけど、よくよく考えると、魂だけ入れ替わる事なんてないよ、なんか、違う世界に転移した影響で、武地京哉の身体が変異して、ナビーフィユリナの身体になったんだって思うようになっていた。
そう、この身体は武地京哉で、見た目が違うだけなんだって……。
だけど、こうして、私の身体の過去の写真が出てきて、ハンマーで殴られたかのような衝撃を受けている……。
「誰なんだよ、このフィユたんって……」
写真の中で無邪気に笑う私を見てつぶやく。
「うん?」
なんか、よく見ると、この写真だけではなく、そこら辺に色々な荷物が散乱しているぞ?
「ノート?」
その一つを拾ってみる。
それはうさぎのイラストが描かれた小さなメモ帳……。
「フィユたん……」
名前の欄にはそう書かれている……。
「何者なんだ、フィユたんって……」
さらに、よく見ると、衣類なども落ちている。
「サイズ的に私のものだ……」
一つひとつ手に取ってサイズを確かめていく。
「なんで、私の物がこんなにまとまって落ちているのよ……、あ……」
その謎はすぐに解ける。
剥き出しの広葉樹の根っこのところに赤いアタッシュケースが引っかかっていて、それが開いていて中身を全部ぶちまけていた。
「ふぅ……」
これ全部私のか……。
「ちょっと冷静になろう……」
額に手を当て目を瞑る。
これがみんなに見つかったらどうなる?
心配事はそれ。
たぶん、身分証とか全部ある。
私……、違う、この身体の持ち主、フィユリナ・ファラウェイがどこの誰かってすべてわかっちゃう……。
でも、私は記憶喪失って設定なんだから、それはそれで別に構わないはず……。
「駄目だ、何か見落としがあるかもしれない……」
憶えてないけど、この二ヶ月ちょっと、みんなと色々な話をした、そこから、整合性の取れない話が出てきて、それをきっかけとして、私がハイジャック犯の武地京哉だってばれてしまう可能性だってある。
「もっと冷静になれよ、パーフェクトソルジャー……」
これはチャンスだろ。
「よし」
私は目を開ける。
そして、駆け出して元の場所に戻り、
「みんなぁ! ここは危ないよ、砂利が崩れて、もっと下のほうまで落ちそうになっているよ!!」
と、デタラメな事を叫ぶ。
「え、マジ!?」
「ナビーは大丈夫なの!?」
「危ないから下がっていろ、ナビー!!」
「うん、逃げるね!!」
さらに、奥のほうに走っていく。
「みんなぁ! 安全に降りられそうなとこ探すね!!」
と、どんどん奥のほうに走っていく。
「みんなぁ、こっちだよぉ!!」
奥のほうでみんなを呼ぶ。
「どっちだ!?」
「どこ、ナビー!?」
「ここだよぉ!!」
「ここか!?」
と、さっきの場所よりも坂が急で岳も高い場所にみんなを誘導する。
「ここだったら、砂利も少なくて地面も固いから安全だよ!!」
「わかった、ロープを継ぎ足して、なんとか下まで降りてみる!!」
「また砂利が崩れるかもしれない、ナビーは危ないから下がっていろ!!」
「うん、お願いね!!」
よし、これで時間は稼げた。
私は方向転換して、荷物が散乱していた場所に向かって全速力で駆けていく。
「とおりゃぁ!」
と、そのままおもいっきりジャンプして、木にひっかかっているアタッシュケースを掴んで回収する。
「よし!」
それを放り投げて、次は地面に散乱している荷物類の回収をはじめる。
衣類、タオル類、お風呂セット……、それらをアタッシュケースのほうに掴んでは投げ、掴んでは投げを繰り返す。
「おお、下着もある」
と、それを手に取って広げてみる。
「うーん……」
赤いリボンのついた白いやつ。
正直、下着が全然なくて困ってたんだよねぇ……。
でも……。
「気持ち悪い」
下着をぐるぐる回して、ブーメランのようにアタッシュケースのほうに投げる。
気持ち悪いよね、他人のはいたパンツなんて。
例え、この身体が以前に使っていたものであったとしても、なんか、気持ち悪い。
「タオルくらいなら……」
と、くまのイラストが描かれたバスタオルを広げてみるけど……。
「フィユたん」
しっかり、そう刺繍で入っている……。
まるめて、ぽい!
「よし、これで最後っと!」
コスメセットが入った小さなポーチを投げて回収を終える。
「次は!」
と、アタッシュケースのところに戻って、穴を掘り出す。
砂利の地面はもろく掘りやすい。
魔法、ゴッドハンドで手を保護しているからだろうけど、サクサク掘り進んでいける。
「それにしても……」
横目でさっきの写真をちらりと見る。
「いい笑顔だけど、なんか、私じゃないみたい……」
普段、鏡で見る私とは全然違う。
表情の作り方が違う。
なにより、目が笑ってない、無理にほっぺとか使って笑わせている感じ。
こんなんじゃ、かわいくない。
なんにもわかってないよ、この子は……。
「かわいいとはなんぞや? って、問い詰めたい……」
自然な笑顔、内面から湧き出るような笑顔が大切なのよ。
「そう、こんな感じ」
と、笑顔を作ってみせる。
楽しそう、それを全面に押し出しつつ、隠し味で幸せそうをプラスする、その幸せそうの加減がポイントなのよ。
「ふっ、あなたとはレベルが違うのよ、フィユたん……」
なんて事を考えている間に穴掘り完了!
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