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鬼
真 side 4
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大きな瞳をさらに見開く美香の顔から、サッと血の気が引いていくのがわかった。にもかかわらず、平は下卑た妄想を頭に浮かべているのか、口元をさらに緩ませた。
「ミカちゃんってさ、すっごく綺麗だよね。顔も可愛いし、おっぱいも大きいし。そのおっぱい天然でしょ? この淫乱ババアと違ってさぁ」
「なっ……!? もっぺん言ってみろ、このデブ!」
平から親指でさされた潤美が、唾を飛ばして彼に怒鳴った。平は「汚いなぁ」と嫌そうに顔を顰めつつも、すぐに美香の方を向いて、
「僕、ミカちゃんのえっちな声が聞きたいなぁ。ねえ、ねえ、ヤらせてよ。彼氏がいるってことは処女じゃないんだよね。だったら平気でしょ。いいじゃん。一回や二回くらいさぁ。それでここから出られるんだよ」
バン! と、私はローテーブルの上を叩いた。立てていた懐中電灯が、振動によってテーブル上で踊り、やがてカラカラと音を立てて床に転がった。
怒り心頭に発した私は、眼光で射殺さんばかりに平を睨みつけた。その時の私の形相がどんなものだったのかはわからない。だが、平から余裕を削ぐくらいには、効果があったのだろう。「ひっ」と、小さな悲鳴をあげて、平はその顔からようやく、気味の悪い笑みを消した。
立ち上がった私は転がる懐中電灯を拾い、美香の手を取ると、そのまま彼女を立ち上がらせた。
「美香。行こう」
ソファから離れると、美香はおろおろと私と平を交互に見た。そんな彼女の腕をやや強引に引いて、私は診察室「3」の方に向かった。
後方で、平が焦ったように、
「い、いいの? 僕、出口を知ってるんだよ? で、出られないと、困るでしょ? ねえ?」
と、餌を見せつけるように誘惑の言葉を投げてきたが、
「自分たちで探すから必要ない。出たいなら、君が一人で出ていきなさい」
振り返ることもせず、私はその台詞だけを残して、美香とともに診察室へ入り、音を立ててドアを閉めた。
後にロビーからは激しくテーブルを叩く音が聞こえたが、私がその様子を見ることはなかった。
「真さん……」
「君は何もしなくていいっ。すぐにこんなところから出してやる」
口調にやや苛立ちが混じる。美香は私の名前を呼ぶ以外は何も言わず、ただ頷いた。
感情が上手くコントロールできない。ここが廃墟ではなく勤務先の病院で、平も私の患者だとしたら上手く躱すこともできたのだろうが……なぜだろう。今はそれができないでいる。
私は丸椅子に座り、机に肘を立てて、手の上に重くなった頭を乗せた。美香も静かに、もう一脚の丸椅子に腰を下ろした。
しばし、沈黙が二人を包む中、ある人物が円筒形の缶を抱えてひょっこりと顔を出した。
「ねえ。奥の診察室から乾パンが出てきたわ」
潤美だった。続いて、鈴木に体を支えられたショウコも中へと入ってくる。おいおい。この部屋で大人五人は、なかなか窮屈だぞ。そう思いつつも、美香以外の人間が入ってきてくれたことは、少なからず私の心に余裕を与えてくれた。
しかし、だ。
「乾パン? 賞味期限は大丈夫なのか?」
なぜ、こんなところにそんなものがあるのかという疑問もそうだが、こんな廃墟にあるものだ。本当に食べられるのか、不安でならない。
「んなもん、気にしていたらこの先、生きて帰れないわよ。密封されているし、平気でしょ」
潤美は微塵も気にならないのか、プルタブを指に引っ掛けて缶を開けた。
「腐ってはなさそうよ。大丈夫でしょ」
缶の中に鼻を近づけた後、潤美は三枚ほど乾パンを手に取り、私の方へ差し出した。
缶を受け取った私は、懐中電灯を照らしながらラベルを見回した。腹の中に入れるものだ。食中毒でも起こしたら大変だ。賞味期限、消費期限切れが気にならない人間が存在することも、もちろんわかっている。だが、性分だ。私は期限が切れたものを口に入れることに、抵抗があった。
「何、この人、潔癖なの?」
「ええ、まあ」
潤美が美香に尋ねて、美香が困ったように答えている。何とでも言えばいい。それで腹を壊さないなら、安いものだ。
廃れて汚れたラベルから缶の裏側を見ると、そこには擦れてはいるものの、「賞味期限二〇一〇年十月」と表記されていた。
まだ期限内だったことにほっとしつつ、私は美香へ缶を向けた。
「美香。食べるか?」
「ありがとう」
