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第3話
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「綺麗になりましたね。それと、私以外がいる場所では人の言葉を話してはいけないですからね」
その言葉に大きく頷いた。これからどうするかは考えていないけれど、追い出されない様子からこのままここで昔のように暮らすことになるだろう。
そうなると、ときどき尋ねてくる人もいる。その人の前で言葉を話すと驚かれるだろう。それだけではなく、騒ぎにもなるのだから仕方がない。
「それと、これを付けましょうか」
そう言って星型のネックレスをつけられた。それをつけていれば、魔物であっても誰かの所有している魔物だということが分かる。もしも倒してしまった場合、処罰を与えられることになる。誰かが所有している魔物は無害なのだ。所有主の命令以外では人に攻撃することもない。そんな魔物を攻撃することは禁止されている。
ただネックレスということもあり、毛に隠れて見えなくなってしまうのが問題だが。ネックレスが見えず、攻撃したということも過去にはあったのだ。
「これで貴方は、私の契約獣になりました」
まさかネックレスをつけただけで契約獣になるとは思ってもいなかったから驚いた。ネックレスに契約の紋が刻まれていたのだろう。しかし、契約獣になれば一人で街に行っても討伐されることはない。
所有しているだけとは違い、契約獣は誰が見ても分かるようになる。契約獣の周りには白いオーラが見えるようになるのだ。老若男女関係なく見えるようになるため、魔物だからという理由だけで攻撃するような人以外は何もしてこない。
しかもそれが師匠の契約獣だというと尚更だ。師匠は多くの人に知られている。そのため、誰も師匠を敵に回すようなことをしない。契約獣の契約は俺のためにしてくれたのだろう。
その言葉に大きく頷いた。これからどうするかは考えていないけれど、追い出されない様子からこのままここで昔のように暮らすことになるだろう。
そうなると、ときどき尋ねてくる人もいる。その人の前で言葉を話すと驚かれるだろう。それだけではなく、騒ぎにもなるのだから仕方がない。
「それと、これを付けましょうか」
そう言って星型のネックレスをつけられた。それをつけていれば、魔物であっても誰かの所有している魔物だということが分かる。もしも倒してしまった場合、処罰を与えられることになる。誰かが所有している魔物は無害なのだ。所有主の命令以外では人に攻撃することもない。そんな魔物を攻撃することは禁止されている。
ただネックレスということもあり、毛に隠れて見えなくなってしまうのが問題だが。ネックレスが見えず、攻撃したということも過去にはあったのだ。
「これで貴方は、私の契約獣になりました」
まさかネックレスをつけただけで契約獣になるとは思ってもいなかったから驚いた。ネックレスに契約の紋が刻まれていたのだろう。しかし、契約獣になれば一人で街に行っても討伐されることはない。
所有しているだけとは違い、契約獣は誰が見ても分かるようになる。契約獣の周りには白いオーラが見えるようになるのだ。老若男女関係なく見えるようになるため、魔物だからという理由だけで攻撃するような人以外は何もしてこない。
しかもそれが師匠の契約獣だというと尚更だ。師匠は多くの人に知られている。そのため、誰も師匠を敵に回すようなことをしない。契約獣の契約は俺のためにしてくれたのだろう。
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