華やかな喧嘩道

毒林檎

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自分ってチョロい?

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はぁ~~
何でこんないろんな問題に巻き込まれるんだろう。不良に絡まれ、風紀からの勧誘。俺は平和に学校生活を送りたいのに…


「ねぇ、風紀の勧誘断ったよね?」


は…?
何であいつがここに、   …!!
笑ってる、けど目が笑ってない。怖い、怖い、怖い!
心の底からそう思った。その目は濁っていて怒りを含んでいたが、何処か焦った感情も混じっていた。
まず何で風紀からの勧誘をされた事を知っているのか。疑問は増えていくばかりだった。

「な、なんでお前がその事を知っている!さっき言われたばかりなのに…」

「あのね、俺はただの学生じゃないんだよ。"紅華"って知ってる?その紅華に入ってる生徒は教師も口だしできない。俗に言うと、いうわけ。
それで風紀入ったの?」

「え、い  いや入ってないが…」

理解が追い付かない。意味が分からない、それは学校と言うのか?不良校だから許される…んなわけないよな!?

「断ったか…でもあいつがそうやすやすと帰すわけが無い。ッチ  まぁ諦めるようなことはしないけどね。」

こいつは何か言っていたが、今の俺には聞こえなかった。保留にしたのに断ったと嘘をいたり内心冷や汗がだらだらだった。

「ねぇねぇ、君さあ紅華に入らない?俺が喧嘩の腕も保証するから心配いらないし。…ね?」

「断ることは…「はぁ?」

怖いぃ~
これもう俺に拒否権無いんじゃね?

「で、でも俺が入ったら足手まといになると思うし、他の人は俺何かがいたら嫌だと思いますよ。」

「んじゃ、挨拶しに行く?俺も自慢したかったからちょうど良いし、それなら強さも証明出来るし🎵」

「………」

「どうしたの?」

「すいません、本当に今関係無いんですけどなんて呼べば良いですか?」

「‼ えっとね、俺"神楽坂  翔"だから翔って言ってね。君は春君って呼んで良い?春君から名前聞いてくれるなんて嬉しいな🎵」

「え、あ、ああ良いよ。よろしく?翔。ってちょっと待って何してるの!?」

「じゃあ早速行こう。後何かあったら俺の名前出してね。ちなみに今から行くのは紅華集い場だから俺について来てね。」

何か"しっかり"と言うところを強調された気がするがそんなにヤバイ所なんだろうか…。
でも…

「ねぇ、なんで抱き上げてるの?自分で歩けるよ。」

「良いの、良いの。それに勘違いされたら困るし。」

な、なるほど『何でこんな弱い奴がいる!』みたいなことにならないように、ということか…


~~~~~~~~~~

◆神楽坂 視点◆

(今腕の中に春ちゃんがいる)
それだけでも嬉しいのに名前で呼ばれたし本当に可愛い。
最初は威嚇していたのに慣れて来たら気を許していて猫みたいだな。
紅華に入ったらずっと側にいれるし自慢できるから想像だけでも胸が高鳴る。他の奴には渡したくないな。もちろん紅華も例外じゃ無い。



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