美香が一枚、それを手に取り、ポリポリと食べ始めた。ショウコにも差し出したが、彼女はいらないと首を振った。
そこへ、一旦診察室から出て行った鈴木が、他の診察室から重ねた丸椅子を持って戻ってきた。空いたスペースに椅子を並べ、他の三人がそれぞれ座ったところで、私は乾パンを一枚手に取ると、缶を鈴木へ手渡した。
「乾パンって食べたことなかったんですけれど、まあまあいけますね」
鈴木がボリボリと音を立てながら、味の感想を口にする。それに続いて潤美が、
「でもこれ、口の中の水分がなくなるわね。味気ないし。ああ、コーヒーが飲みたくなるわ。もしくはカフェオレ」
「同感。私も飲みたいです」
「私もだ。美香もそうだろ?」
「私はお茶か、ただのお水が飲みたいかな」
「水も使えないものね」
腹が減っていたせいか、特に私と潤美は夢中になってそれを食べた。缶の中に毒物が仕込まれている可能性もあったが、味に異変はないし、缶は廃れているものの、穴などは空いていなかった。さすがに、密閉したものに毒物は仕込めないだろう。
五枚ほど食べたところで、美香がぼうっとしながら椅子に座るショウコに寄り添った。
「大丈夫ですか? ショウコさん」
「ええ……ただ、少し、考え事をしていたの」
「考え事?」
「だってそうでしょ。介護だって、育児だって私なりに頑張ったのに、息子のことを夫は精神障がい者だって言うのよ。酷いわ。そんなわけないじゃない。私の可愛い息子に向かって、本当に酷い言い草よ。だからあの子は気に病んで、心を閉ざして、私に手をあげるようになって……そんな私が、どうしてこんな目に遭わなければならないの……」
「ショウコさん……」
ショウコは頭を抱えて項垂れた。泣きこそはしないものの、相当疲弊しているようだ。やつれて老けていた顔が、一層老け込んだように見えた。
「あなた、精神……なんでしたっけ?」
顔を上げずに、ショウコが美香に尋ねた。
「精神保健福祉士です」
「それはいったい、どういうお仕事なの? 精神ってつくのだから、専門家なのよね? 私の息子は、本当に精神障がい者なの?」
聞き馴染みのない職種なのだろう。関わらなければ、その存在を知らずに終わる人もいる。医師や看護師あたりは想像もつくだろうが、美香のようにケースワーカーと呼ばれる相談援助業務は、名称を耳にしてもどんな仕事をしているのかまで答えられる人間は少ないように思う。
美香はショウコに対し、丁寧に答えた。
「今の段階では何も言えません。普段の生活の中で、息子さんが何にどう困っているのか、直接会ってお話を聞いてみないことには、答えられないんです」
「話だけでは、診断できないの?」
「それは医師の役割です。私の役割は息子さんの症状や問題点、生活習慣、家族構成などを伺ってからそれをカルテにまとめて、診察を行う医師へと繋げる。それを仕事の一つとしています」
予診と呼ばれる大事な業務だ。彼女たちは聞き出した情報を、真っ白のカルテやパソコンに、びっしりと書き込んでいく。ただ言葉を羅列するのではなく、診察がスムーズに行えるように、わかりやすくかつ要点を簡潔に纏めていく。
この廃墟でも、未使用の紙カルテを発見した。A4サイズの白いノートのようなものがそうだ。クリニックだと、紙カルテを使用しているところが多い。事務室には大きな棚もあったし、きっとそこに患者のカルテが並んでいたのだろう。
ショウコがやや落胆したように言葉を零した。
「病院に行かないと……駄目なのね」
「ご本人が病院へかかりにくい場合は、お母様であるショウコさんがご相談に来てもいいんですよ」
「病院はその、夫に相談しないと、ちょっと……。でもね、あの子はできる子なの。元々、頭はいいし、仕事だってちゃんとできるはずだわ。今は日中、外に出られるようになったみたいなの。どこへ行っているのか知らないけれど、もう引きこもりじゃないのよ。だから障がい者じゃないの。ね? そうでしょ?」
身内が精神障がい者だと、認めたくない気持ちはわかる。ショウコ世代の人間だと偏見もあるだろう。特に母親であれば、手塩にかけて育てた子どもがそうだと知ると、どこで育て方を間違ったのかと自身を責める傾向がある。だが精神疾患とは、誰でも罹りうる病気だ。気が強い、弱いが関係しているわけでも、人格ましてや性格の問題でもない。
そういった疾患についてのもろもろを、どうやって家族に理解してもらうのかだが、
「仮に、息子さんが精神疾患を患わっているとしても、仕事はできますよ。外には見えないだけで、内側に怪我や病気など、何らかのハンデを抱えている人はたくさんいます。そういった方々をサポートするための福祉サービスが、今はたくさんありますから」
「福祉サービスって、介護じゃないの? 仕事の方も、支援してくれるの?」
「障害者総合支援法という法律があって、その中のサービスで就労支援が受けられます。でもまずは、仕事よりも先に、息子さんが困っていることに対しての解決策を一緒に考えるところから始めたいですね。それが私の仕事ですから」
やはり美香は説明が上手い。何より、信用を得ることに長けている。
「ミカちゃんってさ、すっごく綺麗だよね。顔も可愛いし、おっぱいも大きいし。そのおっぱい天然でしょ? この淫乱ババアと違ってさぁ」
「なっ……!? もっぺん言ってみろ、このデブ!」
平から親指でさされた潤美が、唾を飛ばして彼に怒鳴った。平は「汚いなぁ」と嫌そうに顔を顰めつつも、すぐに美香の方を向いて、
「僕、ミカちゃんのえっちな声が聞きたいなぁ。ねえ、ねえ、ヤらせてよ。彼氏がいるってことは処女じゃないんだよね。だったら平気でしょ。いいじゃん。一回や二回くらいさぁ。それでここから出られるんだよ」
バン! と、私はローテーブルの上を叩いた。立てていた懐中電灯が、振動によってテーブル上で踊り、やがてカラカラと音を立てて床に転がった。
怒り心頭に発した私は、眼光で射殺さんばかりに平を睨みつけた。その時の私の形相がどんなものだったのかはわからない。だが、平から余裕を削ぐくらいには、効果があったのだろう。「ひっ」と、小さな悲鳴をあげて、平はその顔からようやく、気味の悪い笑みを消した。
立ち上がった私は転がる懐中電灯を拾い、美香の手を取ると、そのまま彼女を立ち上がらせた。
「美香。行こう」
ソファから離れると、美香はおろおろと私と平を交互に見た。そんな彼女の腕をやや強引に引いて、私は診察室「3」の方に向かった。
後方で、平が焦ったように、
「い、いいの? 僕、出口を知ってるんだよ? で、出られないと、困るでしょ? ねえ?」
と、餌を見せつけるように誘惑の言葉を投げてきたが、
「自分たちで探すから必要ない。出たいなら、君が一人で出ていきなさい」
振り返ることもせず、私はその台詞だけを残して、美香とともに診察室へ入り、音を立ててドアを閉めた。
後にロビーからは激しくテーブルを叩く音が聞こえたが、私がその様子を見ることはなかった。
「真さん……」
「君は何もしなくていいっ。すぐにこんなところから出してやる」
口調にやや苛立ちが混じる。美香は私の名前を呼ぶ以外は何も言わず、ただ頷いた。
感情が上手くコントロールできない。ここが廃墟ではなく勤務先の病院で、平も私の患者だとしたら上手く躱すこともできたのだろうが……なぜだろう。今はそれができないでいる。
私は丸椅子に座り、机に肘を立てて、手の上に重くなった頭を乗せた。美香も静かに、もう一脚の丸椅子に腰を下ろした。
しばし、沈黙が二人を包む中、ある人物が円筒形の缶を抱えてひょっこりと顔を出した。
「ねえ。奥の診察室から乾パンが出てきたわ」
潤美だった。続いて、鈴木に体を支えられたショウコも中へと入ってくる。おいおい。この部屋で大人五人は、なかなか窮屈だぞ。そう思いつつも、美香以外の人間が入ってきてくれたことは、少なからず私の心に余裕を与えてくれた。
しかし、だ。
「乾パン? 賞味期限は大丈夫なのか?」
なぜ、こんなところにそんなものがあるのかという疑問もそうだが、こんな廃墟にあるものだ。本当に食べられるのか、不安でならない。
「んなもん、気にしていたらこの先、生きて帰れないわよ。密封されているし、平気でしょ」
潤美は微塵も気にならないのか、プルタブを指に引っ掛けて缶を開けた。
「腐ってはなさそうよ。大丈夫でしょ」
缶の中に鼻を近づけた後、潤美は三枚ほど乾パンを手に取り、私の方へ差し出した。
缶を受け取った私は、懐中電灯を照らしながらラベルを見回した。腹の中に入れるものだ。食中毒でも起こしたら大変だ。賞味期限、消費期限切れが気にならない人間が存在することも、もちろんわかっている。だが、性分だ。私は期限が切れたものを口に入れることに、抵抗があった。
「何、この人、潔癖なの?」
「ええ、まあ」
潤美が美香に尋ねて、美香が困ったように答えている。何とでも言えばいい。それで腹を壊さないなら、安いものだ。
廃れて汚れたラベルから缶の裏側を見ると、そこには擦れてはいるものの、「賞味期限二〇一〇年十月」と表記されていた。
まだ期限内だったことにほっとしつつ、私は美香へ缶を向けた。
「美香。食べるか?」
「ありがとう」
美香が一枚、それを手に取り、ポリポリと食べ始めた。ショウコにも差し出したが、彼女はいらないと首を振った。
そこへ、一旦診察室から出て行った鈴木が、他の診察室から重ねた丸椅子を持って戻ってきた。空いたスペースに椅子を並べ、他の三人がそれぞれ座ったところで、私は乾パンを一枚手に取ると、缶を鈴木へ手渡した。
「乾パンって食べたことなかったんですけれど、まあまあいけますね」
鈴木がボリボリと音を立てながら、味の感想を口にする。それに続いて潤美が、
「でもこれ、口の中の水分がなくなるわね。味気ないし。ああ、コーヒーが飲みたくなるわ。もしくはカフェオレ」
「同感。私も飲みたいです」
「私もだ。美香もそうだろ?」
「私はお茶か、ただのお水が飲みたいかな」
「水も使えないものね」
腹が減っていたせいか、特に私と潤美は夢中になってそれを食べた。缶の中に毒物が仕込まれている可能性もあったが、味に異変はないし、缶は廃れているものの、穴などは空いていなかった。さすがに、密閉したものに毒物は仕込めないだろう。
五枚ほど食べたところで、美香がぼうっとしながら椅子に座るショウコに寄り添った。
「大丈夫ですか? ショウコさん」
「ええ……ただ、少し、考え事をしていたの」
「考え事?」
「だってそうでしょ。介護だって、育児だって私なりに頑張ったのに、息子のことを夫は精神障がい者だって言うのよ。酷いわ。そんなわけないじゃない。私の可愛い息子に向かって、本当に酷い言い草よ。だからあの子は気に病んで、心を閉ざして、私に手をあげるようになって……そんな私が、どうしてこんな目に遭わなければならないの……」
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「あなた、精神……なんでしたっけ?」
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聞き馴染みのない職種なのだろう。関わらなければ、その存在を知らずに終わる人もいる。医師や看護師あたりは想像もつくだろうが、美香のようにケースワーカーと呼ばれる相談援助業務は、名称を耳にしてもどんな仕事をしているのかまで答えられる人間は少ないように思う。
美香はショウコに対し、丁寧に答えた。
「今の段階では何も言えません。普段の生活の中で、息子さんが何にどう困っているのか、直接会ってお話を聞いてみないことには、答えられないんです」
「話だけでは、診断できないの?」
「それは医師の役割です。私の役割は息子さんの症状や問題点、生活習慣、家族構成などを伺ってからそれをカルテにまとめて、診察を行う医師へと繋げる。それを仕事の一つとしています」
予診と呼ばれる大事な業務だ。彼女たちは聞き出した情報を、真っ白のカルテやパソコンに、びっしりと書き込んでいく。ただ言葉を羅列するのではなく、診察がスムーズに行えるように、わかりやすくかつ要点を簡潔に纏めていく。
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ショウコがやや落胆したように言葉を零した。
「病院に行かないと……駄目なのね」
「ご本人が病院へかかりにくい場合は、お母様であるショウコさんがご相談に来てもいいんですよ」
「病院はその、夫に相談しないと、ちょっと……。でもね、あの子はできる子なの。元々、頭はいいし、仕事だってちゃんとできるはずだわ。今は日中、外に出られるようになったみたいなの。どこへ行っているのか知らないけれど、もう引きこもりじゃないのよ。だから障がい者じゃないの。ね? そうでしょ?」
身内が精神障がい者だと、認めたくない気持ちはわかる。ショウコ世代の人間だと偏見もあるだろう。特に母親であれば、手塩にかけて育てた子どもがそうだと知ると、どこで育て方を間違ったのかと自身を責める傾向がある。だが精神疾患とは、誰でも罹りうる病気だ。気が強い、弱いが関係しているわけでも、人格ましてや性格の問題でもない。
そういった疾患についてのもろもろを、どうやって家族に理解してもらうのかだが、
「仮に、息子さんが精神疾患を患わっているとしても、仕事はできますよ。外には見えないだけで、内側に怪我や病気など、何らかのハンデを抱えている人はたくさんいます。そういった方々をサポートするための福祉サービスが、今はたくさんありますから」
